1. ビールの値段の高い順ランキング

日本でよくみかけるのはラガータイプのビールだ。一見似ているようにみえる味わいも、スッキリしたドライなものからコクのある風味豊かなものまでさまざまだ。まずは私たちが普段みかけるビールの中から値段の高いものをみていこう。
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」
プレモルの愛称で親しまれているサントリーの主力商品だ。販売店によって異なるものの、1本あたりの値段は一般的なビールの中では高めになっている。水、ホップ、麦芽など高品質な素材が使われており、華やかな香りと深みのある味わいが楽しめるビールだ。
サッポロビール「エビスビール」
しっかりした麦芽のコクとホップの苦み、スッキリした後味で飲みごたえのあるプレミアムビールだ。1本あたりの値段はほかのビールよりも高めだが、リッチな味わいが楽しめて満足度も高い。
2. ビールの値段の安い順ランキング

味の細かい違いが気にならない人であれば、値段の安いビールを選ぶ方が良いだろう。値段が低めのビールは軽いスッキリした味わいなものが多く、食事に合わせやすいという魅力もある。次はスーパーやコンビニでみかける商品の中で比較的値段の安いビールをみていこう。
キリンビール「キリン 一番搾り」
通常よりも麦芽を多く使用して造られる、麦の風味がギュッと閉じ込められたビールだ。まるみのある口当たりとクリアな味わいで、コクがありながらもサラリと楽しめる。
アサヒビール「アサヒ スーパードライ」
スッキリしたキレのある辛口で人気の高いアサヒビール看板商品だ。苦みが控え目かつ雑味のない味わいで一緒に合わせる料理を選ばない。小売価格が他社主力商品より低めなうえ、セールにもなりやすいのが嬉しい。
3. ビールの種類による値段の違い

ビールのように売られていても、酒税法上ではビールではなく発泡酒や第三のビールに分けられているものもある。ざっくり説明すると麦芽の使用比率が50%未満、またはビールに使用できない副原料を使ったものは発泡酒だ。麦芽を使っていなかったり麦芽使用比率が50%未満の発泡酒にスピリッツなどを加えて造られるものは第三のビールと呼ばれる。全てがそうではないが発泡酒や第三のビールは普通のビールよりも酒税が低く、値段も安いことが多い。次は一般的なビールよりも値段の低い発泡酒や第三のビールをみてみよう。
キリンビール「キリン 淡麗グリーンラベル」
糖質70%オフで値段も通常のビールよりも安価ながら、ビール好きをうなずかせる味わいの発泡酒だ。ホップを投入するタイミングを調整してフルーティな香りが残るように造られており、スッキリしていながらもしっかり飲みごたえがある。
サントリー「金麦」
一部国産の麦芽を使うなど原料にこだわった、麦の香りや甘味が感じられる新ジャンルのビールだ。苦みが強くなくリッチな味わいで、値段ではなく味が理由でリピートしているという声も多い。
4. ビールの値段の推移は?実は高級品だった?

今では誰でも気軽に買うことのできるビールが、日本で製造されだしたのは明治時代のことだ。当時は大瓶1本の値段が数千円と庶民の飲み物ではなかったが、大正、昭和初期へと時代の移り変わりと共に値段は下がっていく。昭和中期ごろには大瓶1本あたり現在の1000円ほどの値段になり、徐々に一般庶民でも飲めるお酒へとなっていった。最後に、日本で昔造られていたビールの味わいを楽しめる商品を紹介する。
小西酒造「幕末のビール復刻版 幸民麦酒」
日本で最初にビールを造ったといわれるのは蘭学者の川本幸民という男だ。幕末に来航した黒船で振舞われたビールを、自宅で再現したものとされている。この幸民ビールは彼が残した化学新書をもとに、清酒酵母を使い上面発酵で造られたものだ。無濾過のためコクがあり、麦芽の香りがしっかり感じられる。
結論
ビールの値段は税金の仕組みや世の中のトレンドに合わせて変わってきている。手ごろな発泡酒や新ジャンルが増える一方、近年では地ビールや輸入ビールのバラエティも豊富になった。自分の好みや飲むシチュエーションに合った値段のビールを見つけて、より充実したビールライフを楽しんでほしい。