大子ブルワリーを取材！【やみぞ森林のビール】の魅力とは？

開業のきっかけは、先代の社長がドイツに旅行に行った際に、本場ドイツのビールに感動し、『地元でもこのビールを造りたい、みんなに飲んでもらいたい！』と思ったことです。そして、先代の社長は帰国後、地元で醸造所併設のレストラン「大子ブルワリー」を開業します。醸造施設に使用するプラント（醸造釜）などもドイツより取り寄せ、レストランからはプラントが見えるようにし、仕込みの際には、お客様が麦芽の香りを感じながら併設のレストランで出来立てのビールやオードブルを楽しめるようにしました。

伝統のビール造りを守り伝えてゆく

以来25年間、私たちは本場ドイツのビールを基本に原料（麦・ホップ・酵母）をドイツより輸入し、茨城県大子町の清冽（せいれつ）で美味しい、ビール造りに適している水を使用し、本場ドイツ式にこだわったクラフトビールを製造しています。基本的には昔ながらのドイツ伝統のビールを忠実に製造し、流行っているフルーツビール等はあえて製造せずに、開業以来の味を守りつづけています。

イチオシは、やみぞ森林（もり）のビールの『ピルスナー』という種類。チェコを発祥とする、世界で最もポピュラーで最も消費されている「ラガータイプ」の代表的なビールです。 ラガービールとは、ラガー酵母によって醸造されるビールのことです。このラガー酵母を用いる製法は、中世以降に始まり、19世紀以降主流となりました。現在、日本で飲まれているビールの多くがこのラガービールであり、スッキリとした飲みやすさが特徴で、のど越しを楽しめるビールです。 やみぞ森林のビール「ピルスナー」もこのラガービールであるため、アルコール度数は低めの4.7％となっており、やや苦味がありますが、軽く、飲み易く、口当たりとのど越しの良い、一番軽いタイプの「下面発酵ビール」となっております。こだわりは、原料には大麦とホップ、酵母と水のみを使用し、副原料を一切使用せず、麦芽100%のピルスナーに仕上げていることです。また、当店では熱処理をしない無ろ過の状態で生ビールを瓶・樽詰めをして出荷していることもこだわりですね。

幅広い世代の方に楽しんで飲んでいただきたいですね。ビールにこだわりのある方や、苦手意識のある方もいらっしゃると思うのですが、あえて苦手な方や女性にも飲んでいただきたいです。当社では4種類のそれぞれこだわりのビールを製造しているため、ビール特有の苦味が苦手な方にはフルーティーで香り豊かなビールや黒ビールなど、自分の好みに合ったビールを見つけていただけるかと思います。また、現在はコロナ禍のなか、大勢で飲むことが出来ない方も多くいらっしゃると思います。自宅で一日のご褒美として、またはご家族での乾杯の一杯として飲んでいただければ嬉しいですね。早くコロナが終息し、みんなで楽しく乾杯できる日常が戻ることを願っています。

ビールというと『キンキンに冷やして！』というイメージもあると思いますが、クラフトビールは、ぜひ冷やし過ぎないで飲んでいただきたいです。当店のビールは麦芽100％でして、冷やし過ぎると麦芽やホップの旨みを感じられないので、2～5度程度で飲んでいただけることをオススメします。グラスを冷やして、注ぐ時は、少し高い位置から注ぎ泡を立たせ、泡が落ち着いてきた頃に更にゆっくりとビールを注ぐ。そうすると、ふんわりとした泡になり見た目も美味しく出来上がりますよ。

やはりビールなので、ソーセージ（ホワイトソーセージ）などの肉類はビールに非常に合います。なかでも、家庭で簡単に作ることができるドイツのB級グルメ「カリーヴルスト」をおすすめしたいですね。
レシピは簡単で、お好みのソーセージをボイルし、お皿に盛り付け、その上からカレーパウダーとケチャップをかけるだけ。シンプルですが、カレーパウダーとケチャップ、ソーセージとビールの相性は抜群です。