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日本酒に賞味期限はある?種類ごとの開封・未開封の賞味期限を紹介!

日本酒に賞味期限はある?種類ごとの開封・未開封の賞味期限を紹介!

投稿者:国際唎酒師 白川茜(しらかわあかね)

鉛筆アイコン 2021年11月17日

日本酒のラベルを見て、いつまで飲めるのだろう?と気になったことはないだろうか。実際に手に取ってみると分かるが、日本酒には賞味期限が表示されていない。ではいつまでなら飲んで大丈夫なのか、美味しく飲めるのかを知っておきたいものだ。この記事では日本酒の種類別に美味しく飲める期間や正しい保存方法、古い日本酒の活用方法などについて紹介する。

  

1. 日本酒に賞味期限はある?

日本酒
日本酒は長期保管に耐えうることを理由に賞味、消費期限の表示義務がない。日本酒に限らず多くの酒類において賞味期限の表示は免除されているのだ。ただし酒税法により、日本酒を瓶詰めした日を製造年月として表示する義務があり、こちらは必ず表示されている。

美味しく飲める期間はある

賞味期限の表示がないからといって、いつまでも美味しく飲めるというわけではない。時間の経過とともに味わいは変化していき、月日が経ちすぎると出荷時の味わいではなくなってしまう。美味しく飲める期間は日本酒の製造法によって変わってくるため、後述する日本酒ごとの賞味期限をチェックしてほしい。

長く置いても古酒にはならない

熟成3年古酒、などの商品を見ると自宅で保管しておけば古酒になるのでは?と思う人もいるかもしれない。しかし販売されている美味しい古酒は、プロが温度管理などのもと貯蔵することで作られるものだ。自宅で行うと劣化した日本酒になる可能性があるため、古酒を飲みたい場合は古酒として販売されているものを楽しもう。

2. 日本酒の賞味期限は?

一升瓶
では実際に日本酒の賞味期限がどれくらいなのか、日本酒の種類ごとにみていこう。

本醸造酒・普通酒

スーパーなどでも見かける身近な日本酒、本醸造酒や普通酒は未開栓であれば製造年月から約1年は美味しく飲める。賞味期限が最も長いタイプで、開栓後も冷蔵庫や冷暗所などで保管すれば数週間から数か月経っても飲むことが可能だ。

吟醸酒・純米酒・生貯蔵酒

吟醸酒や純米酒、生貯蔵酒は未開栓であれば製造年月から約10か月は美味しく飲める。吟醸、大吟醸などのフルーティーなタイプは開栓したらできるだけ早く、長くても1週間以内に飲み切りたい。

生酒(常温流通可能な商品)

火入れを一切していない生酒はしぼりたてのみずみずしさが楽しめる日本酒だ。生酒は製造年月から約8か月は美味しく飲める。生酒の魅力であるフレッシュさが失われてしまう前に、開栓後はできる限り早く飲むのがおすすめだ。

スパークリング日本酒

さわやかで飲み心地の良いスパークリング日本酒は製造年月から約1年は美味しく飲める。開栓後は炭酸ガスが抜けていってしまうため、できるだけはやく飲み切るようにしたい。スパークリング日本酒は作り方によっても賞味期限や保存方法が変わってくる。例としてスパークリング日本酒として人気の「すず音」は蔵元が一か月以内に飲むことを推奨しているので、下記の記事も参考にしてほしい。
この記事も Check!
日本酒のスパークリングって何?おすすめの日本酒や楽しみ方を紹介!

3. 日本酒の正しい保存方法

一升瓶
意外と長く常温保存ができる日本酒だが、保存の仕方を誤ると賞味期限も短くなってしまう。次は日本酒を正しく保存するために気を付けたい点についてみていこう。

温度に気を付ける

日本酒の保存に適した温度は20度前後とされている。常温と聞くと部屋にそのまま置くのがよいと感じるが、暑さや寒さの厳しい季節は冷蔵庫に入れるようにしよう。また、生酒や吟醸酒、開栓済みの日本酒は季節や賞味期限に関わらず冷蔵庫に入れるのが無難だ。

日光に晒さない

日本酒は光によっても劣化しやすいお酒で、とくに直射日光は劣化を進める大きな要因だ。室内照明から出る紫外線も日本酒の賞味期限を短くしてしまう。日本酒の瓶には紫外線を通しにくい茶色や緑色が使われることが多いが、瓶を新聞紙で包むなどなるべく光を遮断するのがベストだ。

しっかりと密封する

開栓後の日本酒を保管するときは、しっかりと密封するようにしよう。できるだけ空気に触れさせないように、小さな瓶に移し替えるのもおすすめだ。

4. こんな日本酒は飲める?

徳利
自宅で保存していた日本酒が変色している、匂いがおかしいなど賞味期限切れを疑うことがあるかもしれない。なぜこういった変化が起きるのか、飲んで大丈夫なのかについてチェックしよう。

色が変色している

日本酒を保存しておくと、黄色や茶色っぽい色に変わっていくことがある。これは日本酒に含まれる成分が着色物質に変化したためで、賞味期限がきれたというわけではない。飲んでも健康上の問題はないが、出荷時とは異なる風味になっている場合もある。

匂いが変わった

日本酒を保存しておくと、老香と言われる劣化臭が発生することがある。これは日本酒に含まれる酵素によるもので、高温で保存された日本酒に現れやすい。老香があるイコール賞味期限切れというわけではないが不快臭なので、これを防ぐためにも日本酒は適切な温度で保存しよう。

5. 古くなった日本酒は料理酒に活用

あさり
色や匂いが変化して美味しく飲めなくなったと感じる日本酒は、飲用としては賞味期限切れといってよいだろう。捨てるのはもったいないからと無理をして飲まず、賞味期限切れの日本酒は料理酒として活躍させてみよう。醤油や味噌などの調味料と合わせて煮物などに使ったり酒蒸しに使うと、料理の美味しさが各段にアップする。とはいえやはり、日本酒は正しく保存して美味しいと感じられる賞味期限内に楽しむのがベストだ。

結論

日本酒の賞味期限はラベルに書かれておらず、美味しく飲める期間が分かりづらいものだ。しかし正しい方法で保存すれば、長期保存ができるお酒でもある。日本酒の種類ごとの賞味期限をしっかり抑えて、購入時はラベルを確認してベストな味わいで楽しめるようにしておこう。
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  • 更新日:

    2021年11月17日

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