1. アルコールの度と%の違いとは?
お酒を飲むときに気になるのがアルコール度数。アルコール度数の表記には「度」と「%」を使用することがある。日本酒や焼酎では「度」。ビールやワインでは「%」と表記されていることが多い。この表記には特に違いはない。ワインの例にすればアルコール度数が14%と表記されているものは、100mlあたり14mlのアルコールが含まれているということを意味する。
2. 蒸留酒と醸造酒のアルコール度数の違い
お酒のアルコール度数は製造方法によって大きく変わってくる。一般的に蒸留酒の方がアルコール度数が高く、醸造酒の方が低くなっている。ここでは蒸留酒、醸造酒の違いを解説する。
蒸留酒とは
蒸留酒とは醸造酒をつくったあとにさらに蒸留の工程を経てつくられるお酒。蒸留の工程を経ることで、アルコール度数が高くなっていく。アルコール度数が高いものは80%を超えるものもある。ウイスキーや焼酎、ウォッカなどが代表的な蒸留酒だ。
醸造酒とは
醸造酒とは米や麦、ぶどうなどの原料をアルコール発酵させてつくるお酒。日本酒、ワイン、ビールは醸造酒の代表的なものだ。
3. お酒のアルコール度数一覧
お酒を飲むときに気になるのがアルコール度数。ここでは代表的なお酒のアルコール度数を一覧で紹介する。なおアルコール度数の表記は%で統一する。
ビール・缶チューハイ
ビールのアルコール度数は一般的に5%程度。IPAなどアルコール度数がやや高いビールでは7%以上のものもある。缶チューハイのアルコール度数は3%から9%程度となっている。
ハイボール
ハイボールのアルコール度数は作り方によって異なるが、おおよそ5%から9%程度。ウイスキーの割合を減らせばアルコール度数を抑えることができるので、酔いやすい人は調整しよう。
ワイン
ワインのアルコール度数はおおよそ9%から15%程度。白ワインの方がやや低めとなっていることが多いが、銘柄によって異なるのでラベルをみて確認しよう。
日本酒
日本酒のアルコール度数は一般的に15%程度。加水をしていない原酒では17%程度のものもある。
焼酎
焼酎のアルコール度数は35%程度。蒸留酒のため日本酒やビール、ワインと比較するとアルコール度数は高めだ。ロックや炭酸割りなどアルコール度数を調整して楽しもう。
ウイスキー
ウイスキーのアルコール度数は43%程度。焼酎同様にアルコール度数の高い蒸留酒。先述の通りハイボールで飲めばかなりアルコール度数を抑えられる。水割りやトワイスアップなどで飲んでもアルコール度数は下げられる。
4. 血中のアルコール濃度の計算方法
お酒を飲むときにはお酒のアルコール度数を意識して無理なく楽しみたい。アルコール度数だけではなく、より正しく酔いを把握するには血中のアルコール濃度が重要だ。血中アルコール濃度は(飲酒量×アルコール度数)÷(833×体重)×100で求められる。先述のお酒の種類ごとのアルコール度数と飲んだ量、自分の体重を当てはめれば求められるので、気になる人は計算してみよう。
5. アルコール度数の高いお酒ランキング
これまで馴染みの深いビールやワイン、ウイスキーなどのアルコール度数を紹介してきた。最後にアルコール度数が高いお酒をランキング上位に絞って紹介する。
スピリタス
世界最高のアルコール度数といわれるスピリタス。そのアルコール度数は96%。70回以上もの蒸留を繰り返し極限までアルコール度数を高めたお酒。ジュースで割って楽しみたいお酒だ。
エバークリア
アメリカを代表する高アルコール度数のお酒。アルコール度数は95%。
ゴッチェ・インペリアル
サフランを使用したイタリアでつくられるハーブリキュール。美しい黄色の見た目とは裏腹にアルコール度数は92%にもなるお酒。
ノッキーン・ポーチン
アイルランドでつくられる蒸留酒。そのアルコール度数は90%にも達している。無色透明で素朴な味わい。
ハプスブルグ アブサン エクストラ・ストロング
独特の風味が楽しめるアブサン。特にアルコール度数が高い銘柄でその度数は89.9%。
結論
お酒のアルコール度数は製造方法によって大きく異なる。一般的にビールやワイン、日本酒のような醸造酒よりもウイスキーや焼酎などの蒸留酒の方が度数は高くなる。スピリタスをはじめアルコール度数が90%を超える強烈なお酒もあるので、飲み方には注意して楽しもう。