目次
1. バローロワイン(Barolo Wine)とは?

バローロワインはイタリアピエモンテ州のバローロ村でつくられたワイン。ここではバローロの定義や味の特徴、歴史を紹介する。
バローロの定義
バローロはイタリア北西部のピエモンテ州バローロ村とその周辺の地域でつくられる赤ワイン。ピエモンテ州はイタリアを代表するワインの産地で、バローロワインは王様のワインと呼ばれている。
バローロに使用されるブドウ品種と味の特徴
バローロに使用するブドウ品種はほとんどの銘柄がネッビオーロ。ネッビオーロは栽培が難しい品種だが、酸味としっかりとしたタンニンの渋みが感じられる。
バローロワインの歴史
バローロワインがつくられるピエモンテ州ではもともと甘口のワインが造られていた。19世紀から徐々に現在のような辛口の味わいが広がっていった。1980年代に一世を風靡したバローロ・ボーイズという生産者たちは、モダン派のスタイルを確立した。
2. バローロワインの5大産地

バローロワインはイタリアピエモンテ州にあるバローロ村とその周辺地域でつくられるワインであると記載したが、ここでは具体的な産地をみていこう。5大産地とよばれる村とその特徴を詳しく紹介していく。
バローロ村
バローロ村はミネラル分が多い土壌で、香りが豊かなバランスのよい味わいのバローロワインが生産されている。なかでも西部と東部の異なる土壌がぶつかるカンヌビが特徴。
カスティリオーネ・ファッレット村
カスティリオーネ・ファッレット村は北東部に位置する村。土地の面積は狭いが香りが高いバローロワインを生産している。
モンフォルテ・ダルバ村
モンフォルテ・ダルバ村は南部にある村。鉄分が豊富なエルヴェツィアーノ土壌とよばれる土地で重厚感のあるバローロワインをつくっている。
ラ・モッラ村
ラ・モッラ村はバローロワインの5大産地のうち最大の面積を誇る村。北西部にある標高が高い地域でミネラル分が多い土壌。
セッラルンガ・ダルバ村
セッラルンガ・ダルバ村は東部に位置する村。モンフォルテ・ダルバ村と同様に鉄分が多く含まれるエルヴェツィアーノ土壌。重厚感に加えてスパイスのような香りも感じられる。
3. バルバレスコとの違いは?

バローロと合わせて理解したのがバルバレスコだ。バルバレスコもバローロと同じようにネッビオーロ品種を使用してつくられるワイン。ここではバルバレスコについて解説していく。
バルバレスコの特徴
バルバレスコの特徴は繊細でなめらかな口あたり。バローロよりも熟成期間がやや短いものが多いが、最高級の赤ワインのひとつだ。
バルバレスコの三大産地
バルバレスコには主に3つの産地がある。
バルバレスコ村
バルバレスコ村は果実味がしっかりと感じられるバランスのよい味わいが特徴。日当たりのよい傾斜地を持ち、複数の有名な畑が位置している。
トレイーゾ村
パイオレ、リッツィといった畑があり、注目度が高まっている村。ミネラル分が多いという特徴を持つ。
ネイヴェ村
ミネラル分豊富で柑橘系の風味をもちバルバレスコを生産する村。サント・ステファノ、ガッリーナなどの畑が有名。
4. おすすめのバローロワイン3選
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バローロについて知識を深めたところで、おすすめのバローロワインを紹介しよう。
リコッサ「リコッサ バローロ」
オーク樽で3年以上の熟成がされた美しいガーネットの色合いが特徴。ベリー系の香りが楽しめるフルボディのバローロ。
テッレデルバローロ「バローロ」
豊かな風味とすみれのような香りが楽しめるバローロ。チーズや肉料理などとの相性もバツグンの辛口ワイン。
フォンタナフレッダ「バローロ」
赤身肉と相性のよいバローロ。やわらかくバランスのよい味わいで、豊かな香りが楽しめる。フォンタナフレッダ社は伝統的なバローロづくりを行う有名ワイナリー。
結論
バローロはイタリアピエモンテ州のバローロ村でつくられるワイン。王様のワインとも呼ばれる香り豊かでバランスのよい味わいは食事とも合わせやすい。ネットショップでも購入できるので、普段はイタリアワインを飲まないという人も試してみてはいかがだろうか。