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アルザスワインについて徹底解説!品種やおすすめの銘柄などチェック

アルザスワインについて徹底解説!品種やおすすめの銘柄などチェック

投稿者:ライター 森本泰斗

鉛筆アイコン 2022年1月29日

アルザスワインとは、フランスの北東部、ドイツとの国境あたりに位置するアルザス地方で造られているワインのことである。その個性的な味わいはアルザスワインならではといわれ、世界中の多くのワインファンから高い支持を得ている。本記事ではアルザスワインについての基本的な特徴をはじめ、ブドウの品種や合う料理、またおすすめの銘柄についてなど詳しく解説していこう。

  

1. アルザスワインとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を解説

はじめに、アルザスワインの味わいや香りなど、基本的な特徴から解説していこう。アルザス地方では、ヴォージュ山脈の麓になんと110km以上にも及ぶワイン街道を擁していることでも知られているが、そんなアルザス地方で造られるアルザスワインとは、一体どのようなワインなのだろうか。

アルザスワインの特徴とは

アルザス地方では、現在でも自然派のワイン生産者が多いことが特徴だ。酵母は野生酵母を使用し、発酵や熟成はステンレスタンクや年季の入った大樽を用いて行われる。味わいや香りは、アルザスワインならではの個性があふれており、豊かな酸味とフレッシュな果実香が楽しめる。また、アルザス地方で造られているワインの90%は、白ワインであることも覚えておこう。

アルザスワインならではの甘口ワインとは

アルザスワインには、ブドウの品種や糖分量などの厳しく定められた規定をクリアしたワインだけが名乗ることができる、アルザスワインならではの甘口ワインが2種類存在することも知っておきたい。まずひとつが、「ヴァンダンジュ・タルディヴ」だ。これはあえて収穫を遅らせることで、より糖度を増した過熟のブドウを用いたワインである。次に「セレクション・ド・グラン・ノーブル」だが、これは過熟したブドウの中でも貴腐化してさらに糖度が増したブドウだけを用いた高級ワインである。これらはアルザスワイン限定の種類なので、ぜひ一度は味わっておきたい。

2. アルザスワインの品種にはどんな種類がある?

本項では、アルザスワインの原料に使用されるブドウの品種について解説する。またブドウの品種に加え、アルザス地方のアペラシオンの種類についても解説していこう。

アルザス地方のアペラシオンの種類

アペラシオンとは、フランスの法律に基づいた原産地の呼称のことを指す言葉である。正確には「アペラシオン・ドリジヌ・コントローレ」という名称があり、日本語に訳すと「原産地統制呼称」となる。また、略称で「AOC」と呼ばれることもある。たびたびワイン用語として聞かれる言葉なので、まずは頭に入れておこう。アルザス地方のアペラシオンの種類は、ボルドーなどほかの地域に比べると極端に少なく、基本的にはほとんどが「AOCアルザス」となるが、中でもとくに秀逸な区画は「AOCアルザス・グラン・クリュ」として名乗ることができる。ほかには「AOCクレマン・ダルザス」では、スパークリングワインの生産が行われており、フランス国内でも大きな支持を集めている。

アルザスワインの品種を確認

アルザスワインの原料に使用されるブドウの品種は、しっかりとした果実や花の香りが特徴の「ゲヴェルツトラミネール」、スモーキーでコク深い味わいの「ピノ・グリ」、豊かな酸味のあるバランスのとれた味わいの「リースリング」、糖度が高い品種の「ミュスカ」が代表的な品種である。ほかには主にスパークリングワインの原料に使用される「ピノ・ブラン」、すっきりと飲みやすい味わいの「シルヴァネール」、アルザス地方で唯一の黒ブドウの品種「ピノ・ノワール」があり、以上7つの品種からアルザスワインは造られているのだ。

3. アルザスワインのおすすめの飲み方は?合う料理なども紹介

初めてのワインを手にしたとき、美味しく飲める適温や、一緒に楽しむ料理はどうするかという点は、悩んでしまうものである。本項では、アルザスワインのおすすめの飲み方に加え、アルザスワインと相性のよい料理についても解説していこう。

アルザスワインのおすすめの飲み方

アルザスワインの飲み方は、軽く冷蔵庫で冷やして6度から10度あたりの温度で飲むことをおすすめしたい。甘口のアルザスワインであれば、より冷やして飲むことで濃厚な甘さを楽しめるので、こちらもよく覚えておこう。

アルザスワインと合う料理

ワインと料理の相性がぴったり合うことをワイン用語でマリアージュというが、アルザスワインはさまざまな料理と相性がよい。いろいろなマリアージュを見つけてみよう。たとえば、ハーブやスパイスを効かせた肉料理や、こってりとしたフォアグラとの相性はバツグンだ。また、おつまみを片手にアルザスワインを楽しむのであれば、風味の強いチーズがおすすめ。ブルーチーズをはじめ、アルザス地方特産のチーズ「マンステール」などと合わせてみよう。

4. アルザスワインのおすすめの銘柄は?

最後に、アルザスワインのおすすめの銘柄を2種類紹介する。アルザスワインにも多くの種類があるため、最初はどの銘柄を選べばよいのか迷ってしまうかもしれない。本項で紹介するおすすめの銘柄を、アルザスワイン選びのヒントにしてもらいたい。

ジョンティ・ヒューゲル

ジョンティ・ヒューゲルを生産するヒューゲル社は、1639年の創業以来から変わらず家族経営でアルザスワイン造りを営む名家として知られている。ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカなど、さまざまなブドウの品種をブレンドして造られており、飲み手を選ばないバランスのとれた味わいが特徴だ。アルザス地方伝統のワインとして知られる銘柄なので、初めてのアルザスワインにもおすすめしたい。

リースリング・レゼルヴ・トリンバック

リースリング・レゼルヴ・トリンバックは、星付きのレストランでも高い評価を得ているアルザスワインを代表する銘柄のひとつだ。リースリングを原料に使用したワインの中でも、とくに上質で繊細な味わいが特徴である。すぐにワインを開けてフレッシュな味わいを楽しむだけでなく、瓶内でさらに熟成させてから味わうのも楽しみ方のひとつである。

結論

フランスは世界を代表するワイン王国として知られているが、ボルドーワインやブルゴーニュワインといった有名なワインのほかにも、アルザスワインという素晴らしいワインがあるということをわかってもらえただろう。まだアルザスワインを飲んだことがないという人は、ぜひ本記事を機に一度アルザスワインを手に取り、じっくりと味わってみてほしい。
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  • 更新日:

    2022年1月29日

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