1. ケルシュビールの特徴

ケルシュビールは、ドイツ西部の街ケルンで昔から造られている伝統的なビールだ。上面発酵の酵母を使うことで生まれる華やかな香りと、スッキリとしたさわやかな味わいが楽しめる。まずはおすすめのケルシュビールをみていこう。
ガッフェル醸造所「ガッフェル・ケルシュ」
1300年代からビールを造っている老舗醸造所のケルシュだ。爽快感のある軽やかな味わいのビールで、ケルシュのなかでもドライな銘柄である。
フリュー醸造所「フリュー・ケルシュ」
家族経営でケルシュをメインで造っている醸造所のビールだ。フルーティーな香りと程よいホップの苦み、モルトの甘みが感じられる。
2. 日本のケルシュビールが飲みたい

ケルシュスタイルのビールは日本でもクラフトビールとしてたくさん造られている。その中からとくにおすすめの銘柄をみていこう。
ブロイハウス大沼「大沼ビール ケルシュ」
北海道の地ビールメーカーが造る、さまざまなビールの品評会で高評価を得ているケルシュだ。香りがよく苦みは控えめで、日本の一般的なビールが苦手な人でも飲みやすい。
田沢湖ビール「ケルシュ」
ビアコンペティションで数多くの受賞を獲得している、秋田県の醸造所が手がけるケルシュだ。果実のような香りと優しい味わい、穏やかな炭酸でじっくり味わうのに向いている。
3. 東京都内でケルシュが楽しめるビアバー

東京では輸入ビールや国産地ビールが揃ったお店がたくさんあり、ケルシュが飲めるお店もある。都内でおすすめのケルシュが楽しめるお店をみてみよう。
TOKYO隅田川ブルーイング
浅草でアサヒビールが経営するクラフトビールレストランである。店内で造られているビールもあり、出来立てビールの味わいは格別だ。ケルシュスタイルのほか3種類のクラフトビールが楽しめる。
KLEINE HUTTE
新宿南口から歩いてすぐの、ドイツ料理とドイツビールが楽しめる居酒屋だ。前述したフリュー・ケルシュの瓶ビールが用意されているほか、さまざまなドイツビールやビールに合うドイツの郷土料理を味わうことができる。
4. ケルシュ以外でおすすめのドイツビール

ビール大国であるドイツでは、ケルシュのほかにもさまざまな種類のビールが造られている。最後に日本の一般的なビールとは一味違う、ケルシュ以外のおすすめドイツビールを紹介する。
ユーリゲ「ツム・ユーリゲ アルトクラシック」
ドイツ語で「古い」を意味するアルトは、私たちが普段飲むピルスナーなどのラガービールよりもずっと前から造られていたスタイルだ。外観は濃い茶色をしており、香ばしい甘味のある香りとしっかりとした苦みが感じられる。
パウラーナー社「ヘーフェ・ヴァイスビア」
数あるドイツビールのなかでもトップクラスの人気を誇る銘柄で、ヘーフェ・ヴァイスというスタイルだ。50%以上小麦を使って造られており、バナナのような甘い香りときめ細やかな泡立ちが楽しめる。ケルシュよりも甘さやボディ感のあるビールが飲みたい人におすすめだ。
結論
ケルシュは日本人にとって親しみやすいスッキリした味わいで、さらに香りもよいことから女性にも試してほしいビールだ。本場ドイツから輸入されたケルシュを味わう以外にも、国内クラフトビールメーカーが造る個性豊かなケルシュも見逃せない。ぜひ多くの種類を試してみて、ビールの世界の奥深さを楽しんでほしい。