1. 「にごり酒」とはどんな日本酒?
にごり酒は日本酒の種類のひとつ。飲んだことはあっても違いはよくわからないという人も多いのではないだろうか。ここではにごり酒と一般的な日本酒、どぶろくの違いを紹介する。
「にごり酒」と一般的な日本酒の違い
にごり酒と一般的な日本酒の違いでわかりやすいのが、その見た目だ。一般的な日本酒が透明であるのに対し、にごり酒は白く濁っている。この見た目の違いは製造工程での違いによるものだ。一般的な日本酒は酒米や水、麹菌によってつくられたもろみをしっかりと濾す。一方のにごり酒はもろみを粗く濾している。これによって白くにごったお酒となる。
「にごり酒」と「どぶろく」との違い
にごり酒と混同してしまいがちなものにどぶろくがある。どぶろくも一般的な日本酒とは違い白濁しているが、にごり酒よりもどろどろとした状態だ。これはにごり酒がもろみを粗く濾しているのに対し、どぶろくは濾す工程を全く行っていないからだ。そのためより米の旨みや香りが強く感じられるという特徴がある。
「にごり酒」の賞味期限と保存方法
にごり酒は一般的な日本酒とは同じく賞味期限が設けられていない。しかしもろみ成分が多く含まれていることから品質も変化しやすい。そのため半年から1年程度をひとつの目安に楽しんでみよう。保存も一般的な日本酒と同様に直射日光と高温を避けた冷暗所で行う。ただし生酒の場合は必ず冷蔵庫で保管しよう。
2. 「にごり酒」を選ぶときのチェックポイント3選
これまでにごり酒と一般的な日本酒、どぶろくとの違いを解説した。次ににごり酒を選ぶ際のポイントを解説する。
製法
一口ににごり酒といってもその製法によって飲み口は大きく異なる。通常は製造工程で火入れを行うが、火入れをしていないものもあり、火入れをしていない活性にごり酒はその名の通り発泡のしゅわしゅわとした飲み方が楽しめる。
白濁の濃淡
にごり酒はどの程度もろみを濾しているかでその濃淡が異なる。基本的によりにごりが濃いものの方が米の風味を強く感じられる。
アルコール度数
にごり酒は銘柄によってアルコール度数が異なる。14度から15度程度が一般的なアルコール度数だが、やや高いものでは17度や18度程度のものもある。
3. にごり酒の美味しい飲み方
にごり酒はさまざまな飲み方ができるお酒。にごり酒の種類や好みに合わせて楽しんでみよう。
活性にごり酒は冷酒がおすすめ!
しゅわしゅわとした飲み口が楽しめる活性にごり酒はシャンパンのようにしっかりと冷やして飲むのがおすすめ。一般的な日本酒とは全く異なった味わいが楽しめるので、普段は日本酒を飲まない人も試してみてほしい。
火入れしてある日本酒は燗がおすすめ!
火入れをしているにごり酒は常温でも美味しいが、燗酒にしても楽しめる。温めることで米の風味がさらに際立ち、ゆっくりと楽しめる。
にごり酒に合うおつまみ
にごり酒は一般的な日本酒と同じようにさまざまな料理と合わせることができる。一般的な日本酒よりはやや風味が強いものが多いので、しっかりとした味付けのものを選ぶのもおすすめだ。
4. にごり酒のおすすめ銘柄5選!
最後ににごり酒のおすすめ銘柄を紹介する。ネットショップでも購入できるので、気になる銘柄があれば購入してみてほしい。
八海醸造「八海山 発泡にごり酒」
すっきりとした酸味と香りが感じられる発泡のにごり酒。食事と合わせても美味しいが、シャンパンのように食前酒としても飲むのもおすすめ。
おすすめ商品
八海山 発泡にごり酒 720ml [新潟県]
三輪酒造「白川郷 純米にごり酒」
ユネスコ世界文化遺産にも認定されている白川郷でつくられるにごり酒。どろどろとした濁りの強いタイプで、しっかりとした旨みと甘さが楽しめる。
おすすめ商品
三輪酒造 白川郷 純米にごり酒 [ 日本酒 岐阜県 1800ml ]
中埜酒造「國盛 にごり酒」
フレッシュな香りが特徴のにごり酒。そのまま飲んでも美味しく楽しめるがお酒の旨みが強すぎるという人はロックもおすすめ。
おすすめ商品
中埜酒造 國盛 にごり酒 [ 日本酒 愛知県 720ml ]
千曲錦酒造「純米 藤村のにごり酒」
長野県の酒造がつくる純米のにごり酒。常温、冷酒、燗酒とさまざまな楽しみ方ができる。お米由来の旨みや酸味が感じられるキレのある味わい。
おすすめ商品
千曲錦酒造 純米 藤村のにごり酒 [ 日本酒 長野県 1800ml ]
国稀酒造「清酒 国稀 北海 にごり酒」
北海道増毛町でつくられるにごり酒。旨みがありながらも辛口ですっきりとした味わい。アルコール度数はやや高めの19.2%。
おすすめ商品
国稀酒造 清酒 国稀 北海 にごり酒 900ml [ 日本酒 ]
結論
にごり酒は日本酒の種類のひとつだが、製造方法がやや異なる。一般的な日本酒よりも粗く濾しているため、米の風味が強く感じられ白く濁った色合いとなっている。風味が強いお酒が好みの人は食事と合わせて飲んでみてほしい。