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【シードル】ってどんなお酒?特徴や人気を集める理由を解説

【シードル】ってどんなお酒?特徴や人気を集める理由を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年1月27日

近頃、熱いシードル。国産のものも増えており、甘いものだけでなく、食事に合わせやすい辛口タイプも多い。今回は、そんなシードルの生まれ故郷や歴史を紐解きつつ、その美味しさを定義していく。

  

1. シードルって何?

りんごの醸造酒

シードルとは一体何か。まずはそこを解明していこう。シードルは、りんごを原材料にした醸造酒。醸造酒とはご存知の通り、原料を酵母により発酵させて作られたお酒のことである。シードルは、単発酵酒と呼ばれる種類で、ワイン同様、りんごだけで作られるのが基本だ。日本では発泡性の酒と認識されているが、海外では非発泡のものも存在する。

ヨーロッパ生まれ

シードルの歴史は古く、2000年以上前から作られていたのではという説がある。フランスのブルターニュ地方、ノルマンディー地方のものが有名。日本とは違い、ヨーロッパではシードルはワインと並ぶポピュラーな存在である。ブリュット(辛口)・ドゥミセック(中甘口)・ドゥー(甘口)などと分別されている。その他、スペインではシードラ、イギリスではサイダーという名前で親しまれている。

カルヴァドス

お菓子づくりなどに使われることの多いカルヴァドス。これは、シードルを蒸留して作られるもので、アップルブランデーとも呼ばれている。フランスのノルマンディー地方で作られたもののみ、カルヴァドスという名称を名乗ることができる。

2. 日本のシードル

近年話題を集めているのが、日本のシードル。日本でシードルが作られたのは60年ほど前。りんごの産地である青森の酒造メーカーが販売したのが始まりだとされている。その後、主にりんごの栽培が盛んな青森、長野、北海道などで発展してきた。

りんごの品種

海外のシードルは、生食用ではなく、皮が厚く、ポリフェノールを多く含む、専用品種のりんごで作られるケースが多い。対して日本では、つがる、ふじ、紅玉など、お馴染みのりんごを使って作られるのが特徴。単一品種の場合もあれば、数種類ブレンドし、複雑みを追求するものもある。在来品種である希少な和りんごをブレンドし渋みを出すなど、趣向を凝らしたシードルが続々と登場している。

作り方

シードルの作り方は、ワインと似ている。まず収穫後のりんごを屋外で晒して、熟成をさせる。次に圧搾機でゆっくりと果汁を絞り、樽に移し、自然発酵を待つという手順だ。樽の中では、りんごに付着した酵母がりんごの糖分を餌に発酵する。アルコールと炭酸ガスが発生し、微発泡の液体=シードルになるのだ。

3. 人気の秘密

飲みやすい

人気を集める最大のポイントは、その飲みやすさ。アルコール度数も3%~8%と低く、ワインほどのクセもない。爽やかでフルーティなので、お酒が苦手な人にもオススメだ。発泡性のものが多く、繊細でクリアな飲み心地は昼飲みにも向いている。ピクニックなどにも良いだろう。

合わせやすい

さらに嬉しいのが、食事にあわせやすいこと。味わいは甘口から辛口まで幅広く、辛口のものであれば、シャンパンのような雰囲気で飲むことができる。果実味はあるが、りんごの主張が強すぎないので、和食にも合わせやすい。甘口タイプはデザートワインとして楽しむのも良いだろう。日本人に馴染み深いりんごの風味という点も人気を後押しするポイントかもしれない。

おしゃれ

近頃の国産シードルは、おしゃれなパッケージでスタイリッシュ。さらに地元活性化のために作られているものも多く、話題性もたっぷりだ。ネタになるので、お持たせにもぴったりである。

結論

ブルターニュやノルマンディー地方ではガレットとのマリアージュが有名。週末の昼下がり、ガレットを焼いて、シードルと一緒にブランチにしてはいかがだろうか。これからのパーティーシーズンの手土産にもぴったりだ。
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  • 公開日:

    2018年2月 7日

  • 更新日:

    2020年1月27日

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