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ソーセージ・ウインナーの冷凍保存方法は?賞味期限はどのくらい?

ソーセージ・ウインナーの冷凍保存方法は?賞味期限はどのくらい?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2021年7月 5日

ソーセージやウインナーは、生の肉と比べて賞味期限が長く、冷蔵庫にストックしておくと重宝する食材だ。しかし、安いときに買いだめしたものの賞味期限内に使いきれないといったこともあるだろう。意外と知られていないかもしれないが、ソーセージやウインナーは、冷凍できる。今回は、ソーセージとウインナーの保存方法や賞味期限について詳しく見ていこう。

  

1. ソーセージとウインナーの違い

ソーセージとウインナーの違いを、明確に説明できる人はどのくらいいるだろうか。ここではまず、ソーセージとウインナーの違いを明らかにしておこう。

ソーセージとは?

ソーセージとは、豚肉や鶏肉のひき肉を、腸詰めにした保存食のこと。日本農林規格(JAS)での定義では、「豚や牛、鶏などの肉に香辛料を混ぜたものをケーシングに詰めたもの」とされていて、魚肉ソーセージのように魚が原料のものも、ソーセージという名前が付けられている。従来は「天然ケーシング」と呼ばれる牛や豚、羊などの腸が使用されていたが、最近では「人工ケーシング」と呼ばれるコラーゲンなどで作られた人工物を利用して作られたソーセージもある。ソーセージの本場、ドイツには1,500種類以上ものソーセージがあるといわれている。

ウインナーはソーセージの一種

ウインナーはソーセージの一種である。ウインナーの正式名称はオーストリアのウィーンの地名に由来した「ウインナーソーセージ」で、羊の腸に肉を詰めたものを指す。ケーシングに牛の腸を使用したものは「ボロニアソーセージ」と呼ばれ、豚の腸を使用したものは「フランクフルトソーセージ」と呼ばれているのだ。
日本では、羊の腸を使った細めのソーセージが好まれている。そのため、日本のスーパーで目にするソーセージのほとんどは、ウインナーソーセージということになる。日本ではソーセージとウインナーを同義で使われているのには、このような理由があった。

2. ウインナーとソーセージの賞味期限

ウインナーやソーセージは、生肉よりも賞味期限が長いが、どのくらいの期間保存できるのか、正確に把握できている人は少ないかもしれない。ここでは、ウインナーとソーセージの賞味期限について、確認しておこう。

ウインナー(ソーセージ)の賞味期限はいつまで

ウインナーの賞味期限は、製造から3週間程度とされている。元来は、動物の腸に肉を詰めたあとに加熱されて作られていたが、現在では加熱殺菌処理や酸化防止の措置の工程が加わっている。製造元が定める正しい保存方法のもとなら、3週間は美味しく食べられるだろう。
一方、ソーセージの賞味期限は、冷蔵で1~3ヶ月。ただし、開封後は乾燥するし、傷みも進むので、開封後はできるだけ早く食べきるようにすることをおすすめする。

ウインナー(ソーセージ)の賞味期限が切れると

賞味期限は、あくまで美味しく食べることのできる期間を指すものである。したがって、ウインナーやソーセージが賞味期限切れになっても、すぐに腐って食べられなくなるというわけではない。
ウインナーの賞味期限が切れると、ねばり気のある白い糸が引くことがある。これは適切な温度管理がされていなかったために細菌や微生物が増えて起こる現象。においや色も変わるので、気づきやすいかもしれない。
賞味期限が切れたソーセージの場合、食べられるかどうかの判断は、色やにおいが頼りとなる。変色や、異臭が感じられる場合は腐っている可能性が高いだろう。色やにおいに変化がなくても、賞味期限の切れたソーセージは必ず加熱してから食べるようにしよう。賞味期限内に食べきれそうにない場合は、早めに冷凍するといいだろう。ソーセージの冷凍にはちょっとしたコツがある。詳しい冷凍方法については、のちほど詳しく紹介する。

3. ウインナー(ソーセージ)の冷蔵保存方法

ウインナーの保存方法は、10℃以下で冷蔵となっている商品が多い。JIS規格が定める冷蔵庫の温度は0~10℃なので、日本で流通している冷蔵庫なら、ウインナーの保存が可能ということになるだろう。
ソーセージの保存方法も、基本的には冷蔵庫でOK。ソーセージの袋が膨らんでいるのは、鮮度を保つために窒素が注入されているため。そのまま冷蔵庫で保存しよう。

開封後のウインナー(ソーセージ)は密閉して冷蔵保存

冷蔵での賞味期限が1~3ヶ月と比較的長いソーセージ。ただし、これはあくまでも開封前の目安だ。開封後は乾燥するし、傷みも進む。もし1回で食べきれず残ってしまった時は、ジッパー付き保存袋や密閉容器に移して保存しよう。面倒だが1本ずつラップで包めば、保存性も高まる。空気に触れにくくなるので、乾燥や酸化による味や歯ごたえの劣化を防ぐこともできる。それでも開封後は2~3日以内を目安にして、できるだけ早く食べきろう。

4. ウインナー(ソーセージ)は冷凍保存できる?

食品をより長持ちさせたい場合、冷蔵保存よりも冷凍保存をするほうがいいというのは常識だ。しかし、ソーセージの場合は、冷凍することで中の水分が凍り付いてしまい、肉の組織を破壊してしまう。その結果、冷凍前と比べて風味や食感が各段に落ちてしまうという欠点がある。また、解凍する際にも水分が溶け出すことで旨みも一緒に流れ出やすくなる。そのため、どの製造会社もソーセージの冷凍保存は推奨していない。

食べきれない分は冷凍を!

ウインナー(ソーセージ)を冷凍する場合、用途に合わせて1回に使う本数ずつ小分けしてラップでしっかりと包み、アルミなどの金属皿にのせて、冷凍庫へ入れ急速冷凍する。冷凍後はジッパー付き保存袋にまとめて入れて保存するといいだろう。
まるごと冷凍するほかにも、炒め物やスープに使いやすいよう、カットしてからの冷凍もおすすめ。輪切りや斜め切りなど、用途に応じて切り分けよう。その際も小分けにしてラップに包み保存袋に入れるようにする。

冷凍したウインナー(ソーセージ)の賞味期限は?

冷凍のウインナーやソーセージの賞味期限は、約1ヶ月。まるごと冷凍する場合も、カットしてから冷凍する場合も賞味期限は変わらない。先ほど紹介したように、ラップで包んで空気になるべく触れさせないように保存するのがコツだ。未開封のウインナーやソーセージの場合、袋のまま冷凍することもできる。
冷凍するうえで注意したいのが、冷凍焼け。乾燥や酸化などで、味が落ちてしまう現象だ。冷凍したウインナーやソーセージがパサパサになっていたり、変色したりしているときは、冷凍焼けを起こしてしまっている可能性が高い。冷凍してから1ヶ月以内でも、これらの冷凍焼けのサインが見てとれる場合は、食べないほうがいいかもしれない。

5. 冷凍したウインナー(ソーセージ)の解凍方法

ソーセージを解凍する際は、食べる前日の夜から冷蔵庫に移してゆっくり解凍を。もともとが冷蔵品なので、常温解凍は避けよう。急いでいる時は、ソーセージをラップから出してビニール袋に移し、流水解凍でもOKだ。解凍後は、茹でたり炒めたりして加熱しよう。
カットしてから冷凍した場合は、火が通りやすいので、冷凍のまま料理の途中で鍋やフライパンに投入できる。ポトフやシチューなどの煮込み料理やスープに使えば、ソーセージの旨みが汁の中に溶け出して、出汁の役割を果たしてくれる。ただし、油で炒める際は、ソーセージの表面に付いた霜が溶けて水気をまとった状態になるので、油はねには十分注意したい。

調理後に冷凍した場合の解凍方法は?

冷凍前に茹でたり焼いたりしたソーセージは、冷蔵庫で自然解凍すればそのまま食べられる。忙しい朝は、朝食や弁当作りに便利だ。ただし、冷凍期間が長かったり、冷凍庫の開け閉めが多かったりした場合は劣化している可能性もある。念のため、切れ込みを入れて電子レンジで温めるか、目玉焼きや卵焼きを作っている時に、一緒にフライパンに入れて再度火を通すと安心だ。ただし、においが気になる場合は処分したほうがよいだろう。
ちなみに電子レンジでも解凍可能だが、旨みや水分はかなり流れ出てしまう。やはり時間を見計らって、冷蔵庫で解凍するのがベストだ。

結論

ウインナーやソーセージは、冷蔵でストックできるうえに、使いきれないときは冷凍ができる便利な食材だ。冷凍するときは少々コツがいるが、味を落とさないためにもきちんとおさえておきたい。ときと場合によって冷凍と冷蔵を使い分けながら、ウインナーやソーセージを上手に活用してみよう。
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  • 公開日:

    2018年4月19日

  • 更新日:

    2021年7月 5日

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