1. 開封の有無で変化するケチャップの賞味期限

ケチャップは、悪くなっても色味などの変化があまりない調味料だ。このため、賞味期限や保存方法を気にする人は少ないのではないだろうか。正しい賞味期限が、どのぐらいなのかを紹介する。
未開封のケチャップの賞味期限は1年~1年半
ケチャップの賞味期限と一口に言っても、実は未開封と開封後では大きく違う。未開封のケチャップは、基本的に購入から約1年~1年半が賞味期限だ。製造メーカーによって賞味期限が前後するが、しっかり確認したい場合は容器にプリントされている日数を見るのがいいだろう。主に、ケチャップのキャップ部分に「未開封」や「開封前」と日付が表記されている。当然開封してしまうと、賞味期限も変化するので注意しよう。
開封後のケチャップは1か月の賞味期限
ケチャップを開封した後の賞味期限は、約一か月だ。これは、製造メーカーのHPなどでチェックできる。ケチャップの原料はトマトを中心としているが、砂糖や塩、野菜や香辛料や酢が含まれている。この中で保存料としての機能を果たしているのが、砂糖や酢、塩だ。とくに酢の保存効果は高く、開封後の風味を維持したり変色を防止するなど、1か月程度保つほどの作用を持っている。しかもケチャップは保存料や天然、合成添加物を、使用していないものが多い。開封した後も安心して使用できる調味料なのだ。
2. ケチャップの保存方法

ケチャップの賞味期限がわかったところで、保存方法にも触れてみよう。
未開封のケチャップは涼しい場所に保存する
賞味期限同様、ケチャップの保存方法は未開封と開封後で違う。未開封のケチャップは、スーパーで販売されているときと同じように「常温」の保存が正解。ただし 直射日光のあたらない、涼しい場所で保存すること。流し台の下部にある収納棚や、パントリーといった場所がおすすめだ。
開封後のケチャップは必ず冷蔵庫に保存
ケチャップは開封すると空気に触れることで、酸化による劣化が進む。このため冷蔵庫に保存するのがいいだろう。ただし、冷えすぎない状態がよいので、できるだけ冷蔵庫のドアポケットを活用するのがおすすめだ。開封したケチャップはメーカーでも公表している通り、1か月以内の消費が好ましい。大きいサイズを購入しても、1か月以内に使いきれそうもない場合は、小さなサイズを選んでおくのがよい。
キャップを下にした「逆さ保存」はNG!?
ケチャップの保存において、収納するときに、キャップを上にしておくか、下に向けて逆さにするかは、じつは大きなポイントだ。
容量が少なくなった場合によく行う「逆さ保存」は、ケチャップの保存方法としてはあまりよいとはいえない。というのも、原料であるトマトは水分量が多く、分離した水分が容器の下にたまってしまう。絞り出した時に水分が出やすくなってしまうのだ。このため、冷蔵庫では、キャップを上に向けた状態で収納するのがよいだろう。
容量が少なくなった場合によく行う「逆さ保存」は、ケチャップの保存方法としてはあまりよいとはいえない。というのも、原料であるトマトは水分量が多く、分離した水分が容器の下にたまってしまう。絞り出した時に水分が出やすくなってしまうのだ。このため、冷蔵庫では、キャップを上に向けた状態で収納するのがよいだろう。
3. 賞味期限が過ぎたケチャップはどうなる?

では、賞味期限が過ぎたケチャップはどうなるのかを見ていこう。
開封後は徐々に風味が損なわれる
保存効果の高い調味料が含まれるケチャップは、かなり優秀だ。しかしケチャップを開封した後は、時間とともに風味が損なわれる。開封後1か月以上経過したものは、風味もほとんど失われているだろう。おいしく使いたいのであれば、風味が完全に失われる前に使い切りたい。
雑菌に注意!
ちなみにケチャップのキャップ周辺には雑菌が集まりやすい。ケチャップは殺菌作用のある酢が含まれているが、それは容器内の話だ。注ぎ口は空気に触れやすいので雑菌も入りやすい。使用した後はティッシュなどで注ぎ口やキャップ周辺をふき取り、清潔にして雑菌を寄せ付けないように注意しよう。またキャップをきちんとしめておかないと、酸化や水分蒸発のもとになるので注意すること。
結論
ケチャップは見た目にあまり変化がないので、開封してからどれくらいだったかを気にせず使用している人も多いようだ。
おいしい状態で使うために、できるだけ賞味期限内に使い切るとともに、保存方法にも気を付けよう。
おいしい状態で使うために、できるだけ賞味期限内に使い切るとともに、保存方法にも気を付けよう。