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主流になる日がくるかもしれない!?「朝給食」の実態を探る

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年2月 8日

学校給食と言えば、学生時代の昼食として知られる存在だ。日本では多くの小中学校で、学校給食が採用されている。平成17年に食育基本法が制定されたこともあり、食育の一環として、さらに多くの工夫がなされるようになった。ところが、我々のよく知る給食に、近頃変化が訪れているらしい。「朝給食」なるものが誕生しているというのである。朝に給食とは、一体どんなものなのだろうか。

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1. 朝給食とはどんなもの?

朝給食とは、その名の通り朝に提供される学校給食のことで、現在、いくつかの自治体で実施されている。これは、何らかの事情で朝食を食べることができない児童へ朝食を提供する仕組みで、法制化などはされていないことから、その運営や内容は各々で異なる。

スタイルはさまざま

全国で展開されている朝給食のスタイルは、さまざまである。朝食を食べられない環境にいる子どもだけでなく、全校生徒に呼びかけて実施するケース。運営母体が学校ではなく、区や民間であるケースなど。朝給食の内容も幅広く、補食的なものから完全食まで存在する。また、子ども食堂が運営するといったケースもあるそうだ。どの場合も、児童がお金を出すというシステムはほとんど見受けられない。

2. 朝給食の意味

朝給食が誕生した背景

そもそも、朝給食が生まれた背景には何があったのか?これには、朝食を食べない児童の存在が大きく影響している。こうした児童の存在が明るみに出たのは、今から10年ほど前のことである。当時公開された文部科学省のデータによると、「朝食を食べないことがある」と答えた児童が小学生、中学生ともに十数パーセント存在した。また朝食の内容においても、野菜の摂取量が少ないなど、偏りが見られた。

朝食と暮らし

朝食を食べていない児童に比べ、食べている児童の方が、学習および体力面で好成績を残す傾向にあるというスポーツ庁のデータが存在する。これは偶然ではなく、科学的にもある程度根拠が存在することなのだ。人の体や脳は、ブドウ糖などをエネルギー源として活動する。睡眠中も体や脳は活動を続けているので、夜の間もエネルギーは消費され、朝目覚めたときにはエネルギー切れの状態だ。ここに、朝食としてエネルギーを摂取し、よく噛んで食べることによって脳が活性化する。そして学習や体力面で、よりよい効果を発揮することができるといったメカニズムなのである。

規則正しい生活のきっかけとして

朝食を食べることは、規則正しい生活を促す、大きなきっかけとなる。現代人は多忙なこともあり、どうしても不規則な生活に陥りがちである。これは大人に限ったことではなく、子どもたちにも、その傾向が強くなってきている。特に日々、脳や体を成長させる必要のある子どもたちにとって、規則正しい生活は必須。そのきっかけとして朝食が見直されるなかで、欠食が問題視され、朝給食が展開されるようになったのだろう。

3. 朝給食のこれから

多様性の時代

朝食を食べないとひと口に言っても、その理由はさまざま。例えば貧困による欠食、親が子どもより先に出社するといった物理的な要因から、学校の統合や私立進学などによる遠距離通学で朝食の時間が取れないなど、数多くの理由が考えられる。今後さらに広がるであろう多様な暮らしを支える仕組みのひとつとして、朝給食は機能を果していると言えそうだ。

朝食と朝給食

朝食をとることは、規則正しい生活の基礎。これは子どもの成長を促す、もっと大きく捉えると、これからの経済を支える人材を育てるということにも繋がってくる。このように朝食の重要性を伝える上でも、朝給食は有効であると言えよう。また、みんなで食べる楽しさも朝給食の利点。朝食に、よいイメージをもたらす効果がありそうだ。

結論

実際に広島県では、昨年から県内の数カ所で朝給食のモデル事業を開始している。食材の調達はメーカーからの無償提供で、地域のボランティア団体などが実施しているそうだ。お腹が空いた状態で勉強や運動をするのは、大人であってもなかなか難しいもの。すべての子どもがしっかりと朝食を食べ、授業や遊びに集中して取り組むことができるよう、検討が必要だ。その打開策のひとつとして、今後も朝給食は続いていくのではないだろうか。

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