目次
1. 電子レンジ炊飯に必要なモノ

「電子レンジで炊飯できる」とはいうものの、どうやって炊けばよいかピンとこない方も多いはずだ。まずは基本的なところから解説していこう。
必要なモノは「耐熱容器」
電子レンジで炊飯するには耐熱素材の容器で必要だ。吹きこぼれを防ぐため、できるだけ深さのあるものを選ぼう。あわせて、お米がしっかり水に浸かるようサイズにも注意する必要がある。お米と水を入れたときに、容器の半分以下になるのをひとつの目安にしよう。
電子レンジ炊飯器があるとより手軽
電子レンジで炊飯する方が増えたことにより、専用の炊飯器も販売されている。必須なわけではないがより手軽に炊ける便利なアイテムだ。おすすめ商品は本稿の最後で紹介するので、こちらもあわせてチェックしておこう。
2. 電子レンジ炊飯の準備

ではさっそく、耐熱容器を使って電子レンジで炊飯する方法を紹介していく。
1.お米と水を準備する
お米1合を電子レンジで炊く場合、約220mlの水が必要となる。レシピによって180~220ml程度と開きがあるが、この辺りは好みの硬さによって調整してほしい。
2.お米を研いで耐熱容器に入れる
普段どおりにお米を研いだら、耐熱容器に水とともにお米を入れよう。
3.浸水させる
30分ほど浸水させるのだが、より時短を求めるのであれば時間を短くしてもよい。
4.ラップをして加熱する
浸水が終わったら耐熱容器にラップをかけ、電子レンジで加熱しよう。加熱については次章で詳しく解説する。
3. 電子レンジ炊飯は加熱時間の管理が重要

炊飯器であれば自動で加減を調整してくれるが、電子レンジの場合は自分でやる必要がある。そのため、電子レンジを使った炊飯は加熱時間の管理が重要となる。ただし加熱時間はお米の量や電子レンジの出力などによって異なる。以下はあくまで目安として捉えていただき、自分好みの仕上がりに調整してほしい。
1合のお米を炊く場合
まずは強(500W程度)で5分ほど加熱しよう。その後いったん取り出し、混ぜてから今度は弱(200W程度)に切り替えて5分ほど加熱する。味見をして問題なければ、10分ほど蒸らして完成だ。
2合のお米を炊く場合
2合の場合は水を450mlほど入れよう。基本的な流れは1合と同じだ。浸水させてラップをしたら強(500W程度)で10分ほど加熱する。いったん取り出して混ぜたら、弱(200W程度)で10分ほど加熱する。味見をして問題なければ、10分蒸らして完成だ。
加熱中も様子を確認することが大切
たとえば強で加熱中、吹きこぼれそうになることもある。その場合は加熱を止め、ひと混ぜしてから弱での加熱に切り替えよう。メーカーや型番などによって温めの強さは微妙に異なるので、初めて作るときはとくに注意してほしい。
4. 電子レンジで美味しく炊飯するためのポイント

どんな方法であれ、炊きあげたご飯は美味しいほうがよい。電子レンジでより美味しく炊飯するためには、加熱時間の管理とあわせて次のようなポイントも押さえておこう。
しっかり浸水させる
先ほど時短したいときは時間を短くしてもよいとお伝えした。これは間違いではなく、浸水しなくても炊飯は可能だ。だが「美味しいご飯を」という条件であれば、しっかり浸水させることが大切である。先に書いたように30分程度が目安となるが、可能であればもう少し延ばして1時間程度をおすすめする。長く浸水させることで、炊いた米に芯が残りにくくなる。
少量の料理酒を加える
電子レンジで加熱する前に、少量の料理酒を加えるのも美味しく炊きあげるポイントのひとつだ。料理酒を加えることで米のにおいを消すことができ、甘みのあるふっくらとした仕上がりになる。またご飯にツヤが出て見栄えもよくなる。
蒸らしているときはふたを開けない
かつてかまどで米を炊いていたとき「赤子泣いてもふた取るな」という言葉が生まれた。これは、加熱後はふたを取らず、しっかり蒸らすことが美味しいご飯を炊く秘訣ということである。電子レンジ炊飯も同じで、蒸らしが終わるまではラップやふたを外さないようにしよう。
5. 電子レンジ炊飯器の選び方

冒頭で、電子レンジ専用の炊飯器があるとお伝えした。各メーカーからさまざまな商品が販売されているため、いざ選ぼうとすると迷ってしまうこともあるはずだ。失敗しないためにも、次のようなポイントを押さえておこう。
何合炊きか
いつもは普通の炊飯器を使い、時短したいときに電子レンジ炊飯器を使うというのであれば、1合炊きでもよいだろう。普段使いするなら2合や3合炊きなどがおすすめだ。
素材は何か
大きく、土鍋とシリコンまたはプラスチックがある。土鍋は直火炊きもできるものが多く、上手に炊けば電気炊飯器よりも美味しく炊ける。蓄熱性に優れているため、保温時間も長いのが特徴だ。一方、シリコンやプラスチックは軽くて取り扱いが楽な点や、お手入れが楽な点がメリットである。一人暮らしなどでサッと作りたいならシリコンやプラスチックがおすすめだ。
吹きこぼれしにくいか
うっかり吹きこぼれてしまうと炊飯に失敗してダメージを受けるだけでなく、そのあとの掃除も大変だ。中ぶたが付いていたり、フチに溝があり水蒸気が溜まったりするなど、吹きこぼれしにくいタイプの商品かどうかも忘れずにチェックしておこう。
付属品はあるか
中ぶたやレシピ本、計量カップやしゃもじ、米研ぎ用のふたなど商品によって付属品が異なる。自分がほしい付属品があるかどうかも確認しておこう。
衛生面は問題ないか
これは電子レンジ炊飯器に限ったことではないが、細かな凹凸や溝などが多いと、そこに汚れが溜まりやすくなる。汚れを落としやすい構造かどうかもチェックしておくと安心だ。
6. 【厳選】おすすめの電子レンジ炊飯器3選

最後に、おすすめの電子レンジ炊飯器を厳選して3選、紹介しよう。
和平フレイズ「おもてなし和食」
2合炊きの土鍋タイプの電子レンジ炊飯器だ。1合ならレンジ約10分、蒸らし約15分で炊きあがる。ガスコンロでも使え、しゃもじがセットで付いてくる。
メイダイ「釜戸炊飯器」
釜戸風の炊きたてご飯3合がわずか15分で作れるというのがこちら。電子レンジのほか直火もOKだ。純日本製・萬古焼(ばんこやき)の炊飯器である。
パール金属「日本製 電子レンジ炊飯器」
こちらはお手入れしやすいプラスチックの電子レンジ炊飯器。0.5〜1合用なので、一人暮らしの方や、忙しいときにサッと炊きたい方におすすめだ。
結論
お米を炊くといえば電気炊飯器がまず思い浮かぶが、紹介してきたように電子レンジでも炊飯は可能だ。実際にやる・やらないは別として、電子レンジで炊飯できると知っていれば何かあったときに対応できるだろう。ひとつの知識として、知っておいて損はないはずだ。
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