1. 美味しい太刀魚の選び方

太刀魚は細長い身体が銀白色に輝く姿が太刀(たち)に似ていることから、太刀魚と呼ばれている。別説では頭を上にして立って泳ぐ姿から立ち魚と呼ばれ、それが変化し太刀魚になったとされている。太刀魚は7~11月頃が旬の魚である。ほかの時期でも手に入れることはできるが、より美味しいものを選びたい場合は旬の時期に入手するのがおすすめだ。美味しい太刀魚の選び方としては、まず表面の色を確認するとよい。表面の銀白色は漁の際に傷が付きやすく、はがれ落ちてしまいやすい。太刀魚はストレスが身にも表れるため、表面の銀白色の光沢が残り透き通った綺麗なものは鮮度がよく美味しいといえる。ほかにも太刀魚の選び方としては身にしっかりとした硬さがあり、弾力があるものはより鮮度がよいため美味しい。
大きさも、小さいものは小骨が多く身が薄くなるため、ある程度の大きさのものがよい。1.5mを超えると大味になりやすい傾向があるため、1m前後のサイズのものを選ぼう。切り身の場合は、身が分厚いものが弾力を感じられるためおすすめだ。
大きさも、小さいものは小骨が多く身が薄くなるため、ある程度の大きさのものがよい。1.5mを超えると大味になりやすい傾向があるため、1m前後のサイズのものを選ぼう。切り身の場合は、身が分厚いものが弾力を感じられるためおすすめだ。
2. 太刀魚の美味しい食べ方

太刀魚はシンプルな味わいのクセのない白身魚だ。調理しやすいため、刺身、焼き物、揚げ物、煮付けなどさまざまなアレンジで美味しい食べ方ができる。鮮度がよいものは銀箔のついた状態で三枚おろしにして、細切りにしポン酢で食べると旨い。身と皮の間に旨みが詰まっているので、刺身にする場合、皮は取らず皮付きのままがよい。太刀魚は繊維質が少ないため鮮度が落ちてくると身が少しボロボロしてくる。その場合は熱を通すと身が締まり美味しい食べ方ができるため、焼き物もよいだろう。身が柔らかいので揚げ物にすると外はサクっと、中はふわっと仕上がる。調理方法によって味わいや食感も変わる、多彩な食べ方ができる魚である。
3. 太刀魚はシンプルな塩焼きが旨い

脂ののった旬の太刀魚は、シンプルな塩焼きでもしっかりと旨みを感じられる。塩焼きにする場合は身の分厚い部分に切り込みを入れ、両面に酒をふりかけ塩をふるとくさみが取れ、より美味しく食べられる。塩をふる際は魚より15~20cmほどの高さからふりかけると、ムラなく均一にふりかけられる。フライパンで焼くのもよいが、グリルで焼くことで余分な水分が落ち、旨みが凝縮された太刀魚の塩焼きができるためおすすめだ。大きさによって焼き時間が変わるので焼き加減を見ながら調理し、表面が焦げる場合にはアルミホイルを被せれば焼き目の調節が可能だ。焼きあがった太刀魚の塩焼きにさっとレモン汁をかけるとさっぱりと食べられ、違った味わいも楽しめる。
4. 太刀魚を使ったアレンジレシピ

太刀魚は、合わせる調味料や食材、調理方法によってさまざまなアレンジができる。シンプルな塩焼きもエクストラヴァージンオリーブオイルとバルサミコ酢をかけるだけで洋風な味わいになる。塩焼きの塩をハーブソルトに変えるアレンジ方法は簡単に実践でき、味に深みが出るためおすすめだ。ほかにもさっと揚げた太刀魚を南蛮漬けにすると、鯵に引けを取らないほど美味しい。辛さを控えめにすれば素材の味わいをしっかりと感じられる。表面をカリッと焼いた太刀魚に、野菜をたっぷりと入れた甘酢餡をかければ栄養も補いながら美味しく食べられる。太刀魚はアレンジがしやすい魚のため、さまざまな調理方法で家族との時間にふるまうとよい。
結論
シンプルでクセのない太刀魚はアレンジ方法もさまざまで、焼き、生、煮、揚げと美味しい食べ方ができる魚である。鱗もなく調理が簡単な魚ながらも、しっかりと旨みも持ち合わせているため、さっとふるまう料理のひとつに加えたいものだ。
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