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門外不出の美味しい柑橘類!【三宝柑】の特徴や選び方

投稿者:ライター 松崎茉莉奈(まつざきまりな)

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年6月 1日

江戸時代、藩主がその美味しさと珍しさから門外不出にしたといわれる「三宝柑」。和歌山県の特産品だ。生産量が少ないので、食べる機会があれば逃したくない果物である。今回はそんな、藩主が秘密にしておきたかった三宝柑の特徴や旬について紹介しよう。

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1. 三宝柑ってどんな柑橘類?

三宝柑は「さんぼうかん」または「さんぽうかん」と読む。
果肉が淡い黄色で、さっぱりとした甘さがあるのが特徴で、柑橘類の中の雑柑の一種である。雑柑とは柑橘類の中で由来がはっきりしないものをいい、夏みかんに代表されるように、酸味が強いものも多い。しかし三宝柑は酸味が少なく、糖度は15%程度と柑橘類の中でも高い方なので食べやすい。
形は枝つきの部分が飛び出ており、デコポンに似ているが、味は文旦やグレープフルーツのようにさっぱりとしている。

2. 美味しい三宝柑の選び方とは?

三宝柑の旬は3月中旬から4月にかけて。出回っている数は多くない。

美味しい三宝柑の選び方は以下の通りである。
  • 葉がしっかりとついているもの
    鮮度が落ちると葉が取れやすくなる
  • 皮の色が鮮やかで、ハリがあるもの
    皮の表面が柔らかく、しわが多いものは新鮮でない証拠である
  • 爽やかな甘い香りがするもの
    爽やかな香りの中に甘さを感じられると、果肉も甘い可能性が高い
  • 手に持った時に重みがあるもの
    重みのあるものの方が、果汁が多く含まれていることが多い
また、直射日光のあたらない、風通しのよい冷暗所に保管するとよい。三宝柑は貯蔵性が高く、2~3週間は保存できるといわれている。

3. 三宝柑のおすすめの食べ方

三宝柑は、皮は厚いが手でむくことができるので、簡単に食べられる。ただし種がやや多いので、注意が必要だ。
アレンジする場合は、爽やかな甘みを活かしたマーマレードやゼリーにするのがおすすめ。

<三宝柑のマーマレード>

  • 三宝柑はよく洗って切り分け、種を取る。皮は皮むき器で薄くスライスする。
  • スライスした皮をよく洗い、果肉とともに水から茹でる。
  • 皮が柔らかくなったら砂糖を加え、しばらく煮てレモン汁を加える
  • とろみがついたらできあがり
三宝柑のわずかな酸味が、マーマレードによく合う。皮にも苦みが少ないので、子どもでも食べやすい。パンのお供としておすすめの一品だ。

<三宝柑のゼリー>

  • 粉ゼラチンを湯で溶いておく。三宝柑の上部を切り取り、下部からスプーンなどで果肉を取り出し、種や袋、筋などを取り除いておく。
  • ほぐした果肉に水と砂糖を加え混ぜる。
  • 粉ゼラチンをそっと加え、ゆっくり混ぜる。
  • 果肉を取り出した皮に流し入れ、冷蔵庫で2~3時間冷やし固める。
果肉を取り出した皮を器にできるのは、皮が厚い三宝柑ならでは。見栄えのよいワンランク上のスイーツに仕上げることができる。また、三宝柑のさっぱりとした甘さはゼリーとよく合い、後味もすっきりするのでおすすめだ。

4. 秘密にされた三宝柑

三宝柑は江戸時代、和歌山城内に1本だけあった原木がはじまりとされている。その果実を三宝(神様に捧げる供え物を載せるもの)に載せて紀州藩主に献上していたとされることから、この名がついた。
藩主が「藩外移出禁止令」を出すほど美味しく珍しかったと言われており、江戸時代には藩内で大変重宝された。
明治時代になり栽培が解禁されたが、現在もそのほとんどが和歌山県で生産され、流通量が少ない、珍しい柑橘類だ。近年、甘さの強い柑橘類が出てきていることから生産量は減っているが、藩主が愛した味は、いまなお根強い人気を誇っている。

結論

秘密の果実・三宝柑について紹介した。香りのよい皮は料亭などで器に使用されることもあり、古くから日本で愛されてきた。酸味の強そうな見た目と違い、優しい味わいの三宝柑は、子どもから大人まで楽しめる味。ただ、もともと出回っている数が少ないので、食べたことがある人は少ないだろう。見かけた際には自分だけの秘密にせず、家族や友人とみんなで食べたいものだ。
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