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バニラビーンズとバニラエクストラクトは同じバニラなのに何が違う?

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:
管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年6月24日

お菓子作りをする人ならば、耳にしたことがあるかもしれないバニラビーンズ。対して日本ではあまり知られていないが、欧米では非常にポピュラーなバニラエクストラクト。このほかにも、バニラエッセンスなら聞いたことがあるという人もいるかもしれない。これらは、どれもバニラの風味をつけたいときに使うものだ。それぞれの違いをあげながら、使い分け、そして使い回しができるのかを学んでいこう。

1. バニラビーンズとバニラエクストラクト

バニラは、古くから人々を魅了してきたスパイスのひとつである。バニラはラン科の植物で、原産は中南米。17世紀頃には、その甘く芳醇な香りを活用した菓子が作られるようになり、その後アイスクリームのフレーバーとして定着してからは、需要がさらに増えた。現在ではマダガスカル、レユニオン諸島などで栽培されている。

バニラビーンズとは

バニラビーンズは、種子を含むさや(果実)のことを指すのが一般的。収穫時には香りは薄く、発酵と乾燥を重ねることで、あの香り高いバニラビーンズに変化する。柔らかくしなやかなものが、上質なバニラビーンズとされている。ちなみにバニラがさやを蓄えるのは、自然の状態ではなかなか難しいこと。というのも、バニラの花は咲いてから24時間以内に受粉しないと、しおれてしまうのだ。現在では人工授粉の技術が発達しているが、それでも手間が非常にかかることもあり、スパイスの中でも1、2を争うほど高価である。

バニラエクストラクトとは

バニラエクストラクトは、バニラビーンズをアルコールに漬け込み、その香りを抽出したものである。バニラの香りよりもアルコールの風味を強く感じるものも多いので、セレクトには注意が必要だ。また、ナチュラルな素材で作られたものもあるが、そうでないものは添加物の可能性も。アルコール抽出ではなく、コールドプレス製法で抽出されたものが、非常に稀であるが存在する。これは非常に純度の高い天然香料といえる。

2. バニラビーンズとバニラエクストラクトの違い

バニラビーンズはビーンズとあるが、豆ではない。バニラのさやと種子のことである。バニラエクストラクトは、そのバニラビーンズから作られる加工品であり、アルコールにバニラの香りを移したものである。ここが最大の違い。

バニラエクストラクトは加工品なので、添加物の可能性があること、そしてナチュラルなものであっても、香りは本物のバニラビーンズに比べるとどうしても落ちることを理解しておきたい。ただ、バニラビーンズに比べてリーズナブルなので、家庭で扱いやすいことも事実。

ちなみにバニラの香りの主成分はバニリンと呼ばれる物質で、実は人口的に合成することができる。日本ではバニラというと、バニラエクストラクトよりバニラエッセンスを思い浮かべる人が多いことだろう。しかしバニラエッセンスの多くは、人工的に作られたバニラの香りである。この点も知っておきたいポイントだ。

3. バニラビーンズとバニラエクストラクトの使い分け

バニラビーンズは、毎日使うものではない。手作りのアイスクリーム、カスタードクリーム、プリンを作るときにあるとよい。この頻度と、それに対する価格、安全性を鑑みてどちらかを選ぶべきだが、金銭的に余裕があるのなら、ぜひ本物のバニラビーンズを購入してみてほしい。その香りはバニラエクストラクトやバニラエッセンスなどの加工品とは雲泥の差。もちろん、仕上がりにも差がつく。

ちなみにバニリンは種子に最も多く含まれるが、さやの内部にも残っているので、捨てずに砂糖と一緒に瓶に入れてバニラシュガーにするなど、有効活用するとよい。頻繁にバニラの香りが必要という場合は、安全性の高いバニラエクストラクトを選んで、バニラビーンズと使い分けるとよいだろう。

結論

バニラビーンズはラン科の植物・バニラのさやと種子。バニラエクストラクトは、そのバニラビーンズをアルコールに浸し、香りを抽出したものである。それぞれ異なるものなので、特徴をしっかりと熟知した上で使いたい。貴重なので高価ではあるが、その分、本物のバニラビーンズから漂うバニラの芳醇な香りは格別だ。たまの贅沢に、ぜひ一度は本物を手に入れて味わってみてほしい。
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