1. 軟体動物とは?
軟体動物とは無セキツイ動物の一種で、基本的に体が軟らかく、頭部・体部・足部の3つで構成されている動物の総称である。少し難しく説明すると「軟体動物門という動物分類学上の一門を構成する動物の総称」のこと。軟体動物は節足動物に次いで大きな動物群であり、その中には貝・イカ・タコ・ナメクジ・カタツムリ・クリオネなどが含まれる。
2. 軟体動物に区分される7つの動物とは?
軟体動物は「体が軟らかい動物の総称である」と説明したとおり、この軟体動物は一般的に7つのグループに区分されている。そこでそれぞれのグループの基本的な特徴について確認しておこう。
軟体動物の7つのグループ
- 単板類:1枚の左右対称の殻を持つ動物
- 多板類:体は扁平で8枚の殻を持つ動物(ヒザラガイなど)
- 無板類:殻を持たない長虫状の動物(ウミヒモやカセミミズなど)
- 腹足類:うずまき状の貝殻と蓋を持つ動物(サザエ・アワビなど)
- 掘足類:細長い管状の尖った殻を持つ動物(ツノガイなど)
- 二枚貝類:体の左右に2枚の貝殻を持つ動物(シジミやハマグリなど)
- 頭足類:頭部・胴部・足部の3つからなる動物(イカ・タコ・オウムガイなど)
3. 無セキツイ動物や甲殻類との違いとは?
軟体動物と間違えやすいものに「無セキツイ動物(無脊椎動物)」や「甲殻類」などがある。そこでこれらの概要を説明するとともに、軟体動物との違いについて確認しておこう。
無セキツイ動物との違いは?
無セキツイ動物とは、セキツイ(背骨・脊椎)を持たない動物の総称である。該当する動物が多いため「哺乳類・鳥類・爬虫類・魚類などを除いた動物」と理解しておくとよい。また、無セキツイ動物には昆虫、イカ・タコ(軟体動物)、カニ・エビ(節足動物)など数多くの分類が存在する。このことからわかるとおり、無セキツイ動物は軟体動物よりも広い範囲の動物の総称のことである。
甲殻類との違いは?
甲殻類とは、無セキツイ動物の節足動物門の中の一分類である。節足動物とは昆虫類・クモ類・ムカデ類などを持つ動物界最大のグループであり、その一つに甲殻類がある。また、甲殻類の特徴は複数の足があり、体が硬い殻で覆われていることで、甲殻類に分類される主な動物にはエビやカニなどがいる。軟体動物とは無セキツイ動物という点は共通しているものの、全く異なる動物といえる。
4. クイズ!これは何類の動物?
ここまで軟体動物、無セキツイ動物、甲殻類などについて説明してきたが、ここからは「アサリ」「ダイオウイカ」「クラゲ」が何類に分類されるのかクイズ形式で確認してみよう。
Q1.アサリは何類に分類される?
アサリは、二枚貝類に分類される貝である。貝殻の模様はさまざまな形であり、色味も黒色・白黒・青白などさまざまである。また、日本では古くから食用とされており、現在でも汁物や酒蒸しなどにして食べられることが多い。動物分類学上でより詳しく見ると、アサリ亜科アサリ属の貝である。
Q2.ダイオウイカは何類に分類される?
ダイオウイカは、頭足類(頭足網)に分類されるイカである。成体になると18mを超えた例もあり、世界最大級の無セキツイ動物などといわれるが、動物分類学上は「軟体動物門の頭足類」に分類されている。また、より詳しく見ると、ダイオウイカ科ダイオウイカ属に分類されているイカである。
Q3.クラゲは何類に分類される?
クラゲは無セキツイ動物ではあるが、イカやタコとは異なり軟体動物ではなく「刺胞動物(門)」に分類される動物である。刺胞動物にはクラゲのほかに、イソギンチャクやサンゴなどが分類されている。そんな刺胞動物は内胚葉と外胚葉の二細胞層でできており、口の周りに触手を持っているのが特徴である。
結論
軟体動物とは無セキツイ動物の一区分であり、頭足類や二枚貝類などから構成される動物の総称のことである。その数は相当多いが、有名なものでいうと貝・イカ・タコなどが軟体動物に区分されている。一方、同じ魚介でもカニやエビは節足動物(甲殻類)に分類されている。思わず同じ種類と考えてしまいがちだが、異なる種類であるので間違えないようにしっかりと覚えておこう。
【参考文献】
- ※:水産無脊椎動物研究所「水産無脊椎動物図鑑 [軟体動物門]」
http://www.rimi.or.jp/dobutumenu/c/mollusca/
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