1. スルメイカとヤリイカの特徴

スルメイカとは
スルメイカは夏が水揚げの最盛期ではあるものの、広範囲で漁獲することができるので、一年を通して安定的に鮮魚売り場に並んでいる。胴体の長さは、大きいもので30 cm程度。スーパーには10〜15cm程度のものが多く並んでいる。オスに比べてメスの方が大きいのも特徴である。孵化してから、産卵までおよそ1年。産卵すると死を迎えるため、寿命は1年ということになる。太平洋沿岸でも漁獲されるが、日本海側の方が主流である。スルメイカと似た言葉にスルメがあるが、スルメとはイカの加工品で、内臓などを取り除いて干したもの。スルメイカで作ることが多いため、この名がついたといわれている。煮る、焼く、揚げるなど、幅広い調理が可能。刺身はイカそうめんにすると、弾力のある旨みを存分に楽しむことができる。
ヤリイカとは
ヤリイカは、冬に旬を迎えるイカである。夏物は小さめで、小ヤリイカという名前で販売されていることもある。胴体の長さは、大きいもので40cm程度。スーパーに並んでいるものは、旬であれば20cm前後のものが多い。細く尖った槍のような形をしていることから、この名がついたと考えられている。スルメイカと違い、オスの方が大きい。ケンサキイカと瓜二つで、混同されることも多い。
2. スルメイカとヤリイカの違い

スルメイカとヤリイカの違いは、見た目に現れる。スルメイカは、えんぺらと呼ばれる部分が胴体の一番先についている。スペード型のような形をしているところもポイントだ。水中では透明だが、興奮すると色が変化するため、販売されていると赤褐色。やや黒みがかっていることもある。
対してヤリイカは、えんぺらが胴の途中まで伸びている。さらに、スルメイカよりもほっそりとしたフォルムだ。色はこちらも海中では透明であるが、販売されているものは赤褐色が普通。ただ、スルメイカよりも色が薄い印象だ。
対してヤリイカは、えんぺらが胴の途中まで伸びている。さらに、スルメイカよりもほっそりとしたフォルムだ。色はこちらも海中では透明であるが、販売されているものは赤褐色が普通。ただ、スルメイカよりも色が薄い印象だ。
3. スルメイカとヤリイカの美味しい食べ方

スルメイカは加熱にも最適
スルメイカは、どんな調理法でも美味しく食べることができる。むっちりとした食感なので、火を通しても美味い。煮物やイカリングなどを作る際には、ぜひスルメイカを選んでほしい。また、ほかのイカと違って肝が大きいので、塩辛にすることも可能だ。
ヤリイカは刺身が絶品
ヤリイカは、とにかく刺身が旨いとされている。こりこりとした食感で、見た目も透明で美しい。火を通してもこりっとした食感は残るので、いかめしなどにもおすすめだ。
いずれも寄生虫には要注意
スルメイカもヤリイカも、話題のアニサキス幼虫が寄生している可能性がある。生で食べる場合は、必ず新鮮なものをチョイスすること。内臓の生食は非常に危険であることも覚えておきたい。味わいはやや落ちるが、アニサキス予防のためには一度冷凍する方が安心だ。また、アニサキスは目視でも確認ができるので、さばいた際に注意深く観察することも忘れずに。
結論
スルメイカとヤリイカは、フォルムに大きな違いが存在する。並べてみるとよくわかるので、一度買ってきて比べてみてもよいかもしれない。またオスメスの大きさの差も異なり、食感にも違いがある。ヤリイカの刺身は高級料理とされているが。アニサキスの心配があるので、お店で食べる方が無難かもしれない。
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