牛すじ肉の栄養はどのくらい？低カロリーで実はヘルシー食材！

牛すじのカロリーは100gあたり約155kcalとされている。このカロリーは牛肉の中ではかなり低カロリーな部類に入る。たとえば、もっともハイカロリーな和牛のバラ肉は100gあたり517kcal。サーロインなら100gあたり498kcalとなっていることを考えれば、牛すじ肉はその1/3以下のカロリーほどだ。ヘルシーな部位であることがわかっていただけるだろう。

日ごろよく食卓に並ぶ部位でいうと、牛ヒレ肉は100gあたり133kcalと牛すじ肉より低カロリーなのだが、それ以外の部位となると牛すじ肉のほうがカロリーは低い。

参考までに鶏肉や豚肉も含めたさまざまな肉の部位の100gあたりのカロリーをまとめると以下のようになっている。なお、牛肉は和牛と輸入牛では脂のノリが異なり、和牛のほうがカロリーが高めなのでそれぞれ区別して記載する部位があることに注意していただきたい。

このように見ていくと、牛すじ肉が肉類の中でもかなりカロリーの低い部位であることがわかっていただけるのではないだろうか。

牛すじ肉が低カロリーである理由。それは牛すじの栄養バランスにある。先述の通り、牛すじの一見脂に見えるぷるぷるとした白い部分はコラーゲン。コラーゲンはたんぱく質の一種で、牛すじは高たんぱく低脂質という栄養満点な食材なのだ。

また、牛すじのそれ以外の栄養に目を向けてみるとビタミンB12やビタミンKが豊富に含まれていることが特徴として挙げられる。

ビタミンB12は赤血球中のヘモグロビン生成を助ける働きをもつ水溶性ビタミンの一種だ。ビタミンKはカルシウムと同様に骨などに作用する。骨を丈夫にする働きのほか、血液凝固因子を活性化させ、出血を止める働きもある。

このように、牛すじには丈夫な身体を作るために必要な栄養が数多く詰まっており、なおかつ低カロリーなのでダイエット中でも積極的に摂っていきたい食材であるのだ。

低カロリー高たんぱくな牛すじ肉は、糖質もほぼ含んでいないため、糖質制限中の人も気にせず食べられる。

しかし、定番の牛すじ煮込みなどの料理は砂糖を多く使うだけでなく、にんじんなど糖質の多い食材も一緒に煮込むことが多い。牛すじ自体の糖質が少なかったとしても、調味料や一緒に摂る食材からの糖質にも十分気を付けたい。

ここまで紹介してきた通り、牛すじは高たんぱく低脂質、低糖質というダイエット向きの食材だ。普段の食事の中で高カロリーな肉の代わりに牛すじを上手に取り入れていけば、カロリーをオフする食べ方になる。また、カロリーをオフしたいのであれば牛すじ煮込みを食べる際、砂糖などの調味料が詰まった汁を残すといった食べ方の工夫でもさらにカロリーをオフできるようになる。

牛すじは肉の中でも低カロリー。高たんぱくで低脂質、低糖質というダイエット向きの食材なので、食事に取り入れることで上手にカロリーオフする食べ方を意識することができる。ただし、牛すじは脂質の少なさゆえに少々腹持ちが悪い部位でもある。いくら低カロリーでも食べ過ぎには注意が必要だ。