このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

シログチの別名【イシモチ】の旬と産地や名前の由来を解説

投稿者:ライター 藤本龍(ふじもとりょう)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

2019年7月 5日

柔らかで上品な味わいのイシモチは、鮮度が落ちやすいため刺身で食べる機会はなかなかないが、安価でスーパーに並ぶことも多い魚だ。練り物の原料としては高級食材として流通しているイシモチだが、自分で釣ることができれば刺身でも美味しく食べることができておすすめだ。ここではそんなイシモチの旬や名前の由来、釣れる場所について紹介したい。

1. イシモチの旬は2回ある?旬の季節の考え方

イシモチは一年を通して市場に並ぶ魚ではあるが、とくに美味しいとされるのは産卵期に差し掛かる春から初夏にかけてだといわれている。ただし、人によっては秋頃のイシモチのほうが美味しいと感じるようで、その時期のイシモチこそ旬だという考え方もあるため、イシモチには一年の間に2回の旬がある魚と考えておくとよいだろう。

イシモチは癖のない柔らかな白身が特徴で、塩焼きにして食べると絶品だ。本来であれば刺身や昆布締めも絶品な魚ではあるのだが、鮮度が落ちるのが早く、釣ってすぐに締めて血抜きをしたイシモチでなければ生食には適さない。市場で販売されているイシモチは大抵血抜きをしないままの状態で送られてきてしまう。刺身などでイシモチを楽しみたいのであれば、釣れたてを市場に探しに行くか、自分で釣ってその場で活締め、血抜きをすることを考えたほうがよい。

6~11月にかけては投げ釣り、12~3月にかけてが沖釣りのシーズンとなるが、ほかの時期でも全く釣れない魚というわけではない。初夏と秋という2回の旬のどちらにも被っている投げ釣りの季節にイシモチを釣ることができれば、釣った人でなければ味わえない生のイシモチの味を楽しむことができる。このシーズンに釣りをするのであればぜひ狙ってみてはいかがだろうか。

2. イシモチと呼ばれるのはどうして?名前の由来を解説

実は、イシモチと呼ばれる魚の正式名はイシモチではなくスズキ目ニベ科に分類される「シログチ」だ。シログチがイシモチと呼ばれているのは、イシモチには内耳に耳石と呼ばれる平衡感覚をつかさどる骨があり、それがほかの魚よりも大きく頭から食べていくとその石に当たることが由来とされている。

元々はこの耳石があることが由来でイシモチ、という呼称が標準和名だったのだが、同じニベ科のニベもあわせてイシモチと呼ばれていた。そういった事情もあり、名前を分ける意味でシログチという呼称が正式名となったようだ。

シログチを漢字で書くと「白愚痴」となるのだが、これはイシモチが浮袋を使ってググと鳴く様子が由来となって付いた名前である。ニベの別称が黄グチ、黒グチなので、その対比として「白グチ」として呼び分けがされていたようで、地域によってはただ「グチ」といえばイシモチのこととなる。

3. 日本で釣るなら東北より南!イシモチの産地

イシモチは海水魚で、日本であれば東北以南の広い地域で釣ることができる。とくに有名な産地としては長崎や愛媛、香川といったところだが、これらの産地にこだわらなくともお目にかかる機会はあるだろう。また、イシモチは日本に限らず世界中の温かい海の沿岸部の比較的浅い砂泥地に生息している。

旬である産卵期のイシモチは沿岸の水深が浅いところや内湾などの波の静かな場所に卵を産みに集まる。産地として紹介した九州近辺の暖流が多く流れ込む海域にはとくに多く見られるので、投げ釣りに挑戦するのであればそういった観点も意識しながら場所を選ぶとよいだろう。

結論

イシモチの旬は産卵に備える春から初夏にかけてと冬に備える秋頃の2回。自分で釣って処理ができれば刺身として食べることができるので、ぜひ旬のイシモチを狙ってみてほしい。ちなみに、イシモチという名前の由来となった耳石は毎日少しずつ大きくなるため、顕微鏡で見ると年輪のように1日ずつ成長する日輪を見ることができる。イシモチを捌く際に耳石を取り出し、子どもと顕微鏡で眺めてみるのもよいのではないだろうか。
この記事もCheck!
\この記事をシェアする/    
\この記事をシェアする/    
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

おすすめ記事

ページトップへ ページトップへ