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味も見た目もかなり濃い!【セミノール】ってどんな柑橘?

投稿者:
ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:
管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2019年7月15日

「セミノール」という柑橘をご存知だろうか。名前だけ聞くと何のことだかさっぱりわからないという人も少なくないだろう。関西を中心に出回るジューシーなフルーツとして密かな人気を集めているのだ。セミノールの特徴や誕生を中心に、その魅力を詳しくお伝えしよう。

1. セミノールの特徴

セミノールは、ミカン科ミカン属タンゼロ類に分類される柑橘だ。形は温州みかんに似ているが、1玉あたり150~200gとサイズはやや大きめ。果皮は硬めだが薄く、表面はつるっとなめらかである。美しく鮮やかな赤橙色が特徴的だ。

タンゼロとはミカン類と文旦(またはグレープフルーツ)との交雑種の総称であり、ミカンやオレンジとは少し違った味わいを楽しめる。とくにセミノールは甘みと酸味がともに強く、濃厚な味わいに加え果汁もたっぷりと含まれている。酸味がほとんどない温州みかんと比較すると、やや甘酸っぱい印象であと味もさわやかである。また、独特な香りも特徴的だ。種は多めだが、袋ごと食べられる。ちなみにセミノールを「サンクイーン」と呼ぶ地域もある。

2. セミノールの誕生と由来

セミノールは「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシイタンジェリン」の交配種である。アメリカ・フロリダ州で1910年代に生まれ、日本にはカリフォルニア大学を通じ田中長三郎博士により1955年に導入された。さらに三重県の桂清吉により枝変わりが育成され、各生産地に広まっていったという。

同じ親を持つ姉妹関係にあたる品種として「ミネオラ」があるが、こちらはほとんどがアメリカからの輸入に頼っているのに対し、セミノールは国内で栽培される。また、見た目もつるんと丸いセミノールに対し、ミネオラは頭がポコンと出ておりまるでデコポンのようだ。味や香りは似通うものがあるが、姉妹で異なる個性を持つ興味深い柑橘である。

「セミノール」という名前は、アメリカ北部オーランドにある「セミノール湖」が由来している。ほかの育成種も、フロリダ生まれのものは当地の湖から名付けられているのだ。

3. セミノールの旬と入手方法

セミノールの収穫は3月頃から始まるが、1~2ヶ月程度貯蔵し酸が抜けるのを待ち出荷されることが多い。そのため、旬は4~5月がピークとなり、6月初旬まで出回る。
主な生産地としては、和歌山県を中心に、大分県・三重県・愛知県など西日本で多く栽培される。関西ではよく出回るが、出荷量自体が多くないため東日本で見かけることはあまりないだろう。関西では旬になれば流通するので店頭で購入することも可能だが、産地直送便などネットショップでの取り寄せが確実だ。

4. セミノールの美味しい食べ方

セミノールを店頭で選ぶ際は、重量感や果皮のハリをチェックしよう。乾燥するとせっかくのジューシーさが損なわれるため、購入後は袋に入れ野菜室など涼しい場所で保管し早めに食べるようにしたい。

セミノールは外皮が硬めで薄く果汁がたっぷりなため、手でむいて食べるのは難しい。オレンジのようにくし形にカットして食べるとよいだろう。半分にカットしてスプーンで果肉をすくって食べてもよい。そのままでも十分美味しいが、絞ってジュースやゼリーにするのもおすすめだ。半分にカットしたものを凍らせればセミノールシャーベットになる。

また、豊かな香りを楽しむフルーツでもあるので、皮もぜひ活用したい。マーマレードやオレンジピールに加工、さらに乾燥させてアロマオイルを垂らせばポプリやサシェなど芳香剤として使うこともできる。

結論

味も香りも濃厚なセミノールは、食べると贅沢な気分になれること間違いなしだ。スーパーなどで簡単に手に入れることはできないが、見たことのない人も、これを機に試してみてはいかがだろう。甘いだけのミカンとは違った魅力をぜひ堪能してもらいたい。
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