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伊豆の特産品!【ニューサマーオレンジ】の特徴と旬の時期を紹介

伊豆の特産品!【ニューサマーオレンジ】の特徴と旬の時期を紹介

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2019年7月10日

伊豆によく行く人なら知っているであろう「ニューサマーオレンジ」。静岡県で栽培される柑橘の名称だが、ジャムやゼリーなどさまざまな加工品として土産屋に並んでいる。でも、生の果実は食べたことがないという人も多いのではないだろうか。そこで、ニューサマーオレンジの特徴や誕生について紹介しよう。

  

1. ニューサマーオレンジの特徴

ニューサマーオレンジは、つるんとなめらかな明るく黄色い表皮で、温州みかんよりもサイズはやや大きめ、形は文旦に似ている。酸味のある果肉で甘さが控えめのため、味わいはグレープフルーツやレモンなどに近い。
柑橘の内果皮部分にあたる「アルベド」と呼ばれる白い部分は通常食べないのだが、ニューサマーオレンジの場合は苦みがないため食べることができる。これがほかの柑橘類と違った大きな特徴だ。ふかふかと分厚いアルベドが果肉についた状態で、黄色い外果皮のみ薄くむいて食べるのが一般的で、ニューサマーオレンジの個性ともいえる点である。

2. ニューサマーオレンジの誕生と由来

ニューサマーオレンジはその特徴から柚子の血を引く偶発実生といわれる。品種名は「日向夏」で、江戸時代1820年頃、宮崎県宮崎市赤江町(現在の地名)にある真方安太郎氏の宅地内で発生。宮崎県の特産品として栽培されるようになり、その後全国的に生産が広がる。高知県では「土佐小夏」や「小夏みかん」、愛媛県や静岡県で「ニューサマーオレンジ」として生産出荷されるようになった。
ニューサマーオレンジという名前は、日向夏の調査研究を行う柑橘担当技師であった田中利親氏が名付けたとされる。田中氏がアメリカのスイングル博士に「ニューサマースモールオレンジ」と称し日向夏を送ったのが由来だ。ちなみに日向夏という名前も田中氏により命名されている。

3. ニューサマーオレンジの旬と入手方法

日向夏としての生産は、生まれ故郷でもある宮崎県が全国の半分以上の出荷量を占める。次いで高知県、静岡県、愛媛県へと続く。旬はハウス栽培の場合年末から出回り、1~2月。露地栽培のものは3~4月に旬を迎える。静岡県・伊豆半島の特産品としてのニューサマーオレンジは、4~6月頃まで出荷される。宮崎県よりも旬は遅めなのが特徴的だ。ちなみに6月に出回るものは冷風貯蔵されていることが多い。
ニューサマーオレンジはとくに東伊豆での栽培が盛んだ。東伊豆の気候は温暖で、年間の平均気温が15℃を上回る。また日当たりのよい農園を確保しやすい地形にも恵まれているため、自然環境としてニューサマーオレンジを作るのに最適といえるだろう。旬の時期に伊豆に行けば直売所で生の果実を購入できるほか、静岡県内のスーパーなどでも取り扱われる。また、通販で取り寄せることも可能なのでぜひチェックしてみよう。

4. ニューサマーオレンジの美味しい食べ方

ニューサマーオレンジは、ほかの柑橘類と違って内果皮の白くふわふわした部分(アルベド)も一緒に食べるのがポイントだ。そのため、まずは黄色い外果皮を薄くりんごのようにむき、アルベドに包まれた果実を半分にカット。その後食べやすい一口サイズに切り分けよう。
アルベドにはほんのりと甘みがあるため、果肉と一緒に食べれば独特の風味を楽しむことができる。伊豆でよく見かける土産のように、ジャムやゼリー、シャーベットに加工してももちろん美味しい。

結論

ニューサマーオレンジはアルベドというワタのような部分の味が気になるところだ。伊豆の加工された土産としては馴染みがあったという人も、生のニューサマーオレンジを食べたことがないのなら、ぜひ加工品ではなく果実をそのまま味わってみてはいかがだろう。
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  • 更新日:

    2019年7月10日

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