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【紅芯大根】の特徴やおすすめの食べ方を紹介!栽培方法も解説!

【紅芯大根】の特徴やおすすめの食べ方を紹介!栽培方法も解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年9月14日

表皮は一般的な青首大根のようだが、なかが鮮やかなピンク色の「紅芯大根」。原産地の中国では食べるだけでなく、祝い料理の飾り細工にも使われる。日本でも店頭に並ぶことが多くなってきた紅芯大根とは、どのような大根なのだろうか。食べ方や栽培方法、栄養など徹底解説していく。

  

1. 切ってびっくり!紅芯大根ってどんな大根?

紅芯大根は大根の一種で、ほかの大根と同様にアブラナ科の野菜である。日本でよく食べられている青首大根とともに、中国で生まれた。紅芯大根の特徴や別名などについて紹介する。

紅芯大根の特徴

紅芯大根の表皮は一般的な大根と同じ青首で、かぶのような丸い形をしている。直径10cmほどが平均的なサイズだ。一見ほかの丸大根と変わらないが、包丁で切ると鮮やかなピンク色が現れる。表皮の薄緑色とのコントラストが華やかなのが特徴的だ。葉も大きく育ち、一般的な大根の葉と同様に調理して食べることができる。

紅芯大根の読み方

紅芯大根は、「コウシンダイコン」と読む。青首の皮の色みから、「青皮紅芯大根(アオカワコウシンダイコン)」という別名もある。原産地である中国の北京近郊では「紅心美(ホンシイメイ)」または「心里美(シンリイメイ)」と呼ばれる。

2. 紅芯大根のおすすめの食べ方や使い方

紅芯大根は、一般の大根より水分が少なく果肉が締まっており、辛みも少ない。薄切りにするとパリッとした食感、厚切りではコリコリとした食感を楽しめる。鮮やかなピンク色が特徴的だが、加熱することでその美しさは失われてしまう。そのため、生食できるサラダや漬物にするのが一般的である。おすすめの食べ方や使い方を紹介しよう。

紅芯大根のサラダ

辛みが少なく生でも食べやすい紅芯大根は、サラダにするのがおすすめだ。レタスや水菜など緑色の葉野菜のみのサラダでも、紅芯大根を加えるだけで彩り豊かなサラダになる。さっぱりとした味わいのため、さまざまなドレッシングや食材と相性がよくアレンジもしやすい。

紅芯大根のピクルス

紅芯大根はそのままでもキレイなピンク色だが、酢漬けにするとより鮮やかなピンク色になる。そのため、ピクルス(甘酢漬け)やマリネにして食べるとよい。料理に添えるだけで彩りがよくなる。また、紅芯大根で作ったピクルスを使って、ピンク色のタルタルソースを作ることもできる。

紅芯大根の漬物

甘酢漬けにすると紅芯大根全体が鮮やかなピンク色になる。一方、塩漬けにすると薄緑色とピンク色のコントラストはそのまま残る。独特の色合いを楽しみたい場合は、酢ではなく塩で漬けるのもおすすめだ。

紅芯大根のスープ

紅芯大根は、生食のほか加熱調理で食べることもできる。茹でると色素が茹で汁に流出するが、スープなら色素もそのまま活かせる。とくに牛乳を使ったポタージュスープに紅芯大根を使うと、キレイなピンク色のスープになる。

紅芯大根は飾り切りにも大活躍

中国では、紅芯大根の飾り切りがお祝い料理に添えられることも多い。定番は花だが、蝶や鳥、魚、また縁起のよい文字をかたどったものなどさまざまな形が表現される。人参やキュウリなどほかの野菜と組み合わせることで、より彩りが豊かになる。

3. 紅芯大根を種から栽培する方法

紅芯大根の栽培は、青首大根と基本的には同様である。種まきは9月上~中旬に行う。30cm以上の深さがあるプランターや袋を使用し、湿らせた土にまくのがポイントだ。種まき後も、水をたっぷりと与えよう。またアブラナ科の野菜は害虫の被害に遭いやすいため、防虫ネットをかけるとよい。虫のチェックと駆除はこまめに行おう。
芽が出て間引きや追肥を行う際には、根元に土寄せすることで株が傷まず成長しやすくなる。地上部に見える部分の太さが直径10cm以上になったら収穫しよう。

4. 紅芯大根の旬や産地

紅芯大根は中国原産の野菜だが、日本でも栽培されている。一般的な大根と同様に通年流通するが、旬もある。国内での旬や産地について見ていこう。

紅芯大根の旬

紅芯大根の収穫は10~12月頃。貯蔵により甘みが増すため、店頭に並ぶのはそれより少しあとになることもある。

紅芯大根の産地

国内でも静岡県や神奈川県、北海道、青森県、長崎県などさまざまな地域で生産されている。ただし生産量が少ないため、主な産地である中国からの輸入品も多く取り扱われている。

5. 紅芯大根の選び方や保存方法

新鮮な紅芯大根の見分け方や、最後まで美味しく食べきるための正しい保存方法についてもぜひおさえておきたい。購入できる場所や相場についても紹介しよう。

紅芯大根の選び方

  • 葉がピンと張っていて、変色していないもの
紅芯大根の葉もほかの大根と同じく食べることができるので、なるべく葉つきのものを買おう。しなびて元気がないもの、黄色く変色しているものは鮮度が落ちている証拠なので要注意だ。
  • 表面に傷がなく、なめらかなもの
皮の表面がざらざらしていたり、でこぼこしているものは味も悪い可能性が高い。あまり傷がなく、触ってつるつるしているものを選ぼう。
  • ひげ根が赤いもの
せっかく紅芯大根を買うなら鮮やかな赤色のものがよい。しかし紅芯大根の外側は青首大根のような薄緑色のため、内部の色を見ることができない。そこで見るのがひげ根である。ひげ根は内部と同じくピンク色に色づき、ひげ根の色が濃いほど中身も色鮮やかな可能性が高い。

紅芯大根の保存方法

葉つきの場合は、保存する前にまず根と葉を切り離す。葉は茹でてカットしてから保存袋に入れて冷凍しておくと便利だ。根の部分は乾燥を防ぐために袋や新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室か冷暗所で保存しよう。10日ほど保存可能だ。また、切った状態で保存する場合は、ラップで包み保存袋に入れ冷蔵庫で保管し、1週間を目安に使いきろう。細かく切って保存袋に入れれば、冷凍保存することもできる。

紅芯大根はスーパーで購入できる?

さまざまな地域で栽培されているが、全国のスーパーに流通するほどの一般的な野菜とはまだいえない。産地直売所などが主な販売店となる。産地付近にあるスーパーなら購入できる可能性もある。近くの店舗で紅芯大根が取り扱われていない場合は、通販を利用するという方法もある。値段は1個あたり200~300円が相場となる。

6. 白大根とは違う?紅芯大根の栄養とは

紅芯大根が白い青首大根と大きく異なるのは、丸い形状と根の中身がピンク色である点だ。とくに栄養面での違いに影響するのが、紅芯大根特有の色である。紅芯大根がピンク色をしているのは、アントシアニン(※1)という色素が含まれているからだ。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用をもつ。過酸化脂質を発生させる活性酸素の除去や働きの抑制などの効果がある(※2)。抗酸化物質であるアントシアニンを摂取できる紅芯大根を、ぜひ食卓に取り入れよう。

結論

色鮮やかな紅芯大根は、甘みが強くみずみずしいので一般的な日本の青首大根よりも生食に向いている。また、赤い色素であるアントシアニンには抗酸化作用もある。見た目がよいだけでなく味や栄養面でも優れているのだ。普段の食卓の彩りに物足りなさを感じている人は、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
(参考文献)
※1出典:加藤一幾・佐藤和成・金澤俊成・庄野浩資・小林伸雄・立澤文見(岩手大農学部/岩手大教育学部/島根大生物資源科学部)
「ダイコン類(Raphanus sativus L.)における根色とアントシアニン」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/12/3/12_229/_pdf/-char/ja
※2出典:厚生労働省e-ヘルスネット「抗酸化物質」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
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  • 公開日:

    2019年7月23日

  • 更新日:

    2021年9月14日

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