1. これまでにない大根

紅くるりは、愛知県にある創業1883年(明治16年)の「松永種苗」が開発した大根だ。研究職スタッフの「これまでにない商品開発を」という熱意が実を結んだ、真っ赤な新品種である。
世界初!ポリフェノールで中まで真っ赤
紅くるりの正式名称は「紅くるり521大根」という。キャッチフレーズは「こんな大根、見たことない!革新の赤大根」。1番の特徴は、皮も中身も美しく鮮やかな紅色をしていることだ。この赤い色素は赤ワインにも含まれるポリフェノール「アントシアニン」で、通常の大根の約3倍含まれている。
遺伝子操作は行っていない
あまりにきれいな紅色なので、初めて見た人は驚くのだが、もちろん100%天然色素なので安心だ。また、紅くるりは今までの大根と全く異なる見た目だが、遺伝子操作などは一切行われていない。松永種苗は種の販売だけでなく、研究開発に非常に熱心なことで有名な会社。昔ながらの交配方法で、研究職員が情熱を注いで誕生させた新品種なのである。
2. こんなにある!紅くるりのいいところ

大根らしからぬ見た目だが、味や食感は従来の大根を受け継いでいる。大変扱いやすくて美味しい大根だ。
何と言っても鮮やかな色
今まで赤い大根といえば「紅芯大根」が有名だった。紅芯大根は肉質にまばらに白色が出てしまうので、全体的に薄ピンク色に見える。運が悪いと白がまだらに入り、輪切りで目立つ状態になる。しかし、新品種の紅くるりは皮から中まで見事な紅色だ。鮮やかさを活かして彩りに大活躍で、飾り切りや弁当の隙間にもピッタリである。加熱しても色落ちしいくいのも嬉しい。
味や食感がいい
自然交配で通常の白大根の食味を受け継いでいるので、シャキシャキの食感や大根らしい甘みも十分にのった肉質だ。紅芯大根は食感がボソボソして硬いことが欠点だったが、紅くるりは大変みずみずしい。従来の大根と変わらない美味しさなので、今までの大根料理と同じ扱いで、色の美しさと味のよさを両方楽しむことができる。
サイズで目的別に収穫できる
紅くるりは大きく育てても中の色が変わらず赤いままだ。まだ市場に多く出回っていないが、栽培の現場では目的に合わせたサイズの収穫ができて便利なのだそうだ。例えば飲食店や一般家庭では、300~350gで収穫すれば、大きすぎず使いやすい。サラダや調理にむいている。逆に850g~1kgまで育てると、ツマにしたり漬物にしたり、加工業務に便利な大きさである。
3. 食べ方いろいろで楽しい

通常の大根同様に食べていいのだが、色がきれいなのでそれを活かした工夫をすると食卓が華やかになる。
サラダやピクルスに
生でも美味しい紅くるり。薄切りにしてクルクル巻けば花のようになり、サラダのアクセントに最適だ。ピクルスにしておけば弁当の彩りに使える。また、白大根と紅くるりをそれぞれツマにすると、おめでたい紅白ツマの出来上がりだ。サンドイッチの具にしても鮮やかである。
スープやソースに
大根の優しい味わいはそのまま、真っ赤なスープは大変美しい。牛乳をあわせてピンク色にしてもいい。ソースとしてすりおろしただけでもきれいである。
炊き込みごはんがきれい
適当なサイズに切ってごはんと一緒に炊くだけでご飯全体に薄紅色がつき、紅くるりの赤飯ができあがる。大根の甘みがごはんにいきわたり、とても美味だ。
結論
紅くるりは見た目が美しいので、外食産業でも家庭でも今後大注目の大根だ。まだ流通量は多くないので、家庭菜園で挑戦するのもいいだろう。通常、野菜は開発品種名と商品名が違うことが多いのだが、紅くるりは品種名がそのまま商品名になっている。松永種苗の研究職員が、自信と誇りをもって送り出した新品種だ。
この記事もCheck!