目次
1. 赤大根とは?

赤大根とは、アブラナ科ダイコン属の植物で、表皮や果肉などが赤い大根のこと。名前の由来はその見た目のとおり、表皮や果肉がキレイな赤色を呈していることが関係している。シャキシャキとした食感とほんのりとした甘辛さがあり、生のままサラダや漬物などで食べることも可能。また、煮ると肉質が柔らかくなるため、おでんやぶり大根などに使うこともできる。
赤大根の旬と主な産地
赤大根は通年流通しているが、旬は普通の大根と同じく11~2月頃の冬となっている。また、産地は品種によって異なり「レディーサラダ」は神奈川県三浦市、「岩国赤大根」は山口県岩国市、「紫大根」は京都市伏見区などとなっている。
2. 赤大根(赤い大根)の主な種類

赤大根には大きく、表皮だけ赤いもの、果肉だけ赤いもの、表皮も果肉も赤いものの3つがある。また、それぞれに細かい品種が存在する。そこで以下に主な赤大根の品種をまとめておく。
表皮だけが赤い大根
・レディーサラダ(神奈川県三浦市):メジャーな品種で、辛みも少なく食べやすい
・紅三太(タキイ種苗):真っ赤で短い見た目が特徴で、みずみずしさがある
・紅化粧(サカタのタネ):鮮やかな紅色で、みずみずしく甘みがある
・紅甘味(みかど協和):赤紫色と白色のグラデーションが美しく、甘みが強い
・紅岬(渡辺農事):首だけが赤いのが特徴で、肉質はかためで食感がいい
・紅三太(タキイ種苗):真っ赤で短い見た目が特徴で、みずみずしさがある
・紅化粧(サカタのタネ):鮮やかな紅色で、みずみずしく甘みがある
・紅甘味(みかど協和):赤紫色と白色のグラデーションが美しく、甘みが強い
・紅岬(渡辺農事):首だけが赤いのが特徴で、肉質はかためで食感がいい
果肉だけが赤い大根
・紅芯大根:中国原産の丸大根。青首大根のような外皮とピンク色の果肉が特徴である
・紫大根(京都市伏見区):青首大根のような外皮と紫色の果肉が特徴である
・紫大根(京都市伏見区):青首大根のような外皮と紫色の果肉が特徴である
表皮も果肉も赤い大根
・紅くるり(松永種苗):表皮も果肉も真っ赤で、程よい食感と甘みがある
・紅しぐれ(トーホク):濃紫色と淡紫色を備えており、辛味が少なく食べやすい
・味いちばん紫(シンジェンタジャパン):辛味が少なく、ほんのりと甘い
・紅しぐれ(トーホク):濃紫色と淡紫色を備えており、辛味が少なく食べやすい
・味いちばん紫(シンジェンタジャパン):辛味が少なく、ほんのりと甘い
3. 赤大根と白大根の違い

赤大根と白大根の一番の違いは、その色味である。また、色味が違うことで主な使い道や栄養面(成分)なども異なる。そこで赤大根と白大根の違いについても確認しておこう。
その1.色味を楽しむ赤大根
赤大根は、サラダ・漬物・ピクルス・大根おろしなどのように、その鮮やかな見た目を活かせる方法で使われることが多い。特に果肉が赤い大根は漬物にすると色味が濃くなるため、より目で見て楽しめるようになる。赤大根の多くは辛味が少なく、甘みがあるので、生でも食べやすいことが特徴だ。
その2.抗酸化作用がある赤大根
赤大根の赤色の正体は、「アントシアニン」と呼ばれるポリフェノールの一種である。アントシアニンは、ぶどうやブルーベリーなどにも多く含まれる紫色の天然色素であり、体内の活性酸素を取り除く「抗酸化作用」を持つことでも知られている(※1)。
4. 美味しい赤大根(赤い大根)の選び方

赤大根はスーパー・八百屋・直売所など、比較的さまざまな場所で購入できる。もしこれらの場所で赤大根を見つけたら、葉・根・重みなどを参考に美味しいものを選ぶようにしよう。なお、赤大根は通常の大根と同じで、葉まで食べられるので、なるべく葉つきのものを選ぶのがおすすめだ。
美味しい赤大根の特徴・ポイント
・葉;イキイキとしていて、ハリがあるもの
・根:表面がなめらかで、ツヤがあるもの
・形:整っていて、表面がでこぼこしていないもの
・色味:しっかりと赤色に染まっているもの
・重み:持ったときに重みがあるもの
・根:表面がなめらかで、ツヤがあるもの
・形:整っていて、表面がでこぼこしていないもの
・色味:しっかりと赤色に染まっているもの
・重み:持ったときに重みがあるもの
おすすめできない赤大根の特徴
一方で葉っぱに元気がなかったり、大根が見た目以上に軽く感じたりする場合には鮮度が落ちてしまっている可能性もある。自分で選べるときには、上記のポイントを参考に選んでみよう。
5. 赤大根(赤い大根)の美味しい食べ方2選

赤大根はみずみずしくて甘みが強いものが多いので、サラダなどの生食や漬物にすると美味しく食べられる。また、大根は皮をむいて調理することが多いが、赤大根はその色みを活かすため、皮付きのまま使うのがおすすめ。皮を切らないため、しっかりと水洗いしてから使うようにしよう。
その1.赤大根サラダ
生で食べても美味しい赤大根は、カットしてそのままサラダに使うのがおすすめだ。水菜やサニーレタスなどの葉物野菜と和えて、赤色と緑色のコントラストがキレイなサラダにするのもよい。また、千切り赤大根とシーチキンを和えて、シンプルな赤大根のサラダを作っても美味しい。簡単に華やかな副菜を作れるので、赤大根を手に入れたときにはぜひ試してみよう。
その2.浅漬け・ピクルス
赤大根の多くは、お酢につけることで色みがより鮮やかになる。浅漬けなどの和風なものから、ピクルスなどの洋風な漬け物まで、いろいろな漬物を試してみよう。浅漬けを作る場合には、赤大根を1~2mmのいちょう切りにしておく。そのカットした赤大根を塩で揉んでから水を切り、お酢と砂糖を合わせた調味液に浸せばよい。30分程度冷蔵庫で寝かせておけば、美味しい浅漬けが完成する。
6. 赤大根(赤い大根)の正しい保存方法

赤大根は日持ちしやすい野菜ではあるが、葉がくっついた状態だと水分が抜けやすいので注意が必要だ。購入したら根と葉を切り分けておき、それぞれ新聞紙とポリ袋で包んでから冷蔵庫の野菜室で保管しよう。なお、大根の詳しい保存方法については、以下の記事も参考にしてみよう。
結論
一口に赤大根といってもその種類はさまざまで、店によって売られている品種は異なることが多い。それぞれ味わい・見た目・食感などが異なるため、いろいろな種類の赤大根を試してみるのもよいだろう。また、購入した赤大根は、サラダや浅漬け、ピクルスなどにすると見た目も楽しみながら美味しく食べられる。
(参考文献)
- ※1:厚生労働省e-ヘルスネット「抗酸化物質」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
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