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最も身近なかぼちゃの品種群【黒皮栗かぼちゃ】の特徴や選び方を解説

最も身近なかぼちゃの品種群【黒皮栗かぼちゃ】の特徴や選び方を解説

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 池田絵美(いけだえみ)

鉛筆アイコン 2019年10月24日

保存性が高い野菜で、煮物やサラダにすると美味しい「かぼちゃ」。かぼちゃには、いろいろな品種があることをご存知だろうか。その中でも、スーパーなどの店頭で普段よく目にするのが「黒皮栗(くろかわくり)かぼちゃ」だ。今回は、黒皮栗かぼちゃの特徴や選び方、保存方法などを解説する。

  

1. かぼちゃの種類

かぼちゃにはさまざまな種類があるが、大きく分類すると「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」の3つに分けられる。

黒皮栗かぼちゃは、西洋かぼちゃの代表的な品種群であり、「みやこかぼちゃ」や「えびす南瓜」「くりゆたか」「九重栗南瓜」「くり将軍」などの品種の総称である。スーパーマーケットなどの店頭に出回っているかぼちゃのほとんどがこれであり、栗のような濃い甘みとホクホクした食感が特徴だ。

2. 黒皮栗かぼちゃの特徴や旬の時期

黒皮栗かぼちゃは、その名の通り、黒に近い濃い緑色に、薄い緑色のストライプが入った皮が特徴だ。ちなみに、皮が灰緑色で通称「東京かぼちゃ」といわれる「芳香青皮栗かぼちゃ」や、皮が朱色の「赤皮栗かぼちゃ」、通称「雪化粧かぼちゃ」と呼ばれる「白皮栗かぼちゃ」などの品種もある。

黒皮栗かぼちゃの味の特徴は、果肉が粉質で、加熱調理することでデンプンが糖化して甘みが増し、栗のようにホクホクした食感を楽しめる。

黒皮栗かぼちゃの旬の時期

黒皮栗かぼちゃは、日本各地で栽培されているため、地域により収穫時期は異なるが、夏から初秋にかけて収穫されることが多い。開花してから40~50日で、葉やつるが茶色や黄色に変色して枯れてきたら収穫のタイミングである。黒皮栗かぼちゃは、収穫後すぐは水分が多く甘みが少ないため、収穫したら最低でも2~3週間は冷暗所か風通しのよい涼しい場所に置いて追熟(キュアリング)させることが必要。この追熟によりデンプンが糖に変わり栗のような甘みとなる。

貯蔵性が高い黒皮栗かぼちゃは、丸のままなら1~2ヶ月ほど保存でき、美味しく食べることができる。また、近年では12~2月頃にはメキシコ産、2~5月頃にはニュージーランド産のものが輸入されるようになり、1年を通して入手することができる。

3. 黒皮栗かぼちゃの選び方と保存方法

黒皮栗かぼちゃは、収穫後に追熟させると軸の切り口がコルク状に乾燥する。美味しい黒皮栗かぼちゃを選ぶには、まずは軸に注目して、軸が太くて乾燥したものを選ぼう。また、皮は艶があり固く、手に持つとずっしりと重く、形は左右対称で丸くなっているものがよい。

皮の下の部分が緑ではなく、黄色い色むらの部分があるものも見られるが、これは栽培時に天地替えや玉直しが十分に行われずに、地面に接し光が当たらなかった部分で、とくに味には影響はないので、心配いらない。

かぼちゃの保存方法

黒皮栗かぼちゃの保存に適した温度は10~15℃である。適温で風通しのよ良い冷暗所に置けば、2ヶ月までは保存が可能だ。夏場は、新聞紙などに包んで冷蔵庫の野菜室で保管するとよい。10℃以下になると低温障害を起こし、傷む原因になるので冷やしすぎにも注意が必要だ。カットした黒皮栗かぼちゃは、中のワタの部分から傷み始めるので、ワタと種を取り除きラップで包んで冷蔵庫に入れておけば1週間程度は保存できる。

冷凍保存する場合には、生のままではなく茹でるか電子レンジで加熱してから冷凍しよう。冷凍保存したものを調理に使う場合は、解凍せずに凍ったまま使うと水っぽくならずに美味しく調理できる。

結論

1年を通して手にすることができる身近な野菜である黒皮栗かぼちゃ。煮物やサラダなどさまざまな料理に使え、冷凍保存することも可能なので常備したい野菜だ。βカロテンやビタミン類、食物繊維なども豊富なので、いろいろな料理に使ってみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2019年7月24日

  • 更新日:

    2019年10月24日

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