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かぶには黄色い品種もあるって知ってた?【黄かぶ】について徹底解説

かぶには黄色い品種もあるって知ってた?【黄かぶ】について徹底解説

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 池田絵美(いけだえみ)

鉛筆アイコン 2019年10月24日

古くから日本で親しまれてきた野菜のかぶには、さまざまな品種があり、その数は80品種にもおよぶと言われている。日本で栽培されているかぶのほとんどは、白色か赤色をしているが、ヨーロッパには黄色い色したかぶもある。今回は、黄色い皮をした「黄かぶ」について解説しよう。

  

1. 黄かぶとは

黄かぶとは、かぶの品種ではなく根の部分の皮が黄色いかぶの総称である。主にヨーロッパで栽培されていて、日本ではまだ馴染みが薄く、農産物直売所などで見かける程度である。黄かぶの品種で、比較的知られているのが「ターニップ・ゴールデンボール」や、スウェーデン原産の「ルタバガ」である。

2. 黄かぶの種類や特徴

ターニップ・ゴールデンボール

直径8~10cmほどの小かぶで、なめらかな表皮・果肉とも鮮やかな黄色をしている。肉質はしっかりとしていて、煮崩れしにくいのが特徴で、ベーコンやイタリアの郷土野菜カーボロネロと一緒にスープなどの煮込み料理に利用される。

ルタバガ

別名「スウェーデンかぶ」や「カブハボタン」とも呼ばれるアブラナ科の野菜だ。スウェーデンが原産で、主に北欧やロシアで栽培されている。根も葉の形状もかぶによく似ているが、キャベツとかぶの交配種であり分類的には菜ばなの変種とされている。日本では、明治時代に北海道に導入されたが、食用とはされずに主に牛など家畜の餌とされていた。

根の部分は、かぶと同じように丸くなるものや、腰高でやや長いものまで栽培環境によって形が異なることが多い。表皮は、上部の葉の付け根の部分が黄緑色で、下部は黄色くなっている。果肉は、全体が黄色でかたく締まっていて保存性が高い。保存性の高さからヨーロッパの冬には欠かせない野菜となっている。

その他の品種

ターニップ・ゴールデンボールやルタバガ以外にも、最近では日本の白いかぶとかけ合わせたり、品種改良された黄かぶもあり、これらは「黄金かぶ」と呼ばれている。

3. 黄かぶにおすすめの料理と栄養価

黄かぶにおすすめの料理

黄かぶは、肉質がしっかりしていて煮崩れしにくいので、スープやシチュー、ポトフなどの煮込み料理によく合う。厚さ1~2㎝に輪切りにして、塩コショウをふって、バターやオリーブオイルで焼いたり、オーブンでじっくりローストしても、特有の甘さが味わえます。少しかたいが、厚めに皮をむき、薄くスライスすると生でサラダとしても楽しめる。スウェーデンでは、ジャガイモのようにゆでてマッシュして肉料理の付け合わせとしても利用されている。

黄かぶの栄養価

黄かぶの代表的な品種ルタバガには、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれている。ビタミンCは、抗酸化ビタミンの一つで、老化の原因といわれている活性酸素の働きをおさえたり、免疫力を高める働きがある、といわれている。

黄かぶの保存方法

ルタバガは、非常に保存性が高く長期間の貯蔵できる野菜である。凍らない程度の低温で保存すると4ケ月ほど食べることができる。冷蔵庫の野菜室で保存する際には、乾燥しないようにラップで包むか保存袋に入れておくと1ケ月はもつ。軽く茹でてから冷凍すると、さらに長く保存できる。

結論

日本では、あまり馴染みのない黄色い皮や果肉をした黄かぶ。市場に流通することはまだ少ないが、種は種苗会社から販売されているので、家庭菜園で比較的簡単に育てることができる。興味があれば、種を取り寄せて育ててみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2019年8月 2日

  • 更新日:

    2019年10月24日

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