1. 紫カリフラワーの特徴
紫カリフラワーは紫色のつぼみをもつカリフラワーの総称で、いくつかの品種がある。味や食感は一般的な白いカリフラワーと大きく変わらない。品種によって色のつき方や加熱後の変化が異なるので、代表的な品種について紹介しよう。
紫カリフラワーの品種
■バイオレットクイーン
濃い青紫色のつぼみをもつカリフラワー。青紫色なのはつぼみと茎の一部分だけで、茎の大部分は薄い緑色である。またお湯で茹でると青紫色は消失し、ブロッコリーのような緑色になる。肉厚で日持ちもよいので扱いやすい。
■パープルフラワー
つぼみの色は淡い紫~青紫色で、大きく重量感がある。バイオレットクイーンとは違い、茹でても紫色のままなのでさまざまな料理に使うことができる。青っぽい紫色は食欲をそそる色とはいい難いが、茹でる際に酢やレモン汁を加えると赤紫色になる。
紫カリフラワーの紫色はなに?
紫カリフラワーが紫色になるのはアントシアニンの効果。アントシアニンとはブルーベリーやブドウに多く含まれる成分で、抗酸化作用の働きで、活性酸素の発生などを抑制する効果があるといわれている。通常のカリフラワーは色がつかないように葉でつぼみを覆う結束作業といわれる作業が行われるが、紫カリフラワーはあえて日光に当てることで、より色味が出るようにしている。
2. 紫カリフラワーの旬や選び方
紫カリフラワーの旬は種をまく時期により異なり、5~6月頃と10~1月頃の2回ある。紫カリフラワーのアントシアニンは冷気にさらされるとより現れやすいので、冬採れのもののほうが色味は綺麗である。一般的なスーパーの店頭ではなかなか見かける機会はないが、産地の直売所や品揃えの豊富な青果店などでは購入できる可能性もある。見かけた際は次の点に注意して選ぼう。
葉先まで鮮やかな緑色で、ハリがあるもの
紫カリフラワーに限らず、カリフラワーやブロッコリーは葉や茎も美味しく食べられるので、なるべく葉つきのものを選ぼう。葉先がしなびていたり、黄色くなっていたりするものは鮮度が落ちているので要注意だ。
つぼみが鮮やかな紫色で、ぎゅっと詰まっているもの
つぼみ全体がムラなく色づいているものを選ぼう。カリフラワーは収穫後も成長し続け、徐々に隙間ができてくる。成長しすぎて隙間ができたものは味も食感も悪くなっているので気を付けよう。手に取って重みのあるものを選ぼう。
3. 紫カリフラワーの調理のポイント
紫カリフラワーは生でも茹でても美味しいが、品種によっては特徴的な紫色が失われることもあるので注意しよう。また茹でると湯に青紫色が流出するため、ほかの食材と一緒に茹でるのは避けたほうがよい。茹でる際のお湯に酢やレモン汁を加えるとより色が鮮やかになる。お湯で茹でるほかに電子レンジで蒸す方法もあるが、固さの調整が難しく色味も悪くなるので、レンジでの調理はあまりおすすめしない。
紫カリフラワーのピクルス
1. 紫カリフラワーは小房にわける。生のままでも固めに茹でてもよい。
2. キッチン用のポリ袋またはフリーザーバッグなどに輪切りにした鷹の爪、合わせておいた調味料(酢、砂糖、塩)、紫カリフラワーを加えて全体を混ぜる。
3. 冷蔵庫で1~2時間程度なじませる。
2. キッチン用のポリ袋またはフリーザーバッグなどに輪切りにした鷹の爪、合わせておいた調味料(酢、砂糖、塩)、紫カリフラワーを加えて全体を混ぜる。
3. 冷蔵庫で1~2時間程度なじませる。
結論
圧倒的な存在感を放つ紫カリフラワーについて紹介した。一見すると花のようにも見えるその見た目はインパクト絶大だ。紫色の食材はめったにないので、いつもと違う彩りを楽しみたい場合にはおすすめである。インターネットなどでも手に入る紫カリフラワーを調理して家族を驚かせてみよう!
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