1. カリフラワーの種類
カリフラワーはブロッコリーと同じくキャベツの仲間。地中海沿岸を原産とするアブラナ科の野菜だ。日本に導入されたのは明治初期のこと。花蕾(からい)といって、小さな蕾が集まった部分を食す。和名はハナヤサイ(花椰菜)という。他にもキャベツをカンラン(甘藍)と呼ぶのに合わせて、花カンランとも呼ばれている。
ブロッコリーが緑黄色野菜なのに対し、こちらは淡色野菜という理由からか、昨今人気が少々下降気味。けれども、みかん2個分ともいうビタミンCの豊富さはぜひ再注目したいところ。これは、キャベツに含まれているビタミンCよりも多い。加えて近年、定番の白色に加えて鮮やかな彩りの品種もお目見え。ヴィジュアル的にも進化を遂げているカリフラワー。そのニューフェイスを紹介しよう。
ブロッコリーが緑黄色野菜なのに対し、こちらは淡色野菜という理由からか、昨今人気が少々下降気味。けれども、みかん2個分ともいうビタミンCの豊富さはぜひ再注目したいところ。これは、キャベツに含まれているビタミンCよりも多い。加えて近年、定番の白色に加えて鮮やかな彩りの品種もお目見え。ヴィジュアル的にも進化を遂げているカリフラワー。そのニューフェイスを紹介しよう。
- カリフラワー
一般的な白色のカリフラワーは日本では1960年代になって急速に普及した。白い花蕾の部分はこんもり丸く、周囲を葉で守られている。早生、晩生など多くの品種が育成され、ほぼ1年中出回る。 - オレンジ色カリフラワー
オレンジ色の有色品種。普通のサイズの「オレンジブーケ」のほか、手のひらサイズの「オレンジ美星」という品種もある。加熱しても色が残るので、サラダなどの彩りとして人気が高い。βーカロテンも豊富に含む。 - 黄緑色カリフラワー
ブロッコリーほど濃い緑ではなく、ほんのり色づく黄緑色。茹でても色はキープされ、カットすると、表面近くが薄い黄緑で芯はクリーム色というグラデーションが美しい。 - 紫色カリフラワー
花蕾にアントシアニンが含むまれる紫色のカリフラワー。鮮やかな色を保つには、生かピクルスで食すのがおすすめ。「パープルフラワー」は加熱しても色合いをキープできるが、青くなる場合もあるので酢を入れて茹でた方がベター。「バイオレットクイン」など茹でると緑色になってしまう品種もあるので注意しよう。 - ロマネスコ
ローマで作られ食べられてきたイタリアの伝統的な野菜で、ブロッコリーとカリフラワーの中間的味わい。色は黄緑色で、日本では、ゴツゴツした形から「サンゴ礁」といわれてきた。また、真上から見ると良く分かるが、先が尖った螺旋状になっている形状から「うずまき」とも呼ばれる。 - カリフローレ
花の下の軸部分が細長く分岐するスティックタイプのカリフラワー。軸の部分が細長く黄緑色で、その軸ごと花蕾を食べる。塊でなく扱い易いことから、近年人気が上昇中。
2. カリフラワーの旬と特産地
カリフラワーの旬は、晩秋から早春にかけての寒い時期。10月~3月頃の需要が高いが、収穫時期を変えながら全国で栽培され、真夏を除きほぼ通年出回っている。
主な特産地は、徳島県、茨城県、長野県、愛知県、熊本県など。アスパラガス、セロリと同様に「洋の三白」と呼ばれるカリフラワーは、畑で手間暇かけて大事に育てられる。生育中は花蕾を外葉で覆って、直接日光に当てずに栽培する。雪のように色白で収穫されたカリフラワーは白さが命。ブロッコリーとは異なり、キズや汚れが付かないよう、外葉をつけたまま出荷される。
主な特産地は、徳島県、茨城県、長野県、愛知県、熊本県など。アスパラガス、セロリと同様に「洋の三白」と呼ばれるカリフラワーは、畑で手間暇かけて大事に育てられる。生育中は花蕾を外葉で覆って、直接日光に当てずに栽培する。雪のように色白で収穫されたカリフラワーは白さが命。ブロッコリーとは異なり、キズや汚れが付かないよう、外葉をつけたまま出荷される。
3. カリフラワーの選び方
蕾がぎっしり詰まっていて、ずしっと重量感があり、変色や粉ふきがないものを選ぼう。白いカリフラワーの場合は15cmくらいのものが良く、白くて透き間がなく締まりがあるものがおすすめ。鮮度が落ちると、色がくすみ、斑点が出てくる。花蕾を包む葉のフレッシュ感も要チェック。葉付きが良く、茎が太い方が柔らかく甘い。茎の切り口も新鮮で、スが入っていないものがベターだ。
4. カリフラワーの美味しい食べ方
淡色野菜の中ではトップクラスのビタミンC含有量を誇るカリフラワー。約1/5個で、1日に必要なビタミンCの摂取量を摂ることができる。しかも熱による損失が少ないので、生の他、茹でる、蒸す、炒めるなど様々な調理法で美味しくいただこう。
生を薄くスライスして、砕いたナッツなどと一緒にサラダで食せば、コリコリした食感が楽しめる。加熱調理なら、パルメザンチーズとパセリをかけてオーブンで焼く他、グラタンやクリーム煮、スープ、ピクルス、和え物、炒め物、揚げ物など、風味にクセがないので、どんな調理法にも合う。
カリフラワーは世界で広く食べられているが、特にインドでは大量に消費されているという。カレーはもちろんのこと、スパイスを加えて炒め煮にする「サブジ」や、スパイシーな味に焼き上げる「タンドールチキン」ならぬ「タンドールカリフラワー」、豆の衣をつけて揚げた「パコラ」など、多彩な食べ方があるという。
生を薄くスライスして、砕いたナッツなどと一緒にサラダで食せば、コリコリした食感が楽しめる。加熱調理なら、パルメザンチーズとパセリをかけてオーブンで焼く他、グラタンやクリーム煮、スープ、ピクルス、和え物、炒め物、揚げ物など、風味にクセがないので、どんな調理法にも合う。
カリフラワーは世界で広く食べられているが、特にインドでは大量に消費されているという。カレーはもちろんのこと、スパイスを加えて炒め煮にする「サブジ」や、スパイシーな味に焼き上げる「タンドールチキン」ならぬ「タンドールカリフラワー」、豆の衣をつけて揚げた「パコラ」など、多彩な食べ方があるという。
結論
キャベツと同じく、ケールから進化したというカリフラワー。モコモコしたキノコのような外見は、ケールやキャベツとは似ても似つかない姿だが、栄養価はとびきり。白だけでなくカラフルな品種も入手して、カラフルな一皿に仕立ててみてはいかがだろう。