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ブロッコリーに虫が隠れていた時の対処法!水洗いや捕殺のやり方も!

ブロッコリーに虫が隠れていた時の対処法!水洗いや捕殺のやり方も!

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年1月28日

コリコリと食感とクセのない味わいが特徴的な「ブロッコリー」。そんなブロッコリーは、おかずにも使いやすく、便利な食材の一つといえるだろう。しかし、アブラナ科の野菜であるブロッコリーには、アオムシやコナガなどの害虫が潜んでいる可能性が少なからずある。そこで今回は、ブロッコリーに付く害虫の基本や種類、害虫を取り除くための対処法などを詳しく解説する。

  

1. ブロッコリーに害虫が付く理由

ブロッコリーの虫
ブロッコリーは、キャベツや大根などと同じアブラナ科の植物である。このアブラナ科の植物は「カラシ油配糖体(グルコシノレート)」という成分を含んでおり、この香りにつられて害虫がやってくることが多いようだ。なお、害虫の食害を受けると、カラシ油配糖体が「カラシ油(イソチオシアネート)」に変化する。これは刺激成分であるため、野菜は害虫から身を守ることができる(※1)。

2. ブロッコリーに付く主な害虫の種類

ブロッコリーの虫
ブロッコリーなどに付くことが多い害虫にはアオムシ、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシなどが挙げられる。それぞれの害虫の特徴を理解し、ブロッコリーの害虫を取り除く際の参考にしてみよう。

その1.アオムシ

モンシロチョウの幼虫であるアオムシ類は、アブラナ科植物の代表的な害虫である。体長3cm前後になる緑色の見た目をした害虫であり、主にブロッコリーの葉っぱを食べることが多い。また、大量に発生している場合には葉っぱ部分だけでなく、花蕾部分を食べることもあるので注意しよう。

その2.コナガ

コナガの幼虫も、アブラナ科植物の代表的な害虫の一種である。体長は10mm前後とアオムシよりも小さく、幼虫の頃は淡黄色?緑色、成虫になると灰褐色になる害虫だ。アオムシと同じで基本的には葉っぱ部分を食べるが、葉裏部分だけを食べるため葉表の薄皮が残る。また、コナガが大量発生すると花蕾部分も食べることがある。なお、農薬に抵抗性を持っている害虫として知られている。

その3.アブラムシ

アブラムシは多くの植物に発生する害虫の一種であり、ブロッコリーを食害する可能性もある。体長は1~3mmと非常に小さく、色味はさまざまだが一般的には黄緑色が多くなっている。なお、アブラムシに食害されると、すす病などを引き起こす可能性もある。

その4.ヨトウムシ

ヨトウムシも多くの植物に発生する害虫の一種であり、ブロッコリーも食害される可能性がある。体長は2~4cm程度と大きく、その名前の通り「夜行性」の性質を持っている。コナガと同じで葉表の薄皮を残しながら裏側を食べつくす害虫で、成長すると花蕾を食べつくす恐れもある。

3. ブロッコリーに付いた害虫の取り除き方

ブロッコリーの虫
ブロッコリーに付いた害虫の取り除き方はいくつかあるが、ここでは「捕殺による方法」と「水洗いによる方法」の2つを紹介する。それぞれの基本的なやり方やメリットなどを確認しておこう。

その1.捕殺する

1つ目に紹介するのは、捕殺による方法だ。これは、手やピンセットなどで、ブロッコリーに付いている害虫を捕まえて取り除くというもの。手早く簡単に行えるため、サッと処理したいときには向いている。また、見つかっている害虫を確実に取り除けるという点でメリットがある。

その2.洗い流す

2つ目に紹介するのは、水洗いによる方法だ。これは水を張ったボウルなどにブロッコリーを浸けておき、ブロッコリーに付いた害虫などを洗い流してしまうというもの。こちらも手軽に行うことができて、しかも花蕾部分をまとめてキレイにできる。また、土や農薬なども洗い流すことが可能だ。

4. ブロッコリーの基本的な洗い方

ブロッコリーの虫
ブロッコリーの洗い方には「水を張ったボウルに浸けて洗う方法」や「ポリ袋を使って洗う方法」などがある。また、よりキレイにしたいなら重曹や酢、野菜用洗剤などを使って洗う方法もある。このうちここでは、基本となる「水を張ったボウルに浸けて洗う方法」を紹介する。

ブロッコリーの洗い方・手順

1.ボウルに水をたっぷりと張っておく
2.花蕾部分を下にしてボウルに入れる
※茎が上側になるように入れればよい
3.そのまま10~20分程度置いておく
4.茎部分を持って水の中でよく振る
5.キッチンペーパーで拭いたら完了
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5. ブロッコリーに付く害虫に関するよくある質問

ブロッコリーの虫
ここまで、ブロッコリーの害虫について詳しく解説してきた。しかし中には「ブロッコリーの害虫を食べてしまった場合にはどうしたらいいか」や「家庭菜園で害虫を防ぐにはどうしたらいいか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、これらのよくある質問や疑問に回答する。

Q1.ブロッコリーに付いた害虫を食べても大丈夫?

農業・食品産業技術総合研究機構のサイトを確認すると(※2)、一般的に食品などに混入する虫には毒性成分を含んでいることはないと考えてよいとしている。しかし、加熱調理していないと雑菌や寄生虫のリスクもあることは否定できないとしている。一般的に、ブロッコリーを食べるときには加熱調理することが多いため、これらのリスクも低いと考えられそうだ。

Q2.家庭菜園の害虫を防ぐにはどうしたらいいか?

ブロッコリーは比較的育てやすい野菜であり、家庭菜園でも人気のある野菜の一つである。しかし、家庭菜園で育てたブロッコリーには害虫が付きやすい。害虫を防ぐには一般的に、殺虫剤や防虫ネットなどを使うのが有効とされている。また、害虫が大量に発生する前に捕殺するのも重要になる。家庭菜園の専門サイトなどに詳しく解説があるので、気になる場合には探してみるとよいだろう。

結論

炒め物やスープ、サラダ、お浸しなど、食卓への登場回数が多いブロッコリー。そんなブロッコリーには、稀にアオムシやコナガといった害虫が付いている可能性もある。特に無農薬の場合や家庭菜園で育てた場合には注意が必要となる。気になる場合はよく観察したり、水洗いしたりして害虫を取り除くようにしよう。
(参考文献)
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  • 公開日:

    2019年7月27日

  • 更新日:

    2022年1月28日

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