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ほうれん草の生食は無理!を覆した【サラダほうれん草】とは

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2019年10月24日

一時期、生の野菜や果物を積極的に摂取することが流行したことがある。食材は生で食べるのが望ましいとする食事法である。ところが、ほうれん草はもともとえぐみが強く、生食は向かない野菜とされてきた。このえぐみは、シュウ酸という物質のなせるところであるが、近年のほうれん草はこのシュウ酸の量を減らすことに成功したのである。そのため、サラダとして生で食べることができるサラダほうれん草が登場することになった。

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1. えぐみという特徴がないサラダほうれん草

鮮やかな緑色が料理を引き立ててくれるサラダほうれん草。歯ごたえのある食感もあって、人気は上々である。ほうれん草といえば連想する独特のいがらっぽさもないサラダほうれん草、生で食することができる秘密とは何であろうか。

まろやかな味わい、たおやかな姿

世界の50ケ国以上で栽培される優良な野菜ほうれん草は、その種類がとても多いことでも有名である。とはいえ、えぐみの原因となるシュウ酸の量をコントロールすることが可能になったのは、それほど昔のことではない。生で食べてもクセがないサラダほうれん草は、葉の食味もとても柔らかい。光沢がある優しい緑、小ぶりの葉という姿も、従来のほうれん草よりも優しげでたおやかである。

えぐみという、ほうれん草の特徴を失ったサラダほうれん草

ほうれん草の最大の特徴でもあるえぐみが感じられないサラダほうれん草は、葉物の野菜として食べやすくはなったものの、これといった特有性がないという意見もある。生食用にと品種改良された結果、ほうれん草らしさを失ったともいえる。しかし、火は通さないためにほうれん草が有する栄養は調理によって失われることはないというメリットもある。調理することによってカサが減ることもないので、サラダほうれん草は通常のほうれん草のように大量に食べるということは無理かもしれない。

2. 水耕栽培が多い?箱入り娘のサラダほうれん草

ほうれん草の東洋種は、病害に弱いという特徴があった。そのため、病気に強い西洋種との交配タイプが主流である。通常のほうれん草よりも柔らかいサラダほうれん草は、栽培に関して問題はないのであろうか。

水耕栽培も多いサラダほうれん草

生で食べるという性質上、農薬はあまり使わないことが望ましい。病気に弱いというほうれん草の性質と無農薬での栽培に適応したのが、サラダほうれん草の水耕栽培である。水耕栽培とは、文字通り土を使用しない栽培方法で、閉鎖的な環境で育てられるので農薬を用いない場合がほとんどだ。サラダほうれん草を選ぶ際には、葉がシャキッと立っていて茎もみずみずしさを感じるものが新鮮なものとされる。葉物の常で、保存はあまり効かない。2日程度で使いきるのがおすすめだ。

サラダほうれん草にはどんな種類があるのか

サラダほうれん草は、通常のほうれん草ほど流通はしていない。それでも、いくつかの品種はスーパーなどで販売され、よく知られている。淡い緑色が美しい「ディンプル」、根元だけではなく茎全体が赤い「早生サラダあかり」「赤茎ミンスター」などがある。いずれも、苦味が少なく生食に向くとされているサラダほうれん草ではあるが、ほうれん草の品種の中ではやや寒さに弱い性質があるものもあるためハウス栽培も多い。とはいえ、旬はほかのほうれん草と同じ12〜3月の冬期である。

3. サラダだけじゃない?サラダほうれん草の食べ方

クセのないサラダほうれん草は、ドレッシングやオリーブオイルなどと相性がよいため通常の生野菜と変わりなく美味しく食べることができる。しかし、サラダほうれん草をサラダだけで食べるというのも味気ない。実際、サラダほうれん草農家の人によれば、調理しても十分に美味しく食べることができる食材だという。

西洋種のほうれん草はアクが強いために、炒める前に茹でる必要がある。しかし、サラダほうれん草は、好みの味付けでさっと炒めるだけでまろやかな甘みを味わうことができる。茎が赤いサラダほうれん草は、初見では生食する勇気がない場合もある。そんな時は、軽く火を通してもよいだろう。酢やレモンとの相性もよく、付け合わせにしても映える色彩も好ましい。

結論

ほうれん草の特徴であるえぐみを減らして、生食用に品種改良されたサラダほうれん草。より美味しく生のほうれん草が食べることができるのは、農業技術の進歩の証といえるだろう。ほうれん草料理の王道はやはり、お浸しや炒め物を挙げる人も多いであろうが、美しい緑色を愛でつつサラダであっさりと食べるのも悪くない。苦みもないサラダほうれん草ならば、子どもでも喜んで食べてくれるだろう。
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