1. 温州みかんの特徴を紹介
寒い時期になると出回るみかんであるが、みかんの歴史や種類について意識したことがあるだろうか?まずはみかんの歴史と種類について紹介したい。
■温州みかんとは
温州みかんとは日本の代表的な果物である。ミカン科の常緑低木、その果実のことを総称して温州みかんと呼ぶ。みかんは冬場に家族でこたつを囲みながら食べるなど一つの風物詩にもなるほど、冬を代表する果物である。温州みかんはその生育のスピードや収穫時期、熟期から品種が早生、極早生、中生、晩生の4種に分けられる。また、みかんは収穫量の多い年と少ない年が隔年で変わってくる。通例では一年おきに表年と裏年が回ってくることから、収穫量が多い年を表年、少ない年を裏年と呼んだりする。
■それぞれの特徴
極早生:果皮が濃い緑に染まっているものから、うっすらと黄色が混ざっているものがある。旬の時期は9~10月である。
早生:果皮は綺麗な黄色の果皮。旬の時期は10月下旬~12月下旬である。
中手:果皮は早生よりも濃いオレンジがかった黄色。旬の時期は11月下旬~12月である。
晩生:果皮は濃いオレンジ色。旬の時期は1月以降である。
また、極早生から晩生になるにしたがって、酸味より甘みが強くなり、また日持ちもしやすくなる。極早生はじょうのう膜は薄いが、晩生になるにつれて厚みを帯びてくる特徴がある。
早生:果皮は綺麗な黄色の果皮。旬の時期は10月下旬~12月下旬である。
中手:果皮は早生よりも濃いオレンジがかった黄色。旬の時期は11月下旬~12月である。
晩生:果皮は濃いオレンジ色。旬の時期は1月以降である。
また、極早生から晩生になるにしたがって、酸味より甘みが強くなり、また日持ちもしやすくなる。極早生はじょうのう膜は薄いが、晩生になるにつれて厚みを帯びてくる特徴がある。
2. 早生みかんの種類について
数多くの種類がある柑橘類だが、開発には長い時間が必要だ。新品種の開発や、早生みかんの種類について紹介したい。
■新品種の開発
近年、国や各県の試験研究機関で開発された品種が次々と登録されている。新品種の開発は、母親品種のめしべに父親品種の花粉を交配して得られた種をまき、育てた苗を接ぎ木にする方法である。果実が実ると、果実の外観、食味、成熟期などの特性調査を行うとともに、栽培性、既存品種との優位性、地域適応性などを総合的に評価し、優れたものを新品種として登録する。交配から品種登録まで15年程度を要し、農家が栽培を開始し一般に流通されるまではさらに数年を要する。新品種の開発には長い時間がかかっている。
■温州みかん、早生種の品種
・いさお早生
早熟系早生品種である上野早生から枝変わりで発見された。いさお早生も早熟系早生品種である。果実が着色する時期が早く、9月中旬には収穫できる。
・上野早生
宮川早生の枝変わりで発見された早生種である。果実内の酸が早く少なくなり、浮皮(みかん皮と実に隙間があり、傷みやすい果実)が発生しにくい品種だ。ハウス栽培用としても用いられている品種である。
・興津早生
宮川早生とカラタチをかけ合わせてできた早生品種である。樹勢(生長する勢い)が強く、果実が宮川早生より1週間ほど早く着色する。ハウス栽培用としても用いられている品種である。
・宮川早生
温州みかんの枝変わりから発見された早生種である。栽培面積当たりの収穫量が多いなど優れた特徴を持っている。早生温州の代表的な品種で、ハウス栽培用としても用いられることが多い。
3. 早生みかんを使った美味しいレシピ
みかんは果実を食べることが普通だが、じつは下処理をすれば皮も食べることができる。
■みかんのパンナコッタ
用意するものはみかん、牛乳、生クリーム、ゼラチン、砂糖のみである。
まず、みかんのソースを作る。みかんは果汁を絞り、小鍋に移し砂糖を加えて中火で煮る。ふつふつしてきたら弱火にし、とろみがつくまで煮込んで完成。次に牛乳と生クリーム、砂糖を合わせて混ぜておく。ゼラチンと水を合わせてレンジで温める。小鍋に入れて砂糖が溶けるまで熱し、温めたゼラチンを入れしっかり溶かす。型に液を流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして固める。冷えたらオレンジソースをかけてできあがり。
まず、みかんのソースを作る。みかんは果汁を絞り、小鍋に移し砂糖を加えて中火で煮る。ふつふつしてきたら弱火にし、とろみがつくまで煮込んで完成。次に牛乳と生クリーム、砂糖を合わせて混ぜておく。ゼラチンと水を合わせてレンジで温める。小鍋に入れて砂糖が溶けるまで熱し、温めたゼラチンを入れしっかり溶かす。型に液を流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして固める。冷えたらオレンジソースをかけてできあがり。
■みかんの皮でピール
用意するものは、みかんの皮、砂糖のみである。まず、みかんの皮は水から茹でて2回以上茹でこぼし、皮のえぐみやアクを取り除く。次に、みかんの皮が浸かるくらいに水を注ぎ、さらに砂糖を入れて火にかける。ふつふつしてきたら弱火にし、煮汁がなくなるまで煮る。煮汁がなくなったら網にしき乾かす。5mm長さにカットし、グラニュー糖をまぶしたり、チョコでコーティングすると美味しい。紅茶との相性がバツグンだ。
結論
みかんの歴史や、早生みかんを含めたみかんの品種について知ってもらえただろうか?みかんは古くから食べられてきた歴史ある果物だ。長い間人々に好まれ、途切れることなく作られてきた。そういうことを考えると果物とは奥深いと感じる。時期になったらいろいろな品種を味わってみてはいかがだろうか。
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