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イタリアワインの顔【サンジョヴェーゼ】の特徴を解説!

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年10月23日

ワイン醸造の歴史に名を遺したジャコモ・タキスは、「フランスにカベルネがあるように、イタリアにはサンジョヴェーゼがある。ワイン大国であるフランスとイタリアのワインの歴史は、この2品種がすべてを語る」と語っていた。古代ローマ時代にまでさかのぼるサンジョヴェーゼ、いったいどんなワインなのであろうか。

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1. ローマ街道の開設とともに普及したワイン「サンジョヴェーゼ」

イタリアのワインを代表する「サンジョヴェーゼ」。サンジョヴェーゼ種のぶどうからは、ブルネッロ・ダ・モンタルチーノなどの国際的評価の高いワインも数多く生まれている。その歴史は、2000年前までさかのぼるのである。

「ジュピターの血」と名づけられたワイン

サンジョヴェーゼのラテン語名は「sangius(血液)・Joves(ジュピター)」、つまり「ジュピターの血」を意味する。中部イタリアに起源があるといわれるサンジョヴェーゼは、「すべての道はローマに通ず」とうたわれた古代ローマの街道開設とともに、イタリア半島全土に普及する。「エミーリア・ロマーニャ」から発展したといわれており、ランブルスコやバルベーラとともにイタリアワインの歴史を支えた品種といえるだろう。中世から近代へ、サンジョヴェーゼは綿々とイタリアワインの主役として生き残り、現在ではイタリアの全ぶどう畑の10%強を占める。

トスカーナ州で生まれるサンジョヴェーゼの名ワイン

サンジョヴェーゼは、とくにトスカーナ州で生産される銘柄がよく知られている。トスカーナワインの代名詞、「赤のキャンティ」はサンジョヴェーゼなしには語れない。国際的な品種とブレンドされる「スーパータスカン」にもサンジョヴェーゼが用いられることが多い。

2. イタリアワイン代表サンジョヴェーゼ、その特徴とは?

イタリアのブドウの品種の中でも、最も古いもののひとつといわれるサンジョヴェーゼ。歴史があるだけではなく、高い適応性ゆえに栽培面積は8万haにおよぶ。サンジョヴェーゼのワインは、大半がイタリア産である。イタリア代表ともいえるぶどうには、どんな特徴があるのであろうか。

成熟が遅い品種

サンジョヴェーゼは、ブドウの房が17~25cmほどになる。果実の粒は小さめで、房はコンパクトにまとまっている。果実の大きさは揃っていて、果皮は黒色に近い紫。皮はそれほど厚くはない。元来、サンジョヴェーゼは酸が強いという特徴があり、長期熟成向きである。成熟が遅いために、夏季の気温が味に大きく影響する。

フルーティーでフローラル

キャンティワインに代表されるサンジョヴェーゼは、プラムのような果実味とフローラルな芳香、そして高い酸が特徴である。冷夏の年はタンニンが強くなる性質がある。栽培はしやすく、サンジョヴェーゼは気候や土壌の条件を実験するのに適した品種である。そのため、銘柄は数えきれないほど存在する。トスカーナ州以外にも、アドリア海に面したマルケ州、高い山々が連なるウンブリア州などでも生産量が多い。

ブルネッロ種はサンジョヴェーゼのクローンのひとつ

生命力の強いサンジョヴェーゼは、突然変異を起こす品種としても知られている。高名なブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、サンジョヴェーゼのクローンのひとつが原料となっている。ブルネッロ種は、より深みがある力強いワインを生み出す。

3. 軽いものから重厚なものまで、山の幸とよく合うサンジョヴェーゼ

サンジョヴェーゼの値段の価格帯は広い。特別な機会に栓を抜きたい重厚な銘柄から、日常的に気軽に飲む軽いタイプまで多種多様だ。トスカーナ州を中心に栽培されるサンジョヴェーゼは、トマトソースや肉料理などご当地の郷土料理とともに美味しく飲むことができる。トスカーナには内臓の肉を使った料理が多いが、レバーのパテなどサンジョヴェーゼとは最高に合う。

トスカーナのイタリアンマンマが家族のために作るざっくばらんな料理とサンジョヴェーゼの組み合わせは、日常的な光景となっている。ブルネッロやキャンティ・クラッシコなどの偉大な赤ワインであれば、16~18℃が最も美味しく味わえる条件である。

結論

フランスのカベルネとイタリアのサンジョヴェーゼ。ともにワイン大国として名を馳せる2国の代表品種である。現在もイタリア国内で最大栽培面積を誇るサンジョヴェーゼは、キャンティワインをはじめとするイタリアワインの顔でもある。古代から連綿と愛され続けてきたサンジョヴェーゼはしかし、一方で庶民の味方でもあるのだ。まずは、気軽に一本の栓を抜いてみようではないか。
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