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蓮根の品種【中国種群】の特徴を紹介!食感はどんな感じ?

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 市川咲(いちかわさき)

2019年10月22日

穴が開いているのが特徴で、そのことから「先が見通せる」と縁起物としてお正月には欠かせない野菜である蓮根。スーパーなどの店頭では、蓮根という名前で並べられているが、じつはさまざまな品種があるのをご存知だろうか。今回は、一般的に流通している中国種群について解説しよう。

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1. 蓮根の種類

日本で古くから栽培されている蓮は、もともとは観賞用であった。その後、観賞用だけでなく、地下茎が食用として利用される食用品種も栽培されるようになった。食用の蓮根にもいいろいろな系統や品種がある。

蓮根(れんこん)とは

蓮根は、ハス(蓮)の地下茎の部分で、根のように見えることから蓮の根で蓮根と呼ばれるようになった。中国、インドまたはエジプトが原産地といわれている。蓮自体はかなり古くに日本に伝わったと考えられ、1951年には千葉県にある東京大学の検見川厚生農場の落合遺跡で、2千年前弥生時代後期の蓮の実が発見された。その実は翌年には花を咲かせ、「大賀ハス」と名付けられ、1954年に千葉県の天然記念物に、1993年には千葉県の花にも制定されている。

蓮根の特徴は規則正しく開いている穴で、この穴は水上にある葉から、地下の茎や根に空気を送るためのものである。蓮根の穴の数は、大きさによって異なるが、だいたいは真ん中に1個、周りに9個ほどある。穴が開いていることから「見通しがきく」「先が見通せる」という意味で、縁起がよい食べ物としてお節料理には欠かせない野菜となっている。

蓮根の種類

蓮根には、奈良時代に中国から伝えられ日本に定着した在来種と、明治時代以降に入ってきた中国種群とがある。現在、市場に流通している蓮根の多くが中国種群で、主な品種は備中種と支那種があり、この二種が市場の多くを占めている。

2. 蓮根中国種群の特徴

蓮根の中国種群は、在来種に比べ地下茎が浅い場所にあるので掘り出しやすく、また病気に強いことから在来種に代わって多く栽培されるようになった。現在スーパーなどの店頭で見られる蓮根のほとんどが中国種群である。

中国種群の蓮根は、在来種に比べるとふっくらとしていて肉厚で、食感は粘り気が少なくシャキッとしているのが特徴だ。

在来種に比べると地下茎が浅い場所にあり掘りやしだしやすい中国種群であるが、それでも収穫はすべて人の手で行われるため重労働である。蓮根の収穫方法には、伝統的な「くわ掘り」と1970年代に開発された「水圧掘り」がある。くわ掘りと比較すると水圧掘りのほうがいくぶん楽ではあるが、いずれも機械ではなく人手によって行われ、また種蓮根を蓮田に植え付けるのも手作業である。

3. 蓮根中国種群の品種

ここではさまざまな品種がある蓮根の中からいくつか紹介しよう。

・備中(びっちゅう)

明治時代の初期に中国から長崎に伝わり、岡山を中心に栽培されたことから備中種と呼ばれている。現在は徳島県などを中心に、西日本で栽培されている。根茎は長楕円形の整った形をしており、粉質である。

・支那(しな)

現在は、1965年頃に支那蓮種から選抜して育成した品種「支那白花」が、石川県や山口県を中心に栽培されている。石川県で栽培されるものは「加賀れんこん」、山口県のものは「岩国れんこん」と呼ばれ伝統野菜としてブランド化されている。

・ロータス(ロータスホワイト)

岩国れんこんから選抜された早生品種で、岡山県から愛知県に導入され、現在は愛知県で多く栽培されている。根茎の一つ一つの節が備中より短めで、肉質は硬く日持ちする。

・オオジロ

極早生品種で4節目から太くなりはじめ、ハウス栽培では90日で収穫できる。備中に比べ耐病性が高く、根茎は太く丸みがあり白く、肉厚で穴が小さいのが特徴。

結論

明治時代以降に日本に入ってきた蓮根の品種、中国種群。奈良時代に中国から伝えられた在来種群よりも、地下茎が浅い場所にあるため掘り出しやすいことから、現在市場に流通する蓮根のほとんどが中国種群となっている。そのなかでも加賀れんこんや岩国れんこんなど地域の特産品となっているものもあり、機会があれば食べ比べてみてはいかがだろうか。
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