1. じつは、カオマンガイ自体がアレンジ料理?

幅広いアレンジレシピが存在するカオマンガイだが、じつはカオマンガイ自体が元となった別の料理が存在するアレンジ料理であることはご存知だろうか。その元となった料理はシンガポール発祥のハイナンジーファン(海南鶏飯)だ。ハイナンジーファンとカオマンガイの違いは、茹でた鶏肉にかけるタレにある。
シンガポールのハイナンジーファンでは、甘辛い醤油ベースのタレ、生姜ベースのタレ、唐辛子ベースのタレの3つのタレが添えられるのが一般的であるのに対し、カオマンガイはタオチオと呼ばれるタイの味噌によく似た調味料を使った甘辛いタレをかけて食べるものとなっている。
茹でた鶏とその茹で汁を使って炊いたごはんという組み合わせこそ同じではあるが、シンガポールからタイに広まっていく間にタイならではの調味料で作られたたれで食べる料理としてアレンジされ、呼び方も変わったものがカオマンガイなのだ。
2. カオマンガイで使う鶏肉を変えるアレンジ

カオマンガイはシンプルな料理なので、アレンジの仕方も幅広く存在している。その中でも、まずは鶏肉を変えるアレンジレシピについて紹介していこう。
基本のカオマンガイではジューシーな鶏もも肉を使ったものが一般的なのだが、ほかの肉を使っても美味しいカオマンガイを作ることができる。たとえば、鶏むね肉を使えば、よりしっとりとした食感が楽しめるアレンジになる。鶏むね肉は鶏もも肉よりもカロリーが低いので、ダイエットなどでカロリーを気にしているのであれば鶏むね肉に変えるアレンジはおすすめだ。
鶏むね肉のカオマンガイは、市販のサラダチキンを使った手軽なアレンジもおすすめだ。ごはんは鶏系の出汁の素を使って炊けばよいので、ごはんを炊いてタレを作るだけですぐにカオマンガイが作れてしまう。
鶏の旨みを引き出すという意味では、鶏の手羽を使ったカオマンガイもおすすめだ。手羽先や手羽元は骨が多い部位なので、必然的に骨から出る旨みも茹で汁にしみ出し、より美味しいチキンライスを炊くことができるようになる。
逆に、さらにガッツリとした食べごたえやボリューム感を楽しみたいのであれば、鶏肉ではなく豚肉を使ったカオマンガイ風アレンジもおすすめだ。豚バラのブロック肉を茹でてごはんの上にのせれば、見た目も食べごたえも満点のアレンジになる。タレも豚肉に合わせてさっぱり系のテイストにすればさらに食欲がそそられる一品になるので、一度試してみてほしい。
3. 味付けを変える!カオマンガイのアレンジ

カオマンガイのもう一つのアレンジ方法は、味付けを変えることだ。本来のカオマンガイは、鶏肉を茹でる際にパクチーの根やナンプラーなどを加えて味付けしている。この味付けを、日本風の生姜や長ネギの青い部分、醤油や白出汁といった調味料で行えば、あっさりテイストの和風アレンジに仕上がる。
鶏を茹でる際の味付けを変えれば、必然的に茹で汁で炊くごはんの味も変わる。カオマンガイの味付けを変える際は、茹で汁を再利用することまで視野に入れたうえでアレンジの仕方を考えるとよいだろう。
結論
カオマンガイのアレンジは、使う肉と味付けという両面からアプローチすることができる。いま手元にある食材を使って手軽に作ってもよいし、より美味しいレシピを研究するために食材から選び直してみてもよい。カオマンガイはシンプルな料理だからこそさまざまなアレンジが楽しめるので、ぜひいろいろなアレンジの仕方を考えてみよう。
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