このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

【ロカマドゥール】ってどんなチーズ?特徴やおすすめのワインを紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年10月23日

山羊のことをフランス語でシェーブル、そのミルクを使ったチーズのことをシェーブルチーズという。シェーブルチーズは食感が柔らかく、大きなチーズにすると崩れやすいため、牛乳でつくるチーズと比べて小さい傾向にある。そのシェーブルチーズの中でも、最も小さいチーズのひとつといわれるのがロカマドゥールである。一口サイズで500円超えの価値あるチーズ、ロカマドゥールについて紹介する。

\この記事をシェアする/     
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. 小さなチーズ、ロカマドゥール

ロカマドゥールというチーズの特徴は、その小ささにあるだろう。30~35gの小さなメダル型で、一口で頬張ることができてしまうサイズである。
ロカマドゥールとは、都市の名前でもある。南フランスケルシー地方にあるフランスでも大変有名な観光地なので、ご存知の人も多いだろう。アルズー川の深い谷を見下ろす高い崖に沿って建物が張り付くように建っている巡礼都市である。その高さは150mともいわれている。ロカマドゥールはユネスコ世界遺産に登録される巡礼地の1つだ。奇跡をおこすと言い伝えのある黒い聖母像と、聖人アマドゥールの墓を拝しにやってくる数多の人が訪れる。

チーズにロカマドゥールと名前が付けられたのは、比較的最近である。1996年、この街周辺で作られる小さなシェーブルチーズがAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)を取得した。それまで、小さなシェーブルチーズはまとめてカベクーと呼ばれていたが、品質が確かな製法のものと混同をさけるため、わかりやすくロカマドゥールと統一したのだ。

ちなみにAOCとは、日本語では原産地名称統制と訳される。簡単にいうとフランスが法律で農産物、とくにチーズやワインなどの品質を守るために行っている認証システムである。この認証を受けると、ラベルの添付が義務づけられる。このラベルが付いているということは国が認めた本物であるという証である。取得には厳しい条件をクリアしなければならないが、認めてもらうことができたなら、EU内全国での品質が保証されることになるのだ。

2. ロカマドゥールの特徴

ロカマドゥールはシェーブルチーズとして最も小さいものの1つだ。30gといえば牛乳なら大さじ2杯分ほどしかない。
シェーブルチーズは型に流して作ることが多いため、地方によってさまざまな形の型があり、見た目にも楽しい。ロカマドゥールは、コイン型に空いたステンレスの板に山羊ミルクに加工を終えたチーズの種を流し込んで作る。ヘラなどを使いその表面を平らにならし、型から抜いて、あとは熟成させたらできあががりだ。熟成期間は6日以上と決められているが、あまり長期間熟成させないタイプのチーズである。

一般的なシェーブルチーズは、乳脂肪の少ない山羊ミルクが原材料であるため、ぽろぽろと崩れるような食感であるが、ロカマドゥールはねっとりとミルキーな食感だ。肌理が細かい舌ざわりに、優しいミルクの香りを纏っている。このチーズの食べごろは10~12日目ごろ、表面にうっすらと粉が浮いてきたころといわれる。しかし、小さいためか熟成が早めである。フレッシュなクリーミーなチーズが好きなタイプと、少々ピリッとした辛みがあるくらい熟成が進んだものを好む人もいるだろう。食べごろの時期は自分で決めていいだろう。

3. ロカマドゥールとワイン

ロカマドゥールは、チーズと教会のほかに、フォアグラとワインでも有名である。チーズといえばワインで、このチーズにはスパークリングワインや、さわやかな白ワイン、熟成が進むにしたがってしっかりした味の白ワインと、マッチするワインが変わっていくのも面白い。また、ロカマドゥールから車で1時間ほどの街カオールは、ブラックワインで有名な街である。日本ではなかなか手に入らない希少なワインだが、ロカマドゥールなら楽しむことができるのだ。レストランへ行くときは事前に確認しよう。

濃厚で黒っぽく見えるほど赤が濃いワインで、スパイシーな香りとぶどうの甘み、ほどよい酸味とまろやかさのバランスが素晴らしく、深みのあるワインだ。肉料理や煮込み料理、またチーズとの相性もよい。熟成の進んだロカマドゥールと合わせるのがいいだろう。小さなメダル型のチーズは、そのまま食べるのに最適だが、ちょっと炙ってトーストやクラッカーに蜂蜜とともにのせても美味しい。ほかにも、熱々のアップルパイにのせたり、オムレツに入れて焼きあげたりパスタにするなど、使い勝手のよいチーズなのである。

ロカマドゥールに行くと、フォアグラの制作過程である強制肥育の見学ができる。ガチョウに無理やり餌を食べさせる光景は、少し見るのが酷かもしれないが、自分たちが普段食べているものがどのように作られているのかを学ぶよい機会でもある。ちなみにフォアグラは、街のお土産屋さんなどでも簡単に買えてしまうが、日本への持ち込みはできないので要注意だ。

結論

チーズの熟成具合には好みがあるが、ロカマドゥールは比較的フレッシュなうちに食べることが多いチーズである。しかし輸送の関係で、日本にやってきて店頭に並ぶころにはフレッシュである期間が過ぎていることが多い。本当のフレッシュのクリーミーな美味しさを知るには、現地へ行くしかないのかもしれない。
この記事もCheck!

おすすめ記事

ページトップへ ページトップへ