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【カルメネール】ってどんなワイン?特徴や産地を紹介

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年10月23日

南米のチリが主な栽培地として知られる「カルメネール」。1980年代に、チリのワインが大躍進を遂げた時代の立役者である。フランスのボルド―に起源をもつカルメネールは、チリで良質なワインを生みだし、そのレベルは欧州に比肩するともいわれている。また、イタリアやカリフォルニアなどでも、小規模ながらカルメネールが栽培されている。大要をみていこう。

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1. カルメネールの由来は美しい葉の色!

カルメネールはの主な生産地は、南米のチリである。原産がフランスのカルメネールは、なぜチリで高名なワインを生み出しているのであろうか。なお、カルメネールは「カルムネール」とも呼ばれている。語源についても見ていこう。

■「深い紅色(カルミネ)」が語源

カルメネールは、フランスのボルドーが原産の品種である。古くからフランスで栽培されてきたカルメネールは、19世紀の害虫災害(フィオキセラ)によって壊滅的な打撃を受けた。その後、フランスでの生産は減少し、収穫量も非常に限られている。現在のカルメネールの栽培の中心地は、フランスから苗木が運ばれたチリである。カルメネールか生産されるワインは色が濃い。完熟したぶどうの葉も深紅色(カルミネ)となることから、この名がつけられたといわれている。
「グラン・カルメネール」「グランド・ヴィデュール」などの別名がある。

■チリのワインの中興の祖となったカルメネール

チリでは、スペインから移植された16世紀のぶどうが主流をなしていた。その後、質も量も衰退したチリでは、19世紀中頃にフランス原産のぶどうの品種を導入する。これが、カベルネ・ソーヴィニヨンとカルメネールであった。カベルネ・ソーヴィニヨンと違い、カルメネールは原産地のフランスでその栽培がごくわずかになったあともチリで興隆、極上の赤ワインを生み出している。1980年代以降、質が飛躍的に向上し、国際的にも名を挙げた。

2. チリワインを支えるカルメネール

日照時間が長い土地を好んでよく育つといわれるカルメネール。チリワインの主力として、チリの中央部で気を吐いている。味わいの特徴を見てみよう。

■名も味わいもエレガント

ぶどうの実が熟したあとの葉の色から名がつけられたカルメネール。エレガントな名前は、味わいにも反映している。カルメネール種は、ぶどうの粒が小さく房自体も小ぶりである。日照時間が長い温暖な土地が最適な栽培地であり、晩熟の品種となっている。穏やかなタンニン、豊かな果実味が、優美な味わいを演出する。バニラのような芳香、ジャムのようなシロップのようなボディ、柔らかな口当たりを特徴としている。

■チリ中央部最高の赤ワイン

チリには、北部のアコンカグア地方と中央部のセントラル・ヴァリ―という2つの優良なワイン産地がある。カルメネールが栽培されるセントラル・ヴァレーは、チリ国内でのワイン生産量が最も多いほか、赤ワインの生産比率が高い土地である。そのなかでも、マウレ・ヴァレーと呼ばれる地区で、欧州産のワインとも互角の質を誇るカルメネールの赤ワインが生産される。同地では、カルメネールは長い間メルロ種と混同されていたというエピソードもある。インパクトの強い美しい色のカルミネールのワインは、アメリカのジャーナリストにもウケたことが成功につながったとも。カルメネールはまた、イタリア北部のフリウリ・ヴェネツィア、ロンバルディア、ヴェネト、トレンティーノ・アルト・アディジェ地方でも一定量栽培されている。

3. 目で楽しみ、舌で味わうカルメネール

その名が示す通り、濃い色素がなによりの特徴のカルメネール。時には紫に近い色を呈することもある。カルメネールのワインは、16~18℃で飲むのが適している。タンニンがアグレッシブではないため、比較的飲みやすい。カルメネールは、サラミや生ハム、ベーコン、豚肉料理と相性がよい。スパイスをきかせたシンプルな肉料理など、自宅で気軽に作ることができる料理とマッチするカジュアル感が魅力といえる。また、豆料理やポレンタなど、肉以外の食材とも美味しく飲むことができる。

結論

チリが主な産地となっているカルメネール。フランスのボルドーが原産地でありながら、19世紀後半にチリの気候にマッチして知名度をあげた品種である。原産地フランスでの栽培は減少してしまったが、南米のチリで高品質の赤ワインを産み出し続けている。また、フランスとは地続きのイタリア北東部でも栽培が行われている。晩熟の果実の旨みを、心ゆくまで味わうことができるワインといえる。
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