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【カベルネ・フラン】ってどんなワイン?特徴や美味しい飲み方を解説

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年10月25日

カベルネ・フランは多種とブレンドされることが多い品種である。フランスを代表するもうひとつの「カベルネ」、主役級の存在感を放つソーヴィニヨンとは異なる。カベルネ・ソーヴィニヨンに比べるとタンニンが少なく、まろやかさが特徴とされているカベルネ・フラン。その概要を見てみよう。

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1. 起源に諸説あるカベルネ・フラン

近年、注目されることが多くなったカベルネ・フラン。カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると地味な品種であるが、それゆえに昨今では脚光を浴びることも多くなった。フランスのボルドー地方が主要産地であるカベルネ・フラン、多少冷涼な気候でも栽培が可能であるため、日本の山梨県をはじめ世界各地で生産されている。

■カベルネ・ソーヴィニヨンとの強い関連性

カベルネ・フランは、フランスのボルドー地方での生産が有名であり、その起源も同地にあるといわれてきた。しかし、昨今の研究ではイベリア半島やバルカン半島西部に由来する品種とも報告されている。いずれにしても、中世にカベルネ・フランの自発的な交配からカベルネ・ソーヴィニヨンが生まれたようだ。

■フランスだけで世界の生産量の80%

カベルネ・フランは世界各地で栽培が行われているものの、いまだにフランス国内の生産量が世界の80%を占めている。フランスのボルドー地方でも気温が低いサンテミリオン、ロワール地方において、とくに栽培が盛んである。フランス国外では、南アフリカや北米、ニュージーランドや日本でも栽培されている。しかし、その栽培は決して簡単ではない品種である。カベルネ・ソーヴィニヨンよりも、平均して2週間ほど早熟である。また、タンニンやポリフェノールもカベルネ・フランのほうが少なく、色合いも薄い。

2. デリケートでエレガントな香りが特徴のカベルネ・フラン

カベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとインパクトに欠けることから、カベルネ・フランはその陰に隠れがちである。しかし、繊細な味わいには清潔感があり、フランスワインの徳を有しているといってまちがいない。

■カベルネ・フラン、栽培地の特徴とは

カベルネ・フランは、ロワール地方北緯47度のあたりが最適の栽培地である。アンジュー、ソーミュール、ブルゲイユ、シノンなどのカベルネ・フランの名産地間には、同じロワール地方といえども200kmほどの距離がある。しかし、いずれの地域も海からの風が過度の寒さや暑さを緩和するという共通点がある。標高は100mを超えないところが理想的であり、石灰質と石灰粘土質の土壌を好むとされている。「ブシェ」「ブルトン」「グロー・カベルネ」「グロッセ・ヴィドゥル」などの呼称もある。

■繊細なアロマとほどよい渋み

カベルネ・フランは、副次的な役割を果たすことが多い品種である。
野生の木苺やサクランボを思わせるデリケートなアロマ、ほどよい渋味など、まろやかさが特徴であり、カベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロ種とブレンドされることが多い。
強さよりもエレガンスで勝負する品種といえよう。
近年は地味な存在感が注目を浴び、南アフリカや日本ではカベルネ・フランによる単一品種のワインも醸造されている。

3. フレンドリーな赤ワイン、カベルネ・フランを美味しく飲む!

軽やかさから、フレンドリーに味わえる赤ワインといわれるカベルネ・フラン。ワイン初心者にも飲みやすく、特徴をとらえやすい品種である。重くなりすぎない味わいは、万人に愛される。ぶどうがほどよく熟した年のカベルネ・フランは、さらにエレガンスを増すといわれている。カベルネ・フランのワインを飲む際には、16~18℃が適温である。熟成期間が長いものは、18~20℃で美味しく飲むことができる。軽やかさが身上のカベルネ・フランは、ハンバーガーやラザニアなどのカジュアルな料理とも相性がよい。トリュフ風味のリゾットもおすすめである。

結論

まるで、名脇役のように多種を引き立てる特徴を持つカベルネ・フラン。大輪のバラのようなカベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると、可憐なスミレなどにたとえられることも多い。しかし、そのいじらしさを愛でる人は少なくない。フランス国外でも、世界各地で栽培が普及しつつある。カベルネ・フランの単一品種のワインも、今後ますます注目されそうである。
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