1. セイラス・デル・フェンの特徴

セイラス・デル・フェンは牛乳から作られるフレッシュチーズの一種である。フレッシュチーズとはほとんど熟成させないチーズのことで、セイラス・デル・フェンはそのフレッシュチーズの中でもリコッタチーズに分類される。
強い塩味が特徴
通常フレッシュチーズは熟成されないことから、保存期間が短い。そのため、少しでも長い間食べられるようにとセイラス・デル・フェンには塩が多く使われている。塩を大量に加えることで、チーズの水分を減らすことができるからだ。
このように塩を多量に使って作られたセイラス・デル・フェンは食べてみると驚くほど塩辛い。しかし、この塩辛さがたまらないというファンもいるようだ。また、調味料として料理にも使えることから、セイラス・デル・フェンは長年愛され続けている。
このように塩を多量に使って作られたセイラス・デル・フェンは食べてみると驚くほど塩辛い。しかし、この塩辛さがたまらないというファンもいるようだ。また、調味料として料理にも使えることから、セイラス・デル・フェンは長年愛され続けている。
熟成方法
セイラス・デル・フェンはフレッシュタイプのチーズの中でも熟成させる珍しいチーズだ。
そして、その熟成方法も異質である。
通常、リコッタチーズは型に入れて製造する。しかし、セイラス・デル・フェンの場合は、布の袋に再加熱した乳清(ホエー)と塩を入れて水きりをし、干し草で包んで熟成させるのだ。
熟成に使われる干し草は「ウシノゲグサ」といい、芝草や牧草に用いられる。葉面が細いため包むというよりは、チーズの表面にまぶしているといった感じである。
そして、その熟成方法も異質である。
通常、リコッタチーズは型に入れて製造する。しかし、セイラス・デル・フェンの場合は、布の袋に再加熱した乳清(ホエー)と塩を入れて水きりをし、干し草で包んで熟成させるのだ。
熟成に使われる干し草は「ウシノゲグサ」といい、芝草や牧草に用いられる。葉面が細いため包むというよりは、チーズの表面にまぶしているといった感じである。
2. セイラス・デル・フェンの産地や食べごろ

セイラス・デル・フェンの主な産地はイタリアのピエモンテ州である。一般的にリコッタチーズはイタリア南部で作られることが多いが、ピエモンテ州はイタリアの北西部、アルプス山脈の麓に位置する。ワインやトリュフの名産地としても知られ、セイラス・デル・フェンのほかにも「ブラ」や「ロビオラ」などのチーズが作られている。
食べごろ
セイラス・デル・フェンは塩を多く添加して貯蔵性を高めているとはいえ、フレッシュチーズなので保存はあまりきかない。日本ではなかなか食べられないものなので、イタリア旅行に行った際にチェックしてみるとよいだろう。
3. セイラス・デル・フェンの食べ方

セイラス・デル・フェンには熟成した際の干し草がついている場合もある。手で払えば簡単に落とせるが、気になる場合は外皮をやや厚めにむくとよいだろう。
ヨーロッパでは生ハムメロンなど、塩辛いものと甘いものを組み合わせて食べる習慣がある。そのため、塩気の強いセイラス・デル・フェンを甘みのあるジャムやはちみつなどと合わせて食べることもある。フレッシュな果物と一緒に食べるのもよい。しかし、日本ではなかなかない組み合わせなので、受け付けないという人もいるだろう。その場合はサラダやパスタなどの料理に使うことをおすすめする。多量に使うと塩辛くなってしまうので、味を見ながら調整しよう。
相性のよいワイン
セイラス・デル・フェンは塩気が強いため、赤白問わず甘口のワインと合わせるのがよいとされる。またセイラス・デル・フェンの産地であるピエモンテ州はワインの名産地としても知られる。ピエモンテ州の甘口ワインとして有名な「アスティ」と合わせてもよいだろう。
結論
干し草で包んで熟成させるリコッタチーズ、セイラス・デル・フェンについて紹介した。塩味は強いが、ほんのりとしたミルクの甘さもあり、味わい深い。サラダやパスタに加えると調味料代わりにもなるので、日ごろワインを飲まない人にもおすすめのチーズだ。特別な日のおしゃれなディナーにぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
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