1. ヴァイセンブルーメンケーゼってどんなチーズ?
ヴァイセンブルーメンケーゼはドイツ・バイエルン地方で作られている。原料は牛の生乳でハードタイプに分類される。ここまで聞いてもとくに一般的なチーズと何ら変わらないと感じるだろう。ところが、チーズの外皮が非常に個性的で、乾燥した花をまぶしているのである。
ヴァイセンブルーメンケーゼの和訳は「野の花のチーズ」
ヴァイセンブルーメンケーゼが野の花のチーズという意味を持つことから、複数の花を混ぜたものがまぶされていると考えられている。タンポポ・スミレ・キンレンカなどの薬草としても使用される花やハーブを外皮にまぶして作るチーズはほかにもあるため、ヴァイセンブルーメンケーゼに使われる花も同様の可能性は高い。ちなみに花がまぶされているというと華やかな雰囲気のチーズをイメージしがちだが、あくまで乾燥した花であるため、見た目は花というより細かい枯草で覆われている。
独特でなぜか日本人好みの香り
乾燥した花がまぶされていることがヴァイセンブルーメンケーゼの最大の特徴だが、この花からまったく花らしくない香ばしい香りが漂う。たとえると納豆や鰹節のような香りで、多くの日本人が親しみを持てそうである。
2. ヴァイセンブルーメンケーゼは日本人も食べやすい味
乾燥した花がまぶされた外皮は食べられないため、ナイフで厚めにむく。ヴァイセンブルーメンケーゼは外皮が取り除かれても、チーズ自体に香りがある。また、チーズの味もマイルドで食べやすい。
ヴァイセンブルーメンケーゼはハードタイプのチーズに分類されているものの、弾力がありほかのハードタイプと比べると舌触りも柔らかめである。食感はハードというよりはセミハードに近いかもしれない。クセのない味だがコクはしっかりと感じられるため、食べごたえのあるチーズといえるだろう。
ヴァイセンブルーメンケーゼはハードタイプのチーズに分類されているものの、弾力がありほかのハードタイプと比べると舌触りも柔らかめである。食感はハードというよりはセミハードに近いかもしれない。クセのない味だがコクはしっかりと感じられるため、食べごたえのあるチーズといえるだろう。
3. ヴァイセンブルーメンケーゼの美味しい食べ方

チーズはワインのつまみとして楽しむのが一般的だが、ヴァイセンブルーメンケーゼの場合はワインよりも日本酒がおすすめだ。チーズでありながら鰹節や納豆のような個性ある香りのため、合わせる酒もやはりチーズの個性によって変えることが美味しくいただくコツである。
ちょっとアレンジしたつまみ
ヴァイセンブルーメンケーゼは、もちもちとした食感も特徴の一つ。そのまま食べても美味しいが、長芋などにのせてあぶるのもおすすめである。小葱を散らせば手軽でちょっとおしゃれなつまみに。
食事として楽しむのもおすすめ
お酒が飲めない人は、パンと合わせて食べても美味しい。ヴァイセンブルーメンケーゼはドイツのチーズのため、硬めで酸味のあるドイツパンとの相性がよい。ドイツのハードタイプのチーズは濃厚で味がしっかりとしたものが多いが、ヴァイセンブルーメンケーゼは比較的マイルドなため、ドイツパンがなければ普通の食パンやフランスパンとも意外と合う。パンとともに薄くスライスしてそのまま食べるか、パンにのせてトースターで軽くあぶって食べよう。
結論
ヴァイセンブルーメンケーゼはかなり珍しいチーズのため、残念ながら日本ではほとんど取り扱われていないうえ、情報も少ない。ヨーロッパのチーズを集めて開催されるフェアなどがあれば運よく出会えるかもしれない。日本人が親しめる味と香りが特徴とのことなので、ぜひ一度は味わってみたいものである。
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