目次
- 1. メントスコーラ(メントスガイザー)とは
- 2. 【メントスコーラの原理】なぜコーラが噴き出すのか?
- 3. メントスコーラの安全なやり方・楽しみ方
- 4. メントスコーラのアレンジアイデア|色々な組み合わせで試そう
- 5. メントスコーラの注意点・禁止事項
- メントスには無数の穴があり、コーラに入れることで多くの気泡が発生する
- メントスの成分が界面活性剤として働き、二酸化炭素を押さえつける力が弱まる
- メントスをコーラに落としたときの刺激も、気泡を発生させる要因となる
- メントス1粒(多孔質の木炭や軽石でもOK)
- コーラ1.5リットル(ほかの炭酸飲料でもOK)
- 吹き出した泡が収まる大きめの桶やバケツ
- 桶の真ん中にコーラを置く
- コーラのキャップを開ける
- メントスをコーラの中に入れる
1. メントスコーラ(メントスガイザー)とは

メントスコーラとは、一般的にはメントスをコーラに入れたとき、コーラが噴き出す現象のことをいう。この現象は「メントスガイザー」ともいう。メントスとコーラだけでできる手軽さや、コーラが一気に噴き出す強烈なインパクも相まって、2005〜2006年頃にYouTubeなどで話題になった。現在もサイエンスショーなどでは人気企画だ。
「メントス」について
メントスは1934年に作られたキャンディで、オランダ(イタリア)のペルフェティ・ファン・メレが販売している。ソフトキャンディをハードキャンディで包み、シュガーコーティングがされている。日本では1978年から販売されており、グレープ味・ミント味・チョコ味・マスカット味・コーラ味などがある。
「コーラ」について
コーラは1886年にアメリカで誕生した、濃い飴色の甘い炭酸飲料である。日本では1955年から販売されている。現在はPB含めさまざまな飲料メーカーが販売しているが、コカ・コーラとペプシコーラが2大ブランドである。ドリンクのほかグミやラムネなどのフレーバーにも使われている。
2. 【メントスコーラの原理】なぜコーラが噴き出すのか?

メントスをコーラの中に入れると、コーラの泡が一気に噴き出す。その理由・原理はどのようになっているのだろうか?
メントスコーラの原理・コーラが噴き出す理由
メントスの表面には多くの穴(気孔)がある。当然、気孔には空気が含まれているわけで、コーラにドボンすると一気に大量の「炭酸の泡」が作られる。圧力が急激に高まることによって「噴き出す」というわけだ。
コーラではなく、ほかの炭酸飲料でも同じようなことが起こる?
「メントスコーラ」というからにはコーラが適しているわけだが、同じような現象はコーラ以外の炭酸飲料でも起こる。
メントスではなく、ほかのものでも同じようなことが起こる?
メントスコーラは、メントスがコーラの中で「溶ける」ことで起こる現象ではない。あくまで「二酸化炭素の泡」がポイントだ。したがって、ドボンするのは必ずしもメントスである必要はない。多孔質の木炭や軽石などでも同様の現象が見られる。
3. メントスコーラの安全なやり方・楽しみ方

メントスコーラのやり方・楽しみ方を説明しよう。やり方はいろいろあるが、もっとも基本的な方法を紹介する。屋内でやるときは、汚れるので浴室やシンクの中などがおすすめだ。
用意するもの
メントスコーラのやり方・手順
メントスコーラに失敗する原因は?
メントスとコーラさえあれば基本的には失敗しないが、「思ったほど泡が噴き出さなかった」ということもあるかもしれない。その場合、考えられる要因としてはコーラの炭酸が抜けていたということだ。開封済みのコーラではなく、新品未開封のコーラを用意して再チャレンジしてみよう。
4. メントスコーラのアレンジアイデア|色々な組み合わせで試そう

メントスコーラはそれぞれ相性がよいため、噴き出す現象を確認しやすい。ではほかの炭酸飲料と食品の組み合わせでは、どのようなことが起こるのだろうか?メントスコーラをより深く楽しみ、より深く理解できるよう、いくつか組み合わせを紹介する。
メントス×ダイエットコーラ
まずは飲み物を変えてみよう。たとえば人工甘味料を多く含むダイエットコーラは、甘味料が界面活性剤の役割を果たすため、普通のコーラよりも噴き出す量が多い。メントスの数やコーラのサイズを同じにして、噴き出す高さを比べてみてはいかがだろうか?
ラムネ×コーラ
次にコーラはそのまま、メントスを違う食品に変えてみよう。定番は氷や食塩だが、ラムネ菓子もおすすめだ。ラムネの主成分は重曹(炭酸水素ナトリウム)なので、コーラに入れると多くの二酸化炭素が発生する。こちらもぜひ、噴き出す高さを比べてみてほしい。
5. メントスコーラの注意点・禁止事項

最後に、メントスコーラを楽しむにあたって絶対に守ってほしい注意点・禁止事項をお伝えしておこう。
人体で試すのは絶対NG|死亡事故はないが救急搬送例がある
メントスコーラは絶対に人体で試してはいけない。胃などの内臓が損傷したり、噴き出した泡が気管に入り込んで窒息したりするおそれがあるためだ。死亡事故は報告されていないものの、中国では2008年頃に体内でメントスコーラをおこない、救急車で搬送される事故が起きた。自分の体はもちろん、他人にもやらせないことが重要だ。
ペットボトルのキャップは絶対に開けたままおこなう
「メントスを入れると同時にキャップを閉める」といった行為も絶対にNGだ。膨張して破裂するおそれがある。周囲が汚れるだけで済めばよいかもしれないが、破片が目に刺さるなどすれば失明するかもしれない。
汚れてもよい服装・場所でおこなう
想像以上に泡が噴き出すおそれがある。必ず、汚れてもよい服装に着替えること、そして汚しても洗い流せる場所(風呂場など)でおこなうことだ。
結論
現在でもサイエンスショーやYouTube動画などでは人気がある「メントスコーラ」は、メントスとコーラがあればできるため、子どもたちの自由研究にもおすすめされている。ただし子どもと一緒にやるときは、必ず大人が付き添って安全面に細心の注意を払いながらおこなっていただきたい。
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