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イギリスのチーズ【ハンツマン】とは?特徴や美味しい食べ方を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年11月 3日

ハンツマンはなかなか奇抜なチーズである。個々でも美味しい2つのチーズを一緒にして、1つのチーズにしてしまったのだ。イギリスのチーズ製造会社発の商品で、どちらもイギリスの古典的なチーズである。見た目に華やかだが日本ではまだ知名度の低いチーズ、ハンツマンについて紹介する。

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1. ハンツマンって知っている?

ハンツマンのチーズと聞いて、日本でピンとくる人は、食品関係の仕事をしている人でもどれだけいるか怪しいものだ。それほど日本ではまだ浸透していない。ヨーロッパでは毎年チーズの新作が出ており、完全な新作ももちろんだが、既存にあるチーズの異なる特性を合わせたチーズも、いくつか新しい商品となっている。

ハンツマンはイギリスのチーズ会社の商品で、イギリスの古典的なチーズであるスティルトンとダブルグロスターを重ね合わせて作られたものである。スティルトンはイギリスを代表する青カビチーズで、ダブルグロスターは牛乳を原材料にした古い歴史を持つハードタイプのチーズだ。
ハンツマンは1個8£(約3.6kg)の円形のチーズで、外側をダブルグロスターチーズに完全に覆われているため、一見変哲のない地味なチーズに見える。ところがカットすると、青カビチーズの層が現れる。オレンジ色の生地のグロスターチーズと、白い生地に無数のカビが緑色のラインを描くスティルトンとの、コントラストが非常に美しい。見栄えのいいチーズである。

ハードタイプのチーズと白カビのチーズ、見た目も違うが、味もずいぶんと違う。この2つのチーズの組み合せることは、難しいように思える。合わせ方を間違えると、どちらのよさも活きることはないだろう。しかし、細かく砕いて合わせるでも、熟成前に混ぜるでもなく、できあがった個々のチーズをレイヤリングすることによって、2つのチーズの特性を活かすことを可能にしたのだ。このレイヤリングは、手作業で行われているという。

2. 2つのチーズの特徴をあわせもつハンツマン

特徴の異なる2つのチーズ、それぞれについて簡単に紹介しよう。

スティルトン

非常にメジャーな青カビ入りチーズで、ヨーロッパ三大ブルーチーズの1つに数えられる。ハンツマンは知らなくとも、スティルトンなら知っているという人も多いだろう。舌ざわりはサテンのようで、ほろりと口の中でほどける。滑らかでクリーミーだ。青カビ特有のピリッとした辛みとフレーバー、そしてミルクの甘みが力強く、バランスが素晴らしい。原材料になる牛のミルクは指定された場所以外のものは使わない、形は円筒、ノンプレスタイプであること、など細かい規定がたくさんある。何よりも、中心部から放射状にある青い縞模様があることが大切だ。スティルトンの青カビは、特徴的な網目状の美しい模様を描いている。

ダブルグロスター

グロスターチーズは2種類あり、全乳で作ったチーズをダブルグロスター、ダブルグロスターを作ったチーズを作ったあとに残るホエーを使ったチーズをシングルグロスターと呼ぶ。もともとはグロスター牛という希少な牛の貴重なミルクを原材料にしているため、できるだけ無駄を出さないよう、自家消費用として作られていたものだ。その後、普通のミルクからもグロスターチーズが作られるようになり、ホエーから作られたチーズはシングルグロスター、全乳やフルミルクから作られるチーズをダブルグロスターと呼び、区別している。ハンツマンに使われるのはダブルグロスターだ。ダブルグロスターは、シングルよりも濃厚な味わいで、固くしっかりとした食感だ。とくに強いクセのない食べやすいハードタイプのチーズである。

初心者にはなかなかハードルの高い青カビのチーズであるスティルトンを、優しい味わいのグロスターで挟むことで、まろやかなのに刺激的で力強いフレーバーと味わいができあがっている。素晴らしいマリアージュなのである。

3. ハンツマンの美味しい食べ方

ハンツマンは断面が美しいチーズである。できればまずは普通にカットし、盛り合わせて食べてもらいたい。このチーズをチーズでサンドした不思議なチーズは、会話のきっかけに最適ではないだろうか。

ハンツマンは、プラウマンズランチのチーズにも適している。プラウマンズランチとは、農夫の昼食を意味するイギリスのパブでよく提供されるランチセットで、コールドミートやフルーツ、たまごなどがワンプレートにのせられる。明確な定義はないが、欠かせないのはチーズとパン、そしてチーズによくあうスイートピックルだ。このランチのチーズは、チェダーとスティルトンなど、2種類以上である場合が多い。ハンツマンなら1つで3度美味しいチーズである。エールやソーダと一緒に食べるのがお約束だ。

また少々もったいないが、ステーキの上にのせて溶かして食べても非常に美味しい。ハンツマンは加熱すると溶けてよく伸びる。極上のチーズソースのようである。

飲み物と合わせる場合、スティルトンもグロスターそれぞれが、ワインとの独自のマリアージュを持っている。ハンツマンであるときは、ワインよりもエールやビールと合わせると相性がいい。どうしてもワインが飲みたい気分ならば、比較的軽めのフルーティーなものを選ぶと失敗しにくい。ボージョレ・ヌーヴォーなどもよいだろう。

結論

ハンツマンは、あまり親しくない人も集まるようなちょっとしたパーティーなどでも重宝する。カットして盛り付けただけでも美しくしゃれた雰囲気を作り出してくれるし、珍しいチーズは話題のきっかけにもなりやすいからだ。イギリスの古典でありながら新しいチーズ、ハンツマン。なかなか手に入らないものも、いまはインターネットで手に入れることができる。これをきっかけに試してみてはいかがだろうか。
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