1. ミルフィーユ鍋の正しい保存方法とは?

ミルフィーユ鍋に限らずどんな料理にもいえることだが、常温で放置していると雑菌が繁殖し保存がきかなくなる。作ったその日に食べるなら常温でもよいが、翌日以降まで持たせたいなら正しい保存方法をおさえておくことが大切である。
■粗熱をとってから冷やす
ミルフィーユ鍋を翌日まで食べるなら冷蔵庫に入れたほうがよいが、温かいまま入れてしまうと冷蔵庫内の温度があがってしまい、ほかの食品が傷んでしまうためNGだ。冷凍する場合もまずは常温で冷まそう。粗熱が取れてから冷やすのが正しい保存方法である。
■用途によって異なる正しい保存方法
翌日には食べきるつもりで保存するなら、ふた付きの鍋ごと冷蔵庫に入れてよい。しばらく保存して必要なときにだけ取り出して食べたい場合は、小分けにして冷凍庫に入れるのがおすすめだ。このようにミルフィーユ鍋をどのように食べるかによって正しい保存方法は変わってくる。
■箸をつける前に取り分ける
人間の口腔内には、常在菌が多く存在している。そのため、口をつけた箸を介して食べ物にも菌が移る。あらかじめ保存することが決まっている場合は、箸をつける前に取り分けておく、直箸ではなく取り箸でよそうなどが重要だ。
2. ミルフィーユ鍋の冷蔵保存

鍋料理の冷蔵保存は長期の保存には向かないが、常温で放置するよりは雑菌の繁殖や風味の劣化を抑えることができる。冷蔵保存したミルフィーユ鍋は長くて2日間しかもたないため、できるだけ早く食べきろう。
■ふた付きの鍋ごと
ミルフィーユ鍋を翌日温め直して食べる場合は、粗熱のとれた状態で鍋ごと冷蔵保存してしまおう。そうすることで、そのまま火にかけて食べることができる。ふたを閉めた状態で冷蔵保存すれば、空気も入りにくく翌日までは美味しく食べられるはずだ。
■ふた付きの密閉容器に移して
鍋が大きくて冷蔵庫に入らない場合や、冷蔵庫に余裕がない場合は密閉できる容器に移し替えて冷蔵保存するとよい。ミルフィーユ鍋の汁を抜いた状態で保存すれば、翌日の弁当のおかずにも使える。
3. ミルフィーユ鍋を冷凍保存するコツ

ミルフィーユ鍋を作り過ぎて翌日にも食べきれない場合や、あえて作り置きするために大量に作った場合は、冷凍保存しよう。冷凍することによって白菜がより柔らかくなるというメリットもある。正しい方法で冷凍保存すれば2~4週間もたせることができるが、保存期間が長いと風味が落ちてしまうため、できるだけ早く食べることをおすすめする。
■小分けにすると便利
冷凍保存したミルフィーユ鍋は一度解凍すると保存がきかなくなるため、あらかじめ小分けにしてから冷凍する。ふた付きの密閉容器や密閉できる袋に入れて、空気をできるだけ抜くのがポイントだ。小分けにすれば使う分だけその都度解凍できるため便利である。
■急速冷凍で鮮度をキープ
ミルフィーユ鍋を冷凍保存する場合は、できるだけ早く温度を下げることが重要。冷凍庫に急速冷凍機能がある場合は利用しよう。もしくは金属製のバットに乗せた状態で冷凍すれば、通常よりも早く冷凍することができる。
4. ミルフィーユ鍋の解凍方法

冷凍したミルフィーユ鍋は、自然解凍させてから鍋で温めるのがベストだ。できれば食べる前日に冷蔵庫に移すのが正しい解凍方法である。電子レンジを使った解凍方法ではちょっとしたコツをおさえておこう。
■加熱ムラができないように
自然解凍してから温め直す解凍方法と比べて、冷凍保存しておいたミルフィーユ鍋にいきなり電子レンジで熱を加えると加熱ムラができてしまう。そのためレンジの解凍機能を使うのがおすすめだが、時間がなく早く解凍したいときもあるだろう。その場合は加熱を途中でやめてミルフィーユ鍋を取り出し、箸などで上下をひっくり返そう。そのうえで再度加熱するとムラができにくいし、肉も硬くなりにくい。
■袋のまま湯煎で温める方法も
また、湯煎可能な袋に入れて冷凍保存していた場合は、袋のまま湯煎で温めるという解凍方法もおすすめだ。解凍方法も考慮して冷凍保存しておくとよい。
結論
ミルフィーユ鍋は鍋でありながら、正しく保存すれば弁当のおかずなどにも活用することができる。長期保存を前提にミルフィーユ鍋を作るなら、直箸NGなど衛生面での配慮も重要だ。美味しいミルフィーユ鍋を安全に食べきるためにも、正しい保存方法を心がけたい。
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