1. ブリの美味しさ

ブリは、たっぷりと乗った脂が美味しさの決め手。まるで肉のようなジューシーな食感は、子どもにも食べやすいだろう。良質なタンパク質の宝庫で、脂質にはEPAやDHAが多く含まれている。切り身で購入することが多い魚だが、頭や中骨などのアラが販売されていることも。こちらはぶり大根などの煮物に使うとよい。
流行のブリしゃぶ
これまでは、ブリといえば、照り焼きやブリ大根が定番とされていたが、昨今ではさまざまな食べ方が紹介されている。ここ数年人気を集めているのが、ブリしゃぶ。その名の通り、ブリをしゃぶしゃぶにして食べるメニューだ。刺身用のものを使用し、さっと出汁にくぐらせる程度しゃぶしゃぶし、ポン酢につけて食べる方法だが、これが美味しい。ブリしゃぶ用として販売されているものもある。
ブリと北陸
ブリは、出世魚としても知られる魚。とくに北陸では珍重され、かぶらずしや巻き鰤などの伝統料理も多い。また富山や石川では沿岸部の地域を中心に出世魚にあやかり、嫁と婿の実家でブリを贈り合うような習慣が残っているそうだ。
2. 週末調理と作り置きのススメ

ブリに限らず、魚介類は鮮度がどうしても落ちやすい。せいぜい購入日と翌日までが美味しく食べられる限度。ただ、急な残業で料理ができなかった、献立にうまく組み込めなかったという事態は、忙しい毎日のなかであれば、当然、起きてくる。その事態を回避する秘策が、週末調理なのだ。週末や休みの日に調理をしておくことで数日間の日持ちを確保。作り置きしておけばすぐに食べられるので忙しいウィークデイの夕食にも便利に使えるのだ。
週末調理と作り置きの基礎
作り置きのポイントは、しっかりと火を通すこと。照り焼きにしろ、ブリ大根にしろ、きちんと加熱してから保存することが重要だ。保存容器はしっかりと洗ってふき、アルコールスプレーを吹き付けて乾かしておくとなおよいだろう。
冷蔵保存のコツ
週末調理で作った作り置きメニュー。保存容器に入れたら、そのまま冷蔵庫へ入れている人も多いことだろう。実はここにも長持ちの秘策がある。お弁当を思い出していただけるとわかりやすいのだが、お弁当は必ず冷ましてからふたをする。これは雑菌増殖を抑制するため。作り置きも同様なので、作ってから少々冷ます時間が必要だ。そのためにも週末や休みの時間のあるときに作ることをおすすめする。
3. おすすめメニュー

ブリ大根
煮物は、一般的に冷めるときに味がしみる。この特性は、週末調理&作り置きにぴったり。ブリ大根は切り身だけでなく、アラがあれば、一緒に炊くとより美味しい。その場合は、湯引きといって、アラを一旦熱湯にくぐらせると臭みが消えてよい。旬の時期につくれば、美味しさはもちろん、栄養価的にもおすすめ。少し薄めの味に仕上げ、食べるときに煮詰めるとよい。
ブリの照り焼き
ブリの家庭料理の代名詞とも呼べる照り焼き。こちらも週末調理&作り置きが可能である。ブリは、塩をして10分ほど置き、水分をよく拭き取っておく。全体に小麦粉を薄くまぶしてこんがりと焼き、砂糖、醤油、みりん、酒を混ぜたタレを絡ませれば完成。小さくカットして作っておくと弁当のおかずにもなる。
食べきれなかったら
それでも食べきれない場合は、さらにアレンジするのが正解。作った直後であれば、冷凍保存も可能だが、数日経ってしまったものを冷凍するのはあまりおすすめできない。ブリ大根は、炊き込みごはん、大根をフライにするなどのアレンジが可能。照り焼きは、サンドイッチ、大葉などの香味野菜とともに混ぜごはんにすると美味しい。
結論
旬のブリは、週末調理&作り置きを駆使することで、最後まで美味しくいただくことができることがわかった。お弁当やランチにスライドできるところも優秀だ。特価になっていたらチャンス。ぜひ、さまざまなメニューに挑戦してみてほしい。
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