1. しっかり浸水が基本、土鍋の炊き込みご飯

白飯を炊く際にも、浸水は美味しいご飯のための重要な要素である。炊き込みご飯を作る際にも、この一事は基本となってくる。また、火加減や加熱の時間は、土鍋のタイプや米の量によって異なってくるので、試行錯誤の中で自分用の土鍋のクセを習得すれば問題ない。
土鍋で炊き込みご飯を作るには
土鍋で炊き込みご飯を作る手順は、基本的には炊飯器での炊き込み調理と同じである。浸水させた米の水をきり、土鍋に入れる。米の上に野菜や肉などの炊き込みご飯の具をのせ、出汁汁と調味料を加えて火にかけよう。
水加減や材料の分量は炊飯器で炊き込みご飯を作るレシピと同様でよい。ただし、土鍋には炊飯器と異なり「目盛り」がない。水の量が米の体積の1.2倍となるよう、計量カップで調節しよう。
水加減や材料の分量は炊飯器で炊き込みご飯を作るレシピと同様でよい。ただし、土鍋には炊飯器と異なり「目盛り」がない。水の量が米の体積の1.2倍となるよう、計量カップで調節しよう。
夏季と冬季で異なる浸水時間
炊く前に米を浸水するのはデンプンを分解し、糖分を出すためである。「ご飯が甘い」というのは、浸水からうまれる現象といってよいだろう。浸水をしないと熱が芯の部分にまで届かないこともありうる。理想的な米の浸水時間は夏で30分から1時間、冬ならば1~2時間が理想とされている。米の色が透明から白っぽくなるのが浸水完了の目安となる。
火加減は習うより慣れよ
土鍋でご飯を炊くのは、炊飯器を使用するよりも短時間で済むことが多い。ただし、炊飯器と違って土鍋を使用する場合、火加減についてはあなた次第ということになる。沸騰するまでの時間は10分ほどであるが、これはふたをあけて確認して問題ない。沸騰後の時間を、米の量によってしっかり調節することが美味しく炊くコツである。それぞれの土鍋のクセや米の量から、火加減を学ぶべし。理論よりも実践あるのみといったところである。
2. 旬のものを自在に使える土鍋の炊き込みご飯

炊き込みご飯に旬の具材を使用すれば季節の美味しさを堪能できる。さまざまな食材をバランスよく使えば、おかずいらずの炊き込みご飯にもなる。土鍋で作る炊き込みご飯にはどんなメニューがあるのであろうか。
春の食材は土鍋の炊き込みご飯にぴったり
たけのこと桜エビ、あさりとアスパラガスなど、春はみずみずしい食材が土鍋の炊き込みご飯に使用できる。色合いや香りまで、春らしさを満喫できる。
食欲が落ちる夏も土鍋の炊き込みご飯で
夏、土鍋を見るだけで暑いと思う人も多いだろう。しかし、生姜やミョウガなどを使用したメリハリのきいた味付けは、食欲が落ちる夏にも美味しく食べられる。鶏肉などのあっさりした食材やシソや梅も、夏には大活躍してくれる。
秋こそ美味しい土鍋の炊き込みご飯
空気が澄んできたら、土鍋はいよいよ主役に躍り出る。ぎんなん、さつまいも、栗、鮭、さんま、キノコなどなど、秋の食材は炊き込みご飯にもってこいである。豊穣の秋を実感できるのが、ほっこりとした土鍋の炊き込みご飯なのである。
鍋感覚、家族で囲む土鍋の炊き込みごはん
冬は魚介類が美味しくなる。牡蠣やホタテなどを使って、家族で囲む土鍋の炊き込みご飯はよりいっそう美味しくなる。
3. おこげが美味しいのも土鍋の炊き込みご飯の特徴!

しょう油などの調味料が入る炊き込みご飯は、炊飯器で炊いてもわずかにおこげができることがある。おこげは、土鍋の炊き込みご飯ではいっそう香ばしく美味しくなる。おこげを食べたい場合は、土鍋の火を最後に数十秒ほど中火にするとよい。食べきれなかった炊き込みご飯は、おにぎりにするとよい。土鍋で炊いたご飯は概して、冷めても美味しいのが特徴なのである。
重いフタを開けたとたんに、盛大にあがる湯気と炊き込みご飯の具材の香り、色合いは、四季を通じて我々に幸福感をもたらしてくれる。
重いフタを開けたとたんに、盛大にあがる湯気と炊き込みご飯の具材の香り、色合いは、四季を通じて我々に幸福感をもたらしてくれる。
結論
土鍋の炊き込みご飯、初心者はしり込みをしがちである。しかし、浸水や火加減さえ習得してしまえば、短時間で炊ける。また、身近な旬の食材や炊き込みご飯のおこげをよりいっそう美味しく食べられる。旬の美味しさを堪能できる土鍋の炊き込みご飯、ぜひ折々に挑戦したいものである。
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