1. かつおのたたきの特徴
柵の状態になったかつおの表面を炙ってスライスし、薬味を添えポン酢などのタレをかけて食べる料理。これが一般的に認識されているかつおのたたきではないだろうか。しかし、かつおのたたきの特徴はそればかりではない。
本来のかつおのたたきは「塩たたき」!?
傷みやすく臭みも強いかつおを生で食べることが禁じられていたころ、藁を燃やしかつおの表面を炙って半生の状態を楽しむ食べ方が生まれた。これが諸説あるかつおのたたきの誕生秘話の一つといわれる。そのため、かつおのたたきとはかつおの表面を炙っただけの料理と認識されがちだ。しかし本来のかつおのたたきとは、塩を馴染ませた手で叩く・あるいは塩をもみ込んでおいたかつおを包丁で叩くなど、実際に叩いて作られている。名前のとおり「たたく」という工程が入っているのが最大の特徴なのだ。
食べ方の特徴
かつおのたたきにはネギや玉ねぎ、みょうがなどの薬味を添え、タレやポン酢をかけることが多い。ところが、本場高知では塩のみ、あるいは塩とにんにくで食べることもある。本当に美味しい新鮮なかつおが入手できた際には、ぜひ塩で味わってみてほしい。
2. かつおのたたきの切り方
かつおのたたきは表面を炙っているため、包丁で切るときに身がくずれてしまうことがある。そのため、切り方のコツをおさえておきたい。かつおのたたきを美しく見せる切り方を知っていれば、盛り付けたときの印象がかなり変わってくるはずだ。
斜めに包丁を入れ厚めにカット
かつおのたたきを切る際には、皮の面が上になるようまな板に置く。包丁はかつおに対して垂直ではなく斜めに入れたほうがきれいに切れる。厚さは好みでよいが、1.5~2cmほどのやや厚めの切り方が切りやすく、食べたときの食感もよい。
包丁を手前に引く
包丁は、向こうに押すのではなく手前に引くことでスムーズに切ることができる。かつおのたたきは、切ってから時間が経つと鮮度が落ちてしまうため、食べる直前に切るようにしよう。
3. かつおのたたきはリメイクできる!
かつおのたたきはリメイクすることもできる。時間が経ってしまったものは加熱してリメイクすれば美味しく食べられる。
そのままサラダや丼に
かつおのたたきをそのまま食べるのに飽きてしまったら、水菜や大根の和風サラダに加えるだけで満足感の高い一品にリメイクできる。また、ごはんにのせてタレをかけたかつおのたたき丼も手軽でおすすめだ。
加熱して別の料理に
作ってから時間が経ったかつおのたたきは、味も鮮度も落ちているため生で食べるのは避けたい。そこで、一口大に切って角煮や竜田揚げにリメイクしよう。かつおはしっかり加熱するとパサついてしまうが、甘辛い煮汁で煮付けたり衣をつけて揚げたりすれば美味しく食べられる。
4. かつおのたたきの糖質制限中の人におすすめな食べ方
かつおは高たんぱくな食材で糖質をほとんど含まない。そのため糖質制限中の人におすすめなのは、かつおのたたきをそのまま食べる食べ方だ。ただ、甘みのあるタレには糖質も含まれるため気を付けたい。
たっぷりの薬味と塩やポン酢で
糖質制限中の人におすすめなかつおのたたきの食べ方は、甘みのあるタレではなく塩やポン酢であっさりといただくというもの。昔ながらの塩とにんにくで食べるのもよいだろう。薬味をたっぷり添えれば調味料が少なくても美味しい。
炭水化物を控える
かつおのたたきは白いごはんのおかずにもなるが、糖質制限中の人におすすめな食べ方はやはり炭水化物を控えることだ。ごはんではなくサラダや冷奴を合わせるのが糖質制限中の人におすすめな食べ方である。
結論
かつおのたたきは薬味をたっぷり添えることでさっぱりと食べられる。また、ポン酢やタレをかけるだけでなく、塩だけで食べることもある。食べ方によって違った味を楽しめるのも魅力だ。大量で食べきれない場合はリメイクもできるため、さまざまな味わい方を試してみてはいかがだろう。
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