1. 土鍋ご飯のメリット

ご飯を炊きたいのなら、炊飯器に任せておけば手間がかからない。最近は性能のよいものもたくさん出ており、どんなお米でも美味しく炊ける。それでも、土鍋ご飯にはさまざまなメリットがある。
ご飯がふっくら美味しく炊ける
土鍋をガスコンロの火にかけることで、鍋全体を熱が包み込む。そのため、ご飯が均一に炊きあがる。土鍋ご飯は米の一粒一粒がしっかりと立っているという表現をされることがあるが、土鍋の熱伝導率のよさが炊きムラのないふっくらつやつやなご飯に仕上げるのだ。
時短で炊飯できる
土鍋ご飯は、意外にも早く炊ける。加熱時間は1~2合なら約20分、3~5合でも25分ほどだ。土鍋は保温性が高いため、加熱時間が短くても火を止めて蒸らしている間に余熱でふっくらとしたご飯が炊ける。
電気がなくてもご飯が炊ける
炊飯器でしかご飯が炊けなければ、停電になったときどうしようもない。しかし土鍋ご飯ならカセットコンロでも炊くことができる。停電やガスが止まるといった非常事態でも、簡単に美味しいご飯が炊けるというメリットは大きい。
2. 土鍋ご飯は簡単に炊けるって本当?

土鍋ご飯を難しそうと感じる理由の一つに、火の調整が挙げられる。しかし、土鍋ご飯の火加減は意外とシンプルなのである。また、炊飯用土鍋というものを使えば火の調整すらいらない。土鍋ご飯の簡単な炊き方をおさえておこう。
土鍋ご飯の基本の炊き方
炊飯器で炊く場合と同様に、米を研いで水につけておく。浸漬時間は30分以上、冬場は1時間程度。土鍋ご飯の水の分量は1合に対し200ccと覚えておこう。
1. 中火で沸騰させる
米と水を入れた土鍋を火にかけ、沸騰するまで待つ。強火にすると吹きこぼれやすくなるため、中火で10分ほどかけて沸騰させよう。
2. 弱火で10~15分
沸騰したら弱火にする。加熱時間は米の量が少ないほど短く、多いほど長くなる。
3. おこげを作りたい場合は最後に強火
土鍋ご飯の醍醐味であるおこげは、鍋の蒸気がなくなってから5~10秒ほど加熱するとできる。
米と水を入れた土鍋を火にかけ、沸騰するまで待つ。強火にすると吹きこぼれやすくなるため、中火で10分ほどかけて沸騰させよう。
2. 弱火で10~15分
沸騰したら弱火にする。加熱時間は米の量が少ないほど短く、多いほど長くなる。
3. おこげを作りたい場合は最後に強火
土鍋ご飯の醍醐味であるおこげは、鍋の蒸気がなくなってから5~10秒ほど加熱するとできる。
炊飯用土鍋を使えばより簡単に
普通の土鍋で炊いても、火の調整は1~2回。さらに、土鍋ご飯を炊くためだけの炊飯用土鍋なるものを使えばより簡単に炊くことができる。炊飯用土鍋の特徴は「二重蓋」と「鍋の縁が高い」ということ。ふきこぼれしにくい構造になっているため、最初から最後まで中強火でOKだ。炊飯用土鍋がなくても、普通の土鍋でもふたのすき間にふきんなどをかませてふきこぼれを防げば、火の調整がいらず簡単に炊ける。
3. 土鍋ご飯を炊くときの注意点

火加減も意外と簡単で美味しく早く炊ける土鍋ご飯。早速土鍋を買ってきて炊いてみようと思う人もいるかもしれないが、その前に次のことを覚えておこう。
土鍋は「目止め」が必要
土鍋は名前の通り土で作られており、そのまま使い始めるとひび割れや水漏れなどが起こる可能性がある。そこで最初に行いたいのが「目止め」と呼ばれるお手入れだ。お手入れといっても、「おかゆを炊く」「水溶き片栗粉を煮る」などの簡単な方法。でんぷんが糊の役割となり土鍋の細かい穴を塞いでくれるのである。
米の量や土鍋によって丁度よい火加減は異なる
土鍋ご飯は簡単に炊けるが、炊飯器のように米と水を計量すれば、あとは機械に任せればよいというものではない。炊く米の分量や土鍋の性質によって、美味しく炊ける火加減の仕方は異なるので、最初のうちは失敗することもあるかもしれない。しかし、何度も炊くうちにコツが掴めてくるため繰り返しやってみよう。もし土鍋におこげがこびりついてしまっても、そのまま雑炊を作ってしまえばきれいにはがれる。
結論
土鍋ご飯は、炊いてみるとこんなに簡単だったのかと感動する人も多いそうだ。もし自宅に土鍋がある人は、気軽に試してみてほしい。白いご飯だけでなく炊き込みご飯なども土鍋で炊いてみよう。パーティーの時などは、そのまま食卓に出しても充分映えるだろう。
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