1. カジキとは

カジキは大型の魚で、外洋においては食物連鎖の頂点に君臨するとまでいわれている。槍のように鋭い顎と背中の大きなヒレが特徴的で、大きいものになると体長は5mを越えるほどである。日本ではカジキマグロと呼ばれるが、実際にカジキはメカジキ科とマカジキ科に属する魚の総称であり、サバ科のマグロとはまったくの別ものである。肉質がいい、回遊魚であるなど、マグロに通ずる点が多いことからこのような俗称がついたといわれている。
日本で愛されるメカジキ
日本でカジキとして販売されている多くは、メカジキである。メカジキの旬は秋から冬にかけてだが、通年産卵するので比較的、安定した価格で販売されている。冷凍物も多い。日本では気仙沼が漁獲地としてよく知られている。肉質が柔らかく、ほんのりピンク色を帯びた白色が特徴的。高タンパク質で必須アミノ酸が豊富に含まれている食品としても知られており、DHAやEPAもたっぷり。メカジキ以外には、マカジキ、クロカジキなども食用とされている。
2. 魚嫌いとカジキ

魚嫌いにカジキが愛されるゆえんは、味わいにくせがないから。旬の季節になると脂のりもよく、とろけるような食感を楽しむことができる。また魚にありがちな生臭さが極端に少ない。これこそ、魚嫌いにおすすめする最大の理由である。また多くの場合、フィレ状になって販売されているので、下ごしらえも表面の水気を拭く程度と非常に簡単。料理初心者、魚料理をあまり作らないという人にうってつけの素材なのである。
万能素材
魚と聞くと日本人は刺身や煮魚といった和食を思い浮かべる人が多いはず。これも魚嫌いを助長する要素のひとつであろう。しかし、カジキならそんな心配も無用。というのも、カジキは和洋中どんな料理にもしっくりくる。魚=和食という印象を払拭してくれるのだ。
3. カジキの絶品レシピ

カジキのフライ
子どもに大人気間違いなしのフライは、作り方もとても簡単。水気を拭き取ったカジキを一口サイズに切り、塩胡椒を振り、フライ衣をつけて揚げるだけ。タルタルソースを手作りするとさらに美味しく食べることができる。カレー粉をまぶして揚げてもいいだろう。そのままではもちろんお弁当やサンドウィッチに具材にもぴったりと幅広く活用することができる。
カジキのソテー
ソテーにも向いている。味の絡みがよくなるよう小麦粉を少しまぶしてから、ソテーしてもいいだろう。味付けはバターと醤油、はちみつとバター、粒マスタード、照り焼きなど、なんでもOK。美味しく仕上げるポイントは、焼き過ぎないこと。中火で焼き色がつくまで焼いたら、ひっくり返して2分ほど、焼けばOK。身の崩れが少なく、焼きやすいところもカジキのいいところである。
カジキの中華風
カジキは肉感覚で使うことができるので、中華料理にももってこい。炒め物にするのがおすすめだ。片栗粉をまぶして、多めの油で一旦、揚げ焼きにしてから使うと身が崩れることもなく、より美味しくいただくことができる。あとは野菜と炒めるだけ。酢豚や八宝菜、辛味噌炒めなどがおすすめだ。
結論
カジキは、カジキ科に属する魚の総称である。とくに日本で食べられているのは、メカジキ。魚特有の生臭さが少なく、肉のような食感を楽しむことができるので、和洋中どんな料理にもう応用可能。これこそ、魚嫌いにおすすめする理由である。下ごしらえも基本必要なしなので、さまざまな料理にアレンジしてみてほしい。
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