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【管理栄養士監修】ししゃものカロリーと栄養素|栄養図鑑

【管理栄養士監修】ししゃものカロリーと栄養素|栄養図鑑

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2020年2月12日

北海道太平洋沿岸で獲れるししゃもは、秋に脂がのって美味しくなる。年々漁獲量が減って高級魚になりつつあるが、酒の肴に小腹が空いたときに食べるししゃもは格別の味わいだ。そんなししゃもに含まれる栄養素やカロリーなどについて紹介する。

  

1. ししゃもは低カロリー

ししゃもの漁獲量も激減している昨今、以前ほど口にする機会は少なくなったかもしれない。しかし、ししゃもは栄養的にもカロリー的にみても理想的な食材といわれている。まずは、そのカロリーを見てみよう。

ししゃもの平均的な重さとカロリー

「柳葉魚」と漢字で書くししゃもの平均的な大きさは15cm、重さは20gとされている。ししゃもの100gあたりのカロリーは166kcal。ししゃもの代用品としてカナダなどから輸入されている「からふとししゃも」のカロリーは100gあたり177kcalである。1尾(20g)に換算すると、ししゃもは33kcal、からふとししゃもは35kcalである。1尾を頭からまるごと食してもカロリーは低いため、ダイエットにも向いている食材といえる。

流通しているの大半はからふとししゃも

日本固有のししゃもは、実は現在の市場に占める割合はわずか10%といわれている。市場の大半を占めているのは、代用魚のからふとししゃもである。日本固有のししゃものほうは、鱗がはっきりしているという特徴がある。いずれもカルシウムが多いという点では共通しているが、日本固有種のししゃものほうが味は濃厚である。

2. ししゃもは栄養豊富な魚

頭から骨まで食べられるししゃもは、いかにも栄養が詰まっていそうなイメージがある。また、まるごと食べる魚にしては苦みも少なく、子どもも喜んで食べられるありがたい食材である。それでは、ししゃもの栄養についてみてみよう。

突出したカルシウムの量

ししゃもの栄養の最大の特徴として、突出したカルシウムの量がある。骨ごと食べられるというメリットにより、ししゃも100gあたりのカルシウムの量は330mgにもなる。カルシウムの1日摂取基準量は、650~800mgであるからししゃもを食するだけでかなりの量を摂取できるのである。なお、からふとししゃも100gあたりのカルシウムの量は350mgである。

豊富な脂質

また、ししゃもは脂質の質がよい魚である。オメガ脂肪酸と呼ばれるDHAとEPAなどが多く含まれているために、生活習慣病予防の一助となる。

ビタミンもたっぷり

そのほか、ししゃもの内臓部分にはビタミンDが含まれている。これは、同じく豊富に含まれているカルシウムの吸収を助ける働きがある。目の健康を維持するビタミンAのほかビタミンB12やビタミンEが認められている。

3. ししゃもはダイエットにも最適?

ししゃもの糖質は調理法によって上下するが、100gあたり0.2gと低い。市場に出回るからふとししゃもの糖質は100gあたり0.5gと、日本固有のししゃもよりも高くなるが、それでも3尾食したところで1gに満たない。糖質やカロリーの低さ、そして栄養価の高さを考慮すると、ししゃもはダイエットだけではなく、健康を目的とした食生活にも向いている食材といえる。カリッとトースターなどで焼いて、小腹が空いたときにおやつのように食べてみるのもよいだろう。

結論

ししゃもの最大の特徴は、効率よくカルシウムを摂取できるという点にあるだろう。またカロリーの低さや脂肪酸の豊富さを考えれば、まさに老若男女に向いている食材といえる。近年のししゃもの市場は、日本固有種の量が激減している。代用魚であるからふとししゃもも、カルシウムの量などでは双璧である。いずれにしても率先して食べてみてほしい。
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  • 更新日:

    2020年2月12日

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