1. カット野菜の正しい保存方法

保存する環境というと常温・冷蔵・冷凍のいずれかである。カット野菜は、基本的にどこで保存すればよいのだろうか。一般的に野菜は冷蔵庫の野菜室に入れるものと認識されているが、カット野菜に関しては例外なのだ。まずは正しい保存方法をチェックしよう。
短期間なら冷蔵庫で保存
カット野菜の保存場所は、基本的には野菜室ではなく冷蔵室。カットされた野菜は、まるごとの状態よりも空気に触れる面が多い分、傷みやすい。傷みの進行を抑えるためには低温に置いておくことが大切である。約5~7℃の野菜室よりも約3~5℃の冷蔵室に入れるのが正しい。
なるべく空気に触れさせない
カットされた時点で空気に触れてしまってはいるが、保存中もできるだけ空気に触れさせないようにすることで長持ちさせられる。正しい保存方法で鮮度を保つためにも密閉できる袋や容器に入れよう。
表面の水分を取り除く
カット野菜を洗って水っぽい状態のまま保存するのはNG。水気が腐敗の原因となるからだ。保存する前にしっかり水分を拭き取ろう。あとから出てきてしまう水分の対処方法は後ほどお伝えする。
2. カット野菜の冷蔵保存

冷蔵室でカット野菜を保存しておけば、急速に傷んでしまうことはまずない。しかし、冷蔵保存する場合もただ入れておけばよいというものではない。
カット野菜の冷蔵保存は3~4日
野菜の中には1週間野菜室に入れていても傷まないものもある。しかし、カット野菜は洗ってカットされた状態のため、そこまで持たせるのは難しい。市販のものも製造日から3日ほどが消費期限となっている。購入した時点で時間が経っているため、消費期限までに食べきるようにしよう。自宅で作ったカット野菜も、冷蔵保存して3~4日以内には食べきりたい。
キッチンペーパーで水分を吸収させる
カット野菜を冷蔵保存していると、保存袋に水滴がついていることがある。キッチンペーパーで包んでから保存袋に入れるとよい。冷蔵保存中にキッチンペーパーが濡れてきたら、取り換えよう。
3. カット野菜の冷凍保存

カット野菜を冷凍保存すれば1ヶ月ほど持たせることができる。大量に作っておけば食事作りがスムーズになるため、冷凍庫にカット野菜をストックしている人もいるだろう。しかし、野菜によっては冷凍保存ができない(向かない)ものもあるため注意が必要だ。
生で食べたい野菜の冷凍保存
野菜を冷凍保存すると、繊維が壊れて火の通りがよくなる。そのため、根菜類などは冷凍保存しておくと時短調理につながるというメリットがある。また、小松菜などの青菜は冷凍することで生食しやすくなり、栄養を効率的に摂取できる。ところが、レタスや白菜などの葉野菜を冷凍すると食感が変わり葉もボロボロになる。加熱して餃子の具などに使うという場合は冷凍保存が便利だが、サラダにして食べたい場合は冷凍保存はやめておこう。
小分けにして冷凍保存すると便利
冷凍保存したカット野菜も、空気に触れさせないようにしたい。そのため、1回ずつの量に分けて保存袋に入れるのがおすすめだ。使う時だけ開封することで無駄に空気に触れさせずに済む。
4. 冷凍したカット野菜の解凍方法

冷凍したカット野菜は、解凍などせずにそのまま調理してしまおう。下手に解凍すると水分が出て栄養素が減り食感も悪くなってしまう。冷凍したカット野菜は炒める・煮るなど加熱調理に向くため、そのまま鍋やフライパンに投入すればよい。カットされ冷凍野菜は繊維が壊れているため、火の通りも早く調理しながら解凍されていく。ちなみに小松菜など生で食べる場合は、自然解凍する。
結論
カット野菜の保存方法の基本は冷蔵室。冷凍庫に入れれば1ヶ月ほどもつが、サラダ用は不向きと覚えておこう。豚汁や野菜炒めなど加熱調理に使うものはカット野菜で保存しておくと毎日の食事作りがグンとラクになるだろう。
この記事もCheck!